タイミーのダウンロード数が際立つバイト探しアプリ、シェアフルが2番手で「単発・スキマバイト」が人気
学生やフリーランスの方々の収入源としてアルバイトは欠かせないものですが、その傾向が変わりつつあります。スマートフォン普及前まではアルバイト情報誌や新聞などで求人を探すのが主流でしたが、現在ではアプリ経由で余暇時間を活用して働くスタイルが主流になっていることがデータからわかります。
バイト探しアプリダウンロード数ではタイミーが圧倒的な存在、「単発・スキマ」が主流に
業種を問わず「人手不足」を頻繁に耳にするようになった現代の日本社会において、アルバイトは重要な人材資源です。スマートフォンが普及する前までは、アルバイト情報誌や新聞などで求人を探して応募することが一般的でしたが、現在ではアプリが主流となっています。
Sensor Towerのデータによると、過去2年間(2022年8月から2024年7月まで)のアルバイト探しアプリ(Sensor Tower分類体系のJobs & Careersにおいて、アプリ名に『バイト』が含まれるアプリ)のダウンロード数では、『タイミー』(Timee)がトップとなっています。
『タイミー』は2018年8月に日本でiOS版がリリースされたアルバイト探しアプリで(Android版は2019年9月リリース)、単発バイトやスキマ時間を活用した仕事を探すことができることが特徴です。また、自身のスキルや実績を可視化する「バッジ機能」があり、過去の勤務先から認められた実績を示すことができるため、雇用側にとっても安心です。
Sensor Towerのデータによると、タイミーのダウンロード数推移は新型コロナウイルスの影響で2020年第2四半期あたりから低調な状況が続きましたが、2022年第2四半期から徐々に回復を見せ始め、2023年第3四半期からは学生の夏休み、冬休み、春休みのシーズンに合わせて安定的にダウンロード数が伸びています。
ダウンロード数2位の『シェアフル』(Sharefull)も単発・スキマバイト向けのアルバイト探しアプリです。同社は人材大手のパーソルグループで、2024年2月にサービス開始から5周年を迎えてます。同アプリでは、アプリ内の活動や歩数に応じてポイントが貯まる「ポイ活」機能も2023年1月に実装しています。
過去2年間(2022年8月から2024年7月まで)におけるダウンロード数成長量でも、『タイミー』(1位)と『シェアフル』(2位)が上位を独占しており、単発・スキマバイトがアルバイト探しの主流になっていることがわかります。
ダウンロード数成長量ではトップ5内に、「タイミー | すぐに働ける単発アルバイトが見つかる求人アプリ」「シェアフル -スキマバイトアプリ・単発日払い求人をすぐ探せる」「短期バイトはフルキャスト(キャストポータル)単発バイト・派遣」と、アプリ名内に「単発」のワードが入っているアプリが半数以上を占めており、このデータからもアルバイト志望者における変化がうかがえます。
ペルソナでは一般人口との比較で「ライブイベント参加者」が多いタイミーとシェアフルの利用者
日本におけるダウンロード数上位のバイト探しアプリの利用者の傾向はどうなっているでしょうか。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、2024年第2四半期の『タイミー』『シェアフル』『バイトル』『タウンワーク』の利用者の男女比は、概ね男性6:女性4の割合となっています。
単発・スキマバイト向けの『タイミー』と『シェアフル』では25-34歳の層が30%前後で最も多く、『バイトル』と『タウンワーク』では18-24歳の層が最多の40%程度となっています。
また、これらのアプリのペルソナを見ると、「ギグワーカー」(オンデマンドでサービスを提供する人たち)と「柔軟な支払い者」(支払いを遅らせたり分割したりする人たち)が上位を占めています。しかし、『タイミー』と『シェアフル』ではその傾向がより強いことがわかります。
『タイミー』と『シェアフル』では、一般人口と比較して「ライブイベント参加者」が共通して多いことが特徴です。多くのライブイベントへ行くために、スキマ時間を利用してアルバイトを探しているのだと思われます。
『バイトル』では「デジタルソーシャライト」(SNSでアクティブな人たち)、『タウンワーク』では「ファッショニスタ」(オンラインで洋服やアクセサリーを購入する人たち)が3位に入っており、インターネットを利用した活動に積極的な方が多い傾向がわかります。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
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Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つモバイルアプリインサイト、広告戦略の最適化に活用いただけるデジタル広告インサイトなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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