京都市産業技術研究所で試験したオリジナル製品の風合い特性の結果について
2025年に創業100年を迎える 大東寝具工業株式会社(本社:京都市伏見区 代表取締役:大東利幸)は、2024年9月5日(木)当社オリジナル製品である京和晒綿紗(きょうわざらしめんしゃ)の生地の特性に係る検証試験の実施において京都市産業技術研究所から支援を受け、検証(KES風合試験機による生地の評価測定)を実施しました。
当社は社員全員が(一社)日本睡眠教育機構の発行する「睡眠健康指導士」の資格を得し、正しい睡眠を伝える活動を行っています。就寝の際、肌に直接触れやすい寝具・寝装品の心地良さは快眠につながるポイントであることから、当社オリジナル寝装品である京和晒綿紗の「柔かさ」や「心地よさ」などの感覚的な表現をより消費者目線で分かりやすくするために、京都市産業技術研究所でのKES風合試験に取り組みました。
またこの結果を2024年9月5日(木)松井京都市長にご報告しました。 試験結果は大東寝具工業オンラインストアで消費者に向けて発信しています。*1
*1 大東寝具工業オンラインストアページ 京和晒綿紗ガーゼ心地よさの秘訣
京都市産業技術研究所による検証(KES風合試験機による生地の評価測定)結果
https://daitoushingu.net/view/page/kyowazarashidata
京都市産業技術研究所による試験
京和晒綿紗(きょうわざらしめんしゃ)は、綿を精練する際、和晒(わざらし)と呼ばれる工程を行います。現在では一般的に大量生産が可能な洋晒(ようざらし)が主流となっており、洋晒は圧力をかけながら40分ほどで処理できるため時間は大幅に短縮できますが、生地への負担が大きいことがデメリットとなります。対して和晒は大きな和晒釜を使用して手間を惜しまず4日間かけてじっくりと処理されるため、生地への負担が少なく、ふっくらと柔らかな仕上がりになります。また洗濯などで洗えば洗うほどに柔らかくなり、肌触りが優しくなります。ただ実際に製品に触れることができない消費者に対し、「どんな肌ざわりなのか?」などをわかりやすく表現したいと考え、京都市の専門機関に製品を持ち込み、風合試験を依頼しました。
専門機関(京都市産業技術研究所)よるKES風合試験機で検証依頼
使用する測定項目と評価風合い用語下記の通り(ふとん地用生地の評価)
基本風合い … 引張、せん断、曲げ、圧縮、表面
総合風合い … 基本風合い+通気抵抗+水分率
評価風合い用語 … ソフトさ、こし、ぬめり、ふくらみ、がさつき
検証結果
和晒製法の繊維は1本1本に隙間ができ、糸の断面が丸く仕上がることが特長的です。隙間があることで毛細管現象*2が働きやすく、汗などの水分を吸収・発散しやすくなることが分かりました(写真参照)
また総合風合いの評価結果では、和晒は「がさつき」を抑えて「ソフトさ」が向上し、生地の総合評価は洗濯をすることでより高くなっています。このデータから京和晒綿紗ガーゼは洗うほどふわふわの肌ざわりになることがよくわかります(写真参照)
*2 毛細管現象...細い隙間があるようなものを水につけると、表面張力の作用で細い管を伝って水が上がっていく現象。
京和晒綿紗(きょうわざらしめんしゃ)
心地よい寝床内環境の基準、ご存知ですか? 季節により少し変わりますが温度は32℃前後、湿度は50%前後と言われています。「京和晒綿紗(きょうわざらしめんしゃ)」は、綿紗(ガーゼ)を重ねて空気の層を作ることで、そんな快適な環境を整えます。昔ながらの伝統製法「和晒」で仕上げたガーゼは赤ちゃんや敏感肌の方にも安心してお使いいただけるふんわりやさしい寝具・寝装品です。
大東寝具工業(だいとうしんぐこうぎょう)
大正14年(1925年)に京都で創業し、100年近く寝具や京座布団の製造、販売を生業としてきました。社員全員が「睡眠健康指導士」という資格を取得し、「快眠とくつろぎで世界を元気にする」というミッションのもと、お客様に合った寝具や睡眠環境を一緒に考え、枕ひとつから寝室空間に至るまで、お客様の「ねむり」と「くつろぎ」に適した製品づくりをしています。
会社概要
商号:大東寝具工業株式会社 代表者:代表取締役 大東 利幸
創業:大正14年(1925年)11月 所在地:〒612-8238 京都市伏見区横大路下三栖山殿 66番地 2事業内容:寝具・寝装品の製造 ・ ねむりの支援事業 ・ 住宅 / リフォーム・建装事業資本金:1,000万円 URL:www.daitoushingu.com
当社は 2017年「地域未来牽引企業」 ・2023年「次代を担う繊維企業100選」に選定されています。
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