不確実性が高く未来の予測が難しいVUCA*の時代を迎え、ファシリテーターには明確な論点を定め、参加者から有益な意見を引き出し、現時点における「最も妥当な解」を導出できるスキルが求められます。このようなビジネス環境では、ファシリテーターの役割はますます重要性を増しています。

本書は、会議を活性化させるファシリテーションの秘訣を累計1万時間の会議でファシリテーターを務めた著者が解き明かした一冊です。

ファシリテーターがまず押さえるべきフェーズ別の「鉄則」と、より成長するために知っておきたい「掟」を紹介しています。

著者が日々の仕事で使っているツールと考え方、経営コンサルタントとして大事だと思うことをもとに、「実際に使えたもの」「有効に機能したもの」「汎用的に使えたもの」だけを選抜して、良い会議の定義、論点思考や机の配置など実践的にファシリテーションを解説しました。

著者と同じくコンサルタントとして働く方だけでなく、会議に参加する全ての人、ファシリテーションを自身の経験にかけあわせて自らの希少価値を向上させたいビジネスパーソンにおすすめしたいビジネス書です。

*Volatility（変動性）、Uncertainty（不確実性）、Complexity（複雑性）、Ambiguity（曖昧性）という4つの言葉の頭文字をとった造語

目次

はじめに 

第1部　ファシリテーションの鉄則

第1章    ファシリテーターとは？

第2章    事前準備の鉄則

第3章    会議進行の鉄則

第4章    事後整理の鉄則

第2部　ファシリテーターの成長を加速させる掟

第5章    スピーキングの掟

第6章    リスニングの掟

第7章    ライティングの掟

第8章    マインドの掟

おわりに

著者プロフィール

田中大貴（たなか・だいき）　　MAVIS PARTNERS 株式会社 プリンシパル 

早稲田大学商学部卒。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ジェネックスパートナーズ、マーバルパートナーズ( 現PwC アドバイザリーのDeals Strategy 部門)、ベイカレント・コンサルティングのM&A Strategy 部門長を経て現職。ロービス経営大学院にてファイナンス講師も務める。

著書に、『トップコンサルタントが明かす　ポストM&A成功44の鉄則』（日経BP）、『M&Aを失敗させない企業買収先「選定」の実務』（中央経済グループパブリッシング）がある。本書は、専門分野のM＆Aとは異なる、ジェネラルなビジネススキルを広くビジネスパーソンに解説した初の著書となる。

書誌情報

『ファシリテーションの正攻法』

著者：田中大貴

発売：2024年6月

発行：総合法令出版株式会社

仕様：四六判／240ページ

ISBN：978-4-86280-952-0

定価：1,650円（税込み）

URL： http://www.horei.com/book_978-4-86280-952-0.html