ゼロエネルギーで屋外機器を暑熱から守る「COOL分電盤」が第35回電気設備学会賞技術部門「最優秀開発賞」を共同受賞
SPACECOOL株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:末光 真大、以下「当社」)は、セイリツ工業株式会社、株式会社竹中工務店とともに開発した、直射日光による分電盤内の温度上昇をゼロエネルギーで抑制できる「COOL分電盤」の開発業績が認められ、第35回電気設備学会賞技術部門「最優秀開発賞」を3社で共同受賞したことをお知らせします。
COOL分電盤について
従来の分電盤は、内部の電子機器が熱に弱いため、直射日光が当たることで劣化し、寿命が短くなることが課題とされてきました。一方、COOL分電盤は、当社が開発・販売する、直射日光下においてゼロエネルギーで温度低下させることができる放射冷却素材「SPACECOOL」を標準搭載した分電盤で、盤内の温度上昇を抑制することができ、電子機器の寿命延長を実現することができます。
既に多くの現場で導入していただいており、COOL分電盤に加え、SPACECOOLを施工済みの分電盤は、国内外で約700台*1にのぼります。
また、COOL分電盤の詳細な効果について解説したウェビナーのアーカイブ動画を公開しておりますので、ぜひご覧ください。
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=nYDrUkW-rqQ
第35回電気設備学会賞について
一般社団法人電気設備学会が主催する、同学会に所属する会員の業績を称える賞です。
学術部門、技術部門、技術振興部門の3種類があり、当社は技術部門のうち最も優れた業績に対して贈られる最優秀開発賞を受賞しました。
―受賞理由(全文)―
地球温暖化により、屋外に施設される分電盤等の電気設備への暑熱対策の必要性が高まっている。暑熱対策の問題点として、分電盤外箱に送風換気設備等を内蔵する場合はエネルギーの使用、遮光板仕様の外箱を採用する場合は外箱の放熱性能低下による内部温度の上昇といった課題があった。今回開発された COOL 分電盤は、放射冷却素材「SPACECOOL」を外箱に適用することでその課題をゼロエネルギーで解決するものであり、その接着方法等の研究の結果、分電盤の仕様を変更することなく、SPACECOOL を適用できた。従来の分電盤に対し、夏季日射条件下において内部温度の上昇を約 10℃抑制することに成功し、放熱性能が 10 年以上維持されることも確認されている。イニシャルコストは 1 割程度増に抑制され、コスト増以上の運用メリットが期待できる。本開発は、ゼロエネルギーで屋外電気設備の長寿命化が図れるだけでなく、様々な用途への拡大が見込まれ、本開発は意義深い開発と高く評価する。
今後も当社は、COOL分電盤をはじめとする放射冷却技術の普及拡大を目指し、世界中の暑熱課題の改善に取り組んでまいります。
*1:2024年4月1日時点。
※SPACECOOLは登録商標です。
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SPACECOOL株式会社
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