季節来遊漁とは？

季節来遊魚は、夏から秋にかけて暖かい海を求めて日本列島沿岸に回遊し、冬になると寒さに耐えられずに死んでしまう魚たちのことを指します。
主に南洋の暖かい海に生息する魚たちが多く、中には普段は熱帯魚として知られるものも含まれます。

なぜ流れ着くのか？

季節来遊魚は、主に以下の2つのメカニズムによって、日本列島に流れてきます。

・卵や稚魚の漂流
季節来遊魚の多くは、南洋の暖かい海で産卵します。産卵された卵や稚魚は、海流に乗って日本列島沿岸まで運ばれてきます。
この海流は、主に黒潮と呼ばれる海流です。
また、台風によって発生する高波は、季節来遊魚を普段とは違う場所に運ぶこともあります。

・成魚の回遊
1部の季節来遊魚は、成魚になってから日本列島まで回遊してきます。
これらの魚は、餌を求めて回遊したり、産卵場所を求めて回遊したりします。
例えば、マグロやカツオなどの大型の回遊魚は、餌を求めて日本列島沿岸まで回遊してきます。また、アオウミガメなどのウミガメは、産卵場所を求めて日本列島沿岸まで回遊してきます。

季節来遊魚の分布は、水温によって大きく左右されます。水温が高い夏から秋にかけては、日本列島沿岸の広い範囲に分布します。しかし、水温が下がる冬になると、南方へ回避したり、死んでしまうものが多いです。

季節来遊魚が観察できる場所

季節来遊魚は、黒潮の影響を受けやすい場所で観察されます。
・伊豆半島
・紀伊半島
・土佐湾

代表的な季節来遊魚

ミナミハコフグ
タテジマキンチャクダイ
サザナミヤッコ
ツユベラ
ニシキフウライウオ

ヤシャハゼ、ネジリンボウ、ヒレナガネジリンボウ、キツネメネジリンボウなんかは全て富戸で越冬しているっぽいです。

クマノミも昔は季節来遊魚でした。
今では完全に越冬した種として、年中本州で見れるようになりした。
産卵まで観察されます。
ミツボシクロスズメダイも同様、季節来遊魚ですが、近年越冬する個体が増えています。
クマノミに負けないくらい大きい個体がいたり、新たに可愛いサイズのミツボシクロスズメダイが増えていたり、こちらも年中楽しむことが出来る種です。

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