アメリカでは買収後にTwitterアプリのダウンロード数が急増

日本におけるソーシャルネットワーキングアプリの代表的存在のTwitter。個人ユーザーのみならず、さまざまな企業やイベント・キャンペーンでも利用されています。

特に、モバイルゲームパブリッシャーにおいては不可欠な存在となっており、日本で人気のモバイルゲームのTwitterアカウントを見ると、『モンスターストライク』が350万人以上、『パズル＆ドラゴンズ』が280万人以上、『ウマ娘 プリティーダービー』が140万人以上と多くのフォロワーを要しています（2022年11月18日時点）。

このTwitterが2022年10月27日（アメリカ時間）にイーロン・マスク氏によって買収されました。本件はTVや新聞、ネットメディアでも大きく報じられ、さまざまな議論が今なお続いてます。この買収から3週間が経過した現在、日本ではモバイル版Twitterアプリの動向はどうなっているのでしょうか。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2022年9月12日～11月13日のモバイル版Twitterアプリのダウンロード数を週次で見ると、アメリカでは買収が完了した2022年10月24日の週に同期間最高となる77万以上のダウンロードを記録しています。2022年10月24日週の内訳を見ると、買収完了後の2022年10月28日に週内最高の14 万以上のダウンロードを確認できます。この数字は2022年5月1日～11月13日において最も多いダウンロード数でもあります。

日本においても買収後にモバイル版Twitterアプリのダウンロード数は増加していますが、その数は微増と呼べる程度で、アメリカほどの大きなインパクトではありません。

日本では買収後も安定したアクティブユーザー数でソーシャルネットワーキングアプリではLINEに継ぐ2位をキープ

日本におけるダウンロード数の傾向はアクティブユーザー数に対しても同じことがいえます。Sensor Towerのデータによると、2022年9月12日～11月13日の期間ではモバイル版Twitterアプリのアクティブユーザー数に大きな変化はなく、今回の買収によって大きな増減は見られません。

日本で人気のソーシャルネットワーキングアプリ『LINE』『Facebook』『Instagram』『TikTok』との比較では（いずれもモバイル版）、モバイル版Twitterのアクティブユーザー数はLINEに継ぐ2位のポジションを維持し続けています。

また、同期間において、日本はモバイル版Twitterアプリのアクティブユーザー数が世界において2位のポジションで、1位のアメリカの次に多い市場です。3位はインド、4位はブラジル、5位がインドネシアと続きます。

アメリカではTwitterの代替アプリとして『Mastodon』のダウンロードが急増しましたが、日本ではこの傾向は確認できません。また、上記のグラフで比較した『LINE』『Facebook』『Instagram』『TikTok』においても（いずれもモバイル版）、買収後のダウンロード急増は確認できません。

しかし、Twitter買収後の同社の改革は現在進行形で続いており、今後の方針や内容によっては日本においても数字に影響が出てくることも考えられます。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています（例：FacebookとFacebook Lite）。

Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう！REQUEST DEMOボタンからデモのリクエストが可能です。 : https://sensortower.com/ja/product/store-intelligence

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