東京藝大の正規授業をどなたでも受講可能な「社会共創科目(公開授業)」 プロフェッショナル人材のリスキリング、そしてアート系へのキャリアシフトのきっかけに 「現代美術キュレーション概論」受講生募集(8/19(月)正午募集開始)
昨年は募集開始2分で満員御礼。「キュレーション」ってよく聞くけど、結局どういう意味なの?というあなたにおすすめ。日々の生活をより豊かにするためのヒントをキュレーション教育研究センターでともに学びませんか?
日頃より東京藝術大学の活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本学では、2023年度より藝大生対象の正規授業を社会人(一般の方はどなたでも)が受講できる特別科目「社会共創科目(公開授業)」を開講しています。キュレーション教育研究センターはそのハブとして、2024年度は6つの科目を開講するうち、来る8月19日(月)正午より、後期開講のオンライン授業「現代美術キュレーション概論」の受講生募集をスタートする運びとなりましたので、お知らせ申し上げます。
「現代美術キュレーション概論」は、美術館での展覧会から街なかでのアートプロジェクトに至るまで、さまざまな形でアートと社会をつなぐキュレーションの実践について取り上げる講義で、学内外で活躍する12名の講師陣がオムニバス方式で登壇します。10月から1月までの全14回で構成され、授業内では藝大生と社会人が共に学ぶ機会を創出し、活発な議論を目指します。
昨年度の受講生の声(抜粋、一部編集):
「どの回も具体的な事例が多いのが大変ありがたかったです。美術館での仕事に就いたばかりの自分にとっては、それぞれの先生方がどのように今の仕事のスタンスや考え方を構築していったのかという、思考のプロセスを感じ取ることができる講義を受講できたのが、大変大きい学びになりました。」(20代・エデュケーター)
「改めて自分が説明するとなるとなんと表現したら良いだろうかと迷ってしまうような基礎知識や、『知っていて当然』とされてきたことを学び直す機会をいただき大変ありがたかったです。」(30代・美術館学芸員)
「アートの現場の動向を大きくとらえるとき、授業で紹介された見方が勉強になる」(20代・藝大生)
ぜひこの機会をご利用いただきたく、ご案内申し上げます。併せて、本センター・本授業の周知にご協力を賜れれば幸いです。今後ともご関心をお寄せいただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
詳細1:https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/
詳細2:https://ccs.geidai.ac.jp/2024/07/16/mac2024/
「現代美術キュレーション概論」担当教員(キュレーション教育研究センター 特任准教授・難波祐子)より:
昨年度の授業では、美術館・博物館関係者はもとより、普段アートとは直接関係のない部署で働いているビジネスパーソンなど多様な受講生が熱心に参加されていました。現代美術は、私たちの少し先の未来を映し出す鏡です。現代美術をとりまく「キュレーション」の今を知ることで、明日を生き抜くためのヒントが得られるかもしれません。
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昨年は2分で満員御礼!
