東京藝大の正規授業をどなたでも受講可能な「社会共創科目(公開授業)」 学芸員やアートマネージャーのリスキリング、アーティストのキャリアシフト、 そして「アートと社会の関係を本格的に学びたい/最新状況を知りたい」あなたに 2025年度ラインナップ発表・受講生募集のご案内(4/14(月)正午募集開始)

東京藝術大学キュレーション教育研究センター

2025.03.21 18:00

キュレーション教育研究センターの開設科目は毎年満員御礼。2025年度は5科目を開講し、うち3科目は内容を リニューアル。本学学長・日比野克彦はじめ、作曲家・野村誠やキュレーター・難波祐子ほか、アートフィールドの第一線で活躍する豪華な講師陣とともに社会人が「学び直す」機会に。

 日頃より東京藝術大学の活動にご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。

 この度、東京藝術大学キュレーション教育研究センターは、2025年度に開講する「社会共創科目(公開授業)」のラインナップを公開いたしました。今年度は5科目を開設し、うち3科目は内容を大きくリニューアルします。

※「社会共創科目(公開授業)」は2023年度に開始した本学初の試みで、本学学生対象の授業に社会人(一般の方はどなたでも)が参加できるという枠組みです。

\ここがリニューアル!/
▼  演習:アートプロジェクト したまちフィールドワーク
・  2024年度まで開講していた「演習:アートプロジェクト 1DAYパフォーマンス表現街」の後継科目
・  履修生は、作曲家・野村誠の参加型コンサート《キタ!千住の1010人》に参加いただきます

▼  芸術環境創造論1
・  担当講師ラインナップを大幅変更!
・  日比野克彦、佐藤悠によるワークショップと、松下計、黒川廣子らの特別レクチャーを通して、「モノ」から「コト」へと変化してきたアートのパラダイムシフトを振り返ります


▼  社会包摂のためのアートプロジェクト:音楽×身体表現×福祉Ⅰ(理論編)
・  2024年度まで開講していた「演習:アートプロジェクト 音楽×身体表現×福祉」の後継科目
・  「Ⅰ(理論編)」と「Ⅱ(実践編)」の2科目に構成を変更、受講しやすくなりました
※「Ⅱ(実践編)」は2026年度以降に新規開設予定

 なお、前期開講科目、通年開講科目は4月14日(月)正午より受講生募集がスタートします。これまでにご参加いただいた社会人受講生は、プロフェッショナルの学芸員やアートマネージャー、アーティスト、美術・人文系学生、クリエイティブ職や企画職に就いているビジネスパーソンだけでなく、医療・福祉系従事者や、主婦・主夫の方、IT系スタートアップの方、自治体職員の方等、普段から文化芸術に携わるお仕事をされていない方々にも数多くお集まりいただきました。

 美術、音楽、パフォーミングアーツ等、アートフィールドの第一線で活躍する学内外の講師陣を迎えて、プロデュースからマネジメント、ファンダムのマーケティングに至るまで、さまざまな「キュレーション」の手法を学べる授業を構成しますので、ぜひこの機会をご利用いただきたく、ご案内申し上げます。併せて、本センター・本授業の周知にご協力を賜れれば幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

詳細:https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/

「社会共創科目(公開授業)」の取り組みは、日比野克彦学長が打ち出した「芸術未来研究場」構想の一つとして実施しています。

本学は、アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」をもとに、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体を目指し、「芸術未来研究場」を設置しました。

「芸術未来研究場」は、全学横断的に企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化/推進する新たなプラットフォームとして6つの領域実践:[ケア・コミュニケーション][アートDX][クリエイティヴアーカイヴ][キュレーション][芸術教育・リベラルアーツ][アート×ビジネス]を据えています。当センターはこのうちの[キュレーション]領域を担う組織として、特に期待が寄せられています。

 

▼修了証発行について▼


写真:加藤甫

キュレーション教育研究センターの社会共創科目(公開授業)では、受講生の方に修了証を発行しています。出席回数やリアクションペーパーの提出等、各科目ごとに発行基準は異なりますが、みなさまの積極的な受講を期待しています。
※藝大生は発行対象ではありません。
※この修了証は本プログラムを受講したことを示すものであり、資格や学位を証明するものではありません。

