創建1293年の来迎寺が若者の寺離れに歯止めをかける
仏前結婚式『鎌倉小町ウェディング』スタート
~鎌倉より“お寺の魅力再発見”の場に結婚式活用~
この度、鎌倉時代から続く『来迎寺(らいこうじ)』と鎌倉小町通り裏にある教会型イタリアンレストラン『Ristorante Gentilezza(リストランテ ジェンティレッツァ』が連携し、鎌倉に新しい形の仏前結婚式『鎌倉小町ウェディング』の提供を2024年5月よりスタートしました。若い人たちにお寺の魅力を知ってもらいたいと始めた取り組み、どうぞご注目下さい。
【お寺存亡の危機】
今、日本のお寺は存亡の危機にあります。少子高齢化に伴うお墓の跡取り問題。お墓を管理できずに“墓じまい”を希望する家族が増えています。また、コロナ禍による移動の制限からお墓参り、法要などの行事も減少傾向です。いよいよお寺と現代人の距離は広がるばかり。少子高齢化の影響は、お寺を支えてきた檀家数の減少の一因ともなっています。
※参考 文化庁宗務課『宗務時報』8P(文化創造・発信・継承の拠点としての宗教法人の可能性より)
今日,多くの寺院が存続の危機を抱えている。現在のところは成り立っていても,人口減少が進む中で,20 年後 30 年後の存続が危惧される寺院は,都市部,地方を問わず大多数であろう。特に地方は,少子高齢化による自然減と,東京などの大都市への人口流出による社会減が重なり,深刻な過疎化問題をかかえ,地域自体が疲弊している。
【なぜお寺で結婚式?】
お寺は昔の人にとってはなじみ深かい存在でした。明治になって教育制度が欧米化するまでは『寺子屋』が庶民の教育機関としての役割を果たし、江戸時代には夫との離縁を達成するために助けを求めたのが『駆け込み寺』です。今で言えばDVの夫から逃げ込むシェルターのようなものでした。そこで、もう一度昔のようにお寺を生活の一部に、市民にとってのお悩み相談やコミュニティの一部に活用してもらいたい。そのきっかけになればと企画したのが仏前結婚式『鎌倉小町ウェディング』となります。お寺は仏事のみと思われている人も多いです。しかし、お寺はそもそもご縁を結ぶ場所です。“令和版お寺の使い 方”として全国にこの取り組みが広がって欲しいと願っています。.
【『鎌倉小町ウェディング』とは】
この企画は師弟コンビで発案しました。来迎寺の住職とリストランテ ジェンティレッアのオーナーシェフは、高校の教師と生徒の関係でした。お互い鎌倉で過ごす間柄で、鎌倉時代から続く来迎寺を鎌倉市民はもちろん、全国のみなさんに知ってもらい、お寺をもっと普段使いできる存在にしようと話し合ったのが最初です。
今回の取り組みは、20人~30人くらいの家族、親戚での小規模な式が対象です。まず来迎寺で式を挙げます。鎌倉時代から続く寺院や仏像などに囲まれながら特別な時間を味わった後、小町通り裏にあるレストランで会食です。
【今後の展開】
今回の企画が、全国のお寺のみなさんにもう一度地域住人とのコミュニケーションや、お寺の利活用を増やしていくきっかけになればと思っています。お寺は日本の文化であり、地域コミュニティの拠点になれる貴重な存在です。令和の時代に“新しいお寺の役割”を作っていくことが願いです。
★時宗 満光山 来迎寺
住 職:林 学善(本名 林 学)
所在地:〒248-0004 神奈川鎌倉市西御門1-11-1
連絡先:0467-24-3476
WEB:https://n-raikoji.jp/
★リストランテ ジェンティレッツァ(Ristorante Gentilezza)
代 表:藤井 智器
所在地:〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2丁目8−23 鶴ヶ岡会館第3ビル 2F
連絡先:0467-81-5539
WEB:https://kamakuracuisine.com/
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