「現代美術キュレーション概論」
開講日時 | 後期 木曜6限 18:00〜19:30
開講場所 | (一般の方)オンライン /(藝大生)上野キャンパス 国際交流棟 GA講義室
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現代美術を取り巻くキュレーションは、近年の美術表現の領域横断化や、時代の変化に伴う美術館や展覧会のあり方の変遷によって、大きくその姿を変えています。本授業では、美術館での展覧会から、街なかでのアートプロジェクトに至るまで、さまざまな形でアートと社会をつなぐキュレーションの実践について、実際にそれぞれの現場で活躍している講師陣を迎えて授業を構成します。取り扱うジャンルも絵画や彫刻などの従来のアートに加えて、パフォーマンスや参加型・プロジェクト型のアート、領域横断的な協働型のアートなど広く紹介します。
第1回|10/3(木)
担当教員:難波祐子(キュレーション教育研究センター 特任准教授)
「イントロダクション:現代美術キュレーションの見取り図ー美術館、国際展、芸術祭、アートプロジェクト」
第2回|10/10(木)
担当教員:難波祐子(キュレーション教育研究センター 特任准教授)
「日本におけるキュレーションの変遷について:戦後から現在まで」
第3回|10/17(木)
担当教員:李美那(大学院美術研究科 准教授)
「美術館のキュレーション:美術館とミュージアム・キュレーターの未来/求められる変化」
第4回|10/24(木)
担当教員:熊澤弘(大学美術館 准教授)
「ミュージアム・コレクションの管理とキュレーション:東京藝術大学大学美術館所蔵の現代美術作品の事例を中心に」
第5回|10/31(木)
担当教員:鷲田めるろ(国際芸術創造研究科 准教授)
「国際展でのキュレーション:ヴェネチア・ビエンナーレ日本館を例に」
第6回|11/7(木)
担当教員:服部浩之(大学院映像研究科 准教授)
「協働プロジェクトのキュレーション:異分野を架橋する表現と創造について」
第7回|11/14(木)
担当教員:熊倉純子(国際芸術創造研究科 教授)
「アートプロジェクトのキュレーション:日本のアートプロジェクトの変遷とその担い手について」
第8回|11/21(木)
担当教員:難波祐子(キュレーション教育研究センター 特任准教授)
「前半授業振り返り&後半授業イントロダクション」
第9回|11/28(木)
担当教員:今村有策(大学院美術研究科 教授)
「グローバル時代のキュレーション:世界の現場から」
第10回|12/5(木)
担当教員:毛利嘉孝(国際芸術創造研究科 教授)
「ポスト/ウィズコロナのアートとキュレーション」
第11回|12/12(木)
担当教員:荒木夏実(美術学部 准教授)
「歴史と向き合うキュレーション:人種・ジェンダー・帝国主義」
第12回|1/9(木)
担当教員:平諭一郎(未来創造継承センター 准教授)
「アーカイヴとキュレーション:作品と資料とその再演」
第13回|1/16(木)
担当教員:相馬千秋(大学院美術研究科 准教授)
「 領域横断するキュレーション:『パフォーマンス』を生成するキュレーション実践」
第14回|1/23(木)
担当教員:難波祐子+栗栖良依(SLOW LABEL 芸術監督、アートプロデューサー)
「社会包摂とキュレーション:多様性を活かす仕組みとデザイン」
※なお、授業は講師の都合により内容の変更が生じたり、順序が入れ替わる可能性があります。
■一般の方
定員 | 150名(先着順)
受講生募集開始|2024年8月19日(月)正午
受講方法 | 全14回のオンライン授業を、¥50,000(税込)で受講できます(リアルタイムで配信予定)。
お申し込みフォーム|https://forms.gle/S3whNR9Qhz1QV3pD8
※「社会共創科目(公開授業)」の取り組みは、日比野克彦学長が打ち出した「芸術未来研究場」構想の一つとして実施しています。
本学は、アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」をもとに、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体を目指し、「芸術未来研究場」を設置しました。
「芸術未来研究場」は、全学横断的に企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化/推進する新たなプラットフォームとして5つの領域実践:[ケア・コミュニケーション][アートDX][クリエイティヴアーカイヴ][キュレーション][芸術教育・リベラルアーツ]を据えています。当センターはこのうちの[キュレーション]領域を担う組織として、特に期待が寄せられています。
【お問い合わせ】
東京藝術大学 キュレーション教育研究センター
※報道関係者の方は info-ccs@ml.geidai.ac.jp(広報:冨山)までお問い合わせください※
東京藝術大学キュレーション教育研究センターは、歴史的、伝統的なキュレーションの概念や役割とともに、現代社会の課題を反映して多様化する「キュレーション」に取り組む教育と研究の場です。対話と協働を通して芸術と社会のさまざまな関係性を紡ぎ上げるキュレーションをはじめ、美術のみならず、音楽やパフォーミング・アーツ、私たちのあるべき未来の姿をキュレーションするなど、領域横断的に人材の育成と研究に取り組みます。※「展覧会設計演習」「音楽×身体表現×福祉」の申込・お問い合わせは「有楽町藝大キャンパス」事務局までお願いいたします。(MAIL:info@yurakucho-geidai-campus.jp/HP:https://yurakucho-geidai-campus.jp)
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