▼各科目担当教員から▼

通年開講「演習:アートプロジェクト したまちフィールドワーク」
担当教員(吉田武司・長尾聡子)より:
足立区千住で、市民とアーティストが一緒に活動し、まちに新たな縁を生み出すアートプロジェクトに触れてみませんか? 古くは宿場町として栄え、新旧入り混じる千住。このまちにキャンパスを構える藝大が、アートNPOや足立区シティプロモーション課等と運営のタッグを組み15年目を迎える市民参加型アートプロジェクトのマネジメント現場を体験できる授業です。まちづくりとアートのかかわりに関心のあるみなさまに受講いただけると嬉しいです。

前期開講「芸術環境創造論1」
担当教員(キュレーション教育研究センター副センター長・熊倉純子)より:
昨年開講の芸術環境創造論に対して、今年開講の芸術環境創造論1はアートのパラダイムシフトがテーマです。モノからコトへ変容するアートをどう捉えたらいいのでしょうか。日比野学長をはじめ、東京藝大の教職員や招聘アーティスト、海外からのスペシャルゲストを交えた豪華セッションでみなさまをお迎えします。

後期開講「現代美術キュレーション概論」
担当教員(キュレーション教育研究センター 特任准教授・難波祐子)より:
昨年度の授業では、美術館・博物館関係者はもとより、普段アートとは直接関係のない部署で働いているビジネスパーソンなど多様な受講生が熱心に参加されていました。現代美術は、私たちの少し先の未来を映し出す鏡です。現代美術をとりまく「キュレーション」の今を知ることで、明日を生き抜くためのヒントが得られるかもしれません。

「有楽町藝大キャンパス」の一環で実施する科目▼
まちに、社会に、ビジネスに、そして個人の生き方に、
アートでイノベーティブな視点を生み出す、長期授業プログラム
有楽町藝大キャンパスは、ビジネスのまち・有楽町をフィールドに、東京都・東京藝術大学・有楽町アートアーバニズム(YAU)が連携して実施する人材育成プログラムです。最先端の知的な学びが得られる講義型授業にくわえ、社会を批評的に見る目を養ったり、考えたり、ときに表現したりする実践型授業があります。授業を通じて得られた学びが個人に蓄積され、社会や、ビジネス、そして個人の生き方に還元されていくことで、まちの中にある、あらゆる領域が有機的にやわらかくつながっていくことを目指しています。

通年開講「展覧会設計演習」
担当教員(キュレーション教育研究センター 特任准教授・難波祐子)より:
社会とアートを結びつけるキュレーションについて、実際の展覧会企画制作・運営を通して藝大生と実践的に学んでみませんか?大学のキャンパスを飛び出して、藝大生と社会人受講生が互いに協力し合いながら、街なかで、小規模ながら実際に実験的な現代美術の展覧会を一緒に作ってみましょう。本講座は、これまで展覧会企画を経験したことがない方でもご参加できます。ただし基本的には展覧会の実施時を含めて全回参加できる方を歓迎します。

前期開講社会包摂のためのアートプロジェクト:音楽×身体表現×福祉Ⅰ(理論編)
担当教員(コーディネーター・酒井雅代)より:
近年、パフォーミングアーツにおける非言語コミュニケーションの側面に注目が集まり、芸術のみならず教育や福祉など幅広い分野でその活用が模索・実践されています。本授業では、クラシック音楽と身体表現を融合させた体験型プログラム「ムジタンツ」の活動を中心に、福祉分野と連携して行うアートプログラムの実例について学びながら、音楽や身体表現を用いたプログラムをどのように地域に実装することができるか思考します。地域コミュニティや地域福祉と芸術文化を繋ぐことに関心のある方々のご受講をお待ちしています。

【お問い合わせ】
東京藝術大学 キュレーション教育研究センター
https://ccs.geidai.ac.jp/
※報道関係者の方は info-ccs@ml.geidai.ac.jp(広報:冨山)までお問い合わせください※

東京藝術大学キュレーション教育研究センターは、歴史的、伝統的なキュレーションの概念や役割とともに、現代社会の課題を反映して多様化する「キュレーション」に取り組む教育と研究の場です。対話と協働を通して芸術と社会のさまざまな関係性を紡ぎ上げるキュレーションをはじめ、美術のみならず、音楽やパフォーミング・アーツ、私たちのあるべき未来の姿をキュレーションするなど、領域横断的に人材の育成と研究に取り組みます。

※「展覧会設計演習」「音楽×身体表現×福祉」の申込・お問い合わせは「有楽町藝大キャンパス」事務局までお願いいたします。(MAIL:info@yurakucho-geidai-campus.jp )(HP:https://yurakucho-geidai-campus.jp/ 

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