嗅覚で恐怖を体験するための香り活用とは

人は嗅覚（ニオイ）から多くの情報を得ています。焦げ臭いニオイを感じた時、台所の火の消し忘れにハッとするように、嗅覚（ニオイ）は瞬時に人に影響を与えることができます。嗅いだことのないニオイがすると、この先に何かが居るのか、何かがあるのかとドキドキします。お化け屋敷は非日常体験を提供する場所であり、嗅覚からもゾゾっとする非日常を感じることで、その場でしか味わえない独特の雰囲気をより深く楽しんでいただけると考えています。また、植物の自然の香りで空間をデザインすることで、人工的な香りが苦手な方や化学物質過敏症の方にも安心して楽しんでいただけるよう配慮しています。

香りと恐怖の実証実験

■実験内容

恐竜のパネルを2枚用意し、それぞれを蓋つき段ボールの箱に入れました。1つの箱は無臭のままで、もう一つの箱には血生臭いニオイを漂わせました。蓋を開けると恐竜の画像が現れるようにし、その二つの箱を開けて恐竜の絵を見たときにどちらが怖いと感じるかを記録するアンケート調査を実施しました。

期間：2019/1/13～2019/1/15

場所：宇都宮市産業政策課による宇都宮東図書館企業展示

人数：61人

結果：89.9％の人が、血生臭いニオイがある方のパネルを怖いと思ったとの回答でした。

結論：結果から、恐怖体験において、香りがある方が恐怖を強く感じるという相関が認められました。

今後の展望　―香りが人の助けになることと、実感の増強を提供していきたい―

弊社は人の嗅覚にアプローチする香りを活用して、日常の心地よい時間を増やし、体験感を深めることで、より豊かな時間を過ごせるように、香りの企画、提案、製造をっています。例えば、ロボットが不快な雰囲気を発していることを人が感じ取ることができれば、その触れ合いの体験がより深まるように、人がさまざま場面で体験する際に嗅覚を活用することで、体験の深さや、感覚の質を一層向上させ実感を強めることが可能であると考えています。

実証実験のまとめ

今回の取り組みは栃木県よろず支援拠点のサポートにより実現しました。今度もあらゆる公的機関の支援を受け、香りと人を結ぶ架け橋になりたいと思います。過去の恐怖の香りアンケート結果から、香りを活用する場面として恐怖体験が適していると確信していましたが、そのような機会がなかなかない中、栃木県よろず支援拠点（場所：栃木県宇都宮市ゆいの杜）のコーディネーターのアドバイスで、同じ県内でお化け屋敷を企画運営している会社をコーディネートしていただき今回の新たな企画が実現しました。

アートス株式会社について

嗅覚を活用して人々の生活や感覚を豊かにする香り空間をデザインしている会社です。

【会社概要】

会社名：アートス株式会社

本社所在地：栃木県宇都宮市東峰町3094-205-303

代表取締役：鈴木結訶

設立： 平成26年

HP：https://artos.jp

本件に関するお問合せ

会社名：アートス株式会社

住所：栃木県宇都宮市東峰町3094-205-303

電話：028-680-5163

メール：info@arots.jp

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