49.4%がネット検索で情報収集|通信制高校を検討している家庭に対するアンケート調査結果
株式会社パワートラベラーが運営する「通信制高校選びの教科書」において、通信制高校を検討している家庭を対象に行われたアンケート調査の結果がまとめられました。
この調査は2023年10月1日から2024年2月15日にかけて実施され、通信制高校に対する家庭の関心や検討理由、その他関連する様々なデータが集められました。
現代の教育環境の多様化と共に、通信制高校への関心が高まっています。この調査は、通信制高校を検討している家庭の意識と情報収集の実態を明らかにすることを目的として行われました。
調査概要
調査期間:2023年10月1日〜2024年2月15日
回答者数:87
主催者:株式会社パワートラベラー
アンケート収集:弊社メディア「通信制高校選びの教科書」アンケートフォームにて
画像付報告書:https://e-tushin.com/press/press-release-20240606/
1.回答者の属性
回答者の大多数が母親(81.6%)、父親(6.9%)、通学予定の生徒本人(9.2%)でした。教育に関する家庭内の決定権や関心度は母親に偏りがちですが、通信制高校の選択においても、母親が中心的な役割を果たしている可能性が高い回答結果となりました。
2.年代別回答者の割合
回答者の大半は40代と50代で、これは通信制高校を検討する子供を持つ親世代と一致します。30代以下の回答者が比較的少ないのは、若い親世代が通信制高校についての情報を得る手段や関心が異なるか、またはその子供たちが通信制高校の対象年齢に達していないなどの理由が考えられます。
3.検討中の生徒の学年
中学3年生の回答が最も多く、高校進学を控えた重要な時期に通信制高校を検討する家庭が多いことが分かります。中学生全体で65.5%を占めることから、、早期からの進路選択や学習環境への不安が反映されていると考えられます。
4.学校資料を請求した時期
学校資料を請求した時期が「1週間以内」が最も多く、急激に情報収集を始めた家庭が多いことを示している。短期間で集中的に情報を収集し、迅速に決定を下そうとする傾向があることが読み取れます。
5.通信制高校を検討している理由
「やりたいことがある」「今の学校の雰囲気が合わない」「人間関係が合わない」が主な検討理由で、個人の興味や学校生活の問題点が通信制高校への関心を高めています。不登校や病気など、特定の事情を持つ生徒も一定数存在することが示されました。
6.通信制高校の存在を最初に知ったきっかけ
通信制高校の存在を最初に知ったきっかけは「Google検索」が49.4%と最も多く、インスタグラムやYoutubeなどのソーシャルメディアより、インターネット検索が重要な情報源となっています。知人の紹介や知人が通っていることから知ったケースも多く(25.3%)、口コミの影響力も無視できないことがわかります。
7.何校くらい資料請求をしたか
「5校以上」と回答した割合が39.1%と最も多く、多くの家庭が複数の選択肢を検討していることが分かる。情報収集の幅を広げることで、最適な学校選びを目指している様子が伺えます。
8.資料を請求のメリットとデメリット
・パンフレットは検討しやすい
・パンフレットは請求の手間はあるがやはり、昭和の人間にはこちらのほうが情報が頭に入ってきやすく、全体像をつかみやすい。
・紙ベースのほうが、何度も見返すことが容易なので検討しやすい
・学校見学に行かなくても、学校の特色がわかる
・学校の比較=学習内容や授業の受け方、学費などの比較ができる
・HPで見るだけより、資料を見た方が、学校の特色の差がより分かりやすいように感じました。
・スマホでホームページ見るより、パンフレットの方が見やすく、情報も多い
・パンフレットは空き時間にゆっくり検討できます
・webより紙の方が検討しやすいがPRのチラシなどが混ざっていて情報が多すぎて疲れてしまった
・資料がある方が検討しやすいが、仕事中に学校から電話があったりと困ることもあった
・金額等目で見てわかりやすいが、学校内部の事はやはり資料だけでは見えづらいものもあった
・電話などの勧誘がしつこい学校もあるみたいなので個人情報が知られる心配かと思います
・見返せて、比較しやすいが、細かいところが聞けない。決断に迫られていて時間が無いときは、質問したいことがすぐにできるシステムがあるとよい
・資料請求した途端に営業電話がかかってきたこと 仕事中に何度もかかってくるので嫌になる
メリットとしては、具体的な情報が手に入り、比較検討がしやすくなる点が挙げられます。特に紙媒体のパンフレットは、情報が頭に入りやすいと感じる方が多く、繰り返し見返しやすいことから検討しやすいという意見が目立ちます。また、学校の特色や方針、授業内容、学費などの重要な情報をじっくり比較できることも、大きなメリットとして挙げられています。
一方で、デメリットとしては、資料請求により個人情報が漏洩するリスクや、資料がポストに入れられる際にグチャグチャになる、または必要以上の営業電話がかかってくることが挙げられています。また、資料が多すぎて情報過多になり、疲れてしまうという声もあります。学校によっては、資料に書かれている情報があいまいであったり、質問に対する返信が遅れることもデメリットとして挙げられています。
これらの意見を総合すると、資料請求は学校選びにおいて貴重な情報源であると同時に、その管理や利用の仕方には注意が必要であることがわかります。特に、個人情報の取り扱いに関しては慎重に行う必要があり、受け取る資料の量や種類を適切にコントロールすることが求められます。また、資料だけでなく実際に学校を訪問することも大切で、資料で得た情報と実際の雰囲気を照らし合わせることが、最適な学校選びには不可欠であると言えるでしょう。
主な調査結果
調査結果からは、多様な学習ニーズや生活状況に応じた教育の形態として、通信制高校への関心が高まっていることが伺えます。具体的な理由としては、従来の学校教育ではカバーしにくい個別の学習スタイルやペースに対応できる柔軟性が挙げられました。通信制高校を知るきっかけはインターネット検索が最も多く、InstagramやYoutubeなどのソーシャルメディア以上に、知人の紹介や口コミが多いことも明らかとなりました。
引用本プレスリリースの内容を参照または引用する際は、「通信制高校選びの教科書(https://e-tushin.com/)」へのリンクを必ず掲載してください。
このアンケート調査は、通信制高校に関する理解を深め、検討者の家庭がより適した選択を行えるよう支援することを目的としています。株式会社パワートラベラーは、教育の多様性とアクセシビリティ向上に貢献することを目指しています。
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