伊豆で舞う海のダンサー、アオリイカの神秘

株式会社伊豆高原ダイビングスクール

2024.05.11 19:00

『アオリイカとの出会いから産卵の奇跡まで、伊豆の海で繰り広げられる生命の物語』

伊豆の透明な海は、多くのダイバーが憧れる冒険の場。特にアオリイカの産卵シーズンには、彼らの鮮やかなカラーチェンジと優雅なダンスが、訪れる人々を魅了します。このブログでは、アオリイカの生態からペアリングの美しさ、そして彼らが残す次世代への希望までを綴ります。伊豆の海でしか見ることのできない、この神秘的な生物との出会いを、私たちと一緒に探検しましょう。

アオリイカの産卵

皆さんダイビングで、イカを間近に見れるのをご存知ですか?
これからの時期、アオリイカの産卵が始まります。
伊豆ではそれを観察することが出来るのです。
毎年、これを目当てに多くのダイバーが訪れます。
例年、6月~9月頃までがベストシーズンです。

アオリイカの生態

アオリイカの全長は最大で1mほどです。
オスは体が大きく、体色が濃い
メスはオスよりも体が小さく、体色が薄いのが特徴です。
寿命は1年と短命です。

通常は深場に生息するが、春から夏にかけて産卵のため浅場へ来ます。
伊豆のダイビングポイントでは、大体4月からアオリイカの産卵床を設置していきます。
自然界では岩礁帯や海藻林などに卵をつけます。

アオリイカの産卵がダイビングで観察できる!?

水温が大体19℃を超えてから本格的に産卵が始まります。
アオリイカのオスとメスは、互いの体色や模様を認識し、ダンスのような動きでペアを形成します。
基本ペアを形成した状態で卵を産み付けに来ます。
ペアが形成されるとメスはオスの精嚢を受け取り、受精を行います。
受精シーンなんかもダイビングで観察できます。
オスはメスの周囲を警戒し、外敵から守ります。

アオリイカは、体色を自由に変えることができます。
それらは白い色素細胞と茶色や赤色の色素細胞が組み合わさって作られています。
色素細胞は皮膚にあるので、顕著に現れます。
アオリイカは、脳から送られる信号によって、体色を変化させます。
興奮したり、緊張したりすると茶色や赤色の色素細胞が膨らみ、退職が濃くなります。
逆にリラックスしているときは、白い色素細胞が膨らみ、体色が濃くなります。

稀に1匹だけでいるアオリイカが混ざっています。
それらは溢れたオスたちです。
溢れたオスたちは、ペアを形成しているメスを狙いに行きます。
メスの取り合いは激しく、それを間近で観察出来る楽しい瞬間でもあります。
溢れたオスを威嚇するため腕を広げ、体色も変化させます。
その時、メスをリラックスさせるため半分だけ白色、半分だけ体色を濃くするということもできるのです。
実際観察するときは、アオリイカの表側は見えずらく体色の変化を1部しか見れなかったりすることもありますが、器用に使い分けたりしているので、是非観察してみて下さい。

アオリイカの卵を見たことありますか?

アオリイカの卵は房状と呼ばれる形をしております。
これは透明なゼラチン状の膜の中に、多数の卵が並んでいるものです。
産みたての卵の色は白色で、時間が経つにつれ藻がつき、茶色に変化していきます。
卵が孵化するまで約1~2ヶ月なので、孵化する瞬間も観察できることもあります。
孵化直後は体長約5~7mmと非常に小さく、透明な体をしています。
また、栄養袋を腕に抱えており、餌を取れるようになるまでの間、栄養源として利用されます。
小さなアオリイカたちは、その栄養袋を抱え、上へ上へと水面まで泳いで行くのです。
早生まれの子達は、8月には手のひらサイズほど大きくなり、岸の近く、かつシュノーケルで楽しめる程の水深で成長し続けます。

アオリイカのご飯は?何を食べるの?

アオリイカの主食は小魚やエビ類です。
運が良ければ餌を抱えているシーンなんかも見れることがあります。
捕食中は中々見れないので貴重です。
水温が下がる冬には体も育ち、深場へ移動します。
次の産卵シーズンまで👋
産卵が終わったアオリイカは、一生を終えます。
外敵に捕食されているのか、私たちの前には現れません。

実は、時期によりアオリイカのサイズが異なってきます。
というのも、1番早くて3月後半に卵を産み付ける個体、遅くて10月に産み付ける個体と差があるためです。

アオリイカの産卵は6月~7月にかけて1番大きいサイズがやってきます。
早生まれだからこそ体が大きく、やはり迫力が違います。
そこから徐々に生まれが遅かった個体たちがやってくるため、サイズが小さくなっていくのです。
もちろん、大きいサイズも混ざっていますが、全体的に見れば気持ち小さめです。
サイズに関係なく、場所によりフィーバーしている時期が異なってきます。
西伊豆では5月からフィーバーしている場所があるそうです。
東伊豆はあともう少ししたらフィーバーしそうです。
昨年は当たり年で物凄い数が集まったので、今年も期待できそうです。

加えて、アオリイカの産卵場所にも流行りがあるのか、卵がいっぱいだから場所を変えるのかは分かりませんが、ポイント内でもフィーバーする場所が異なることもあります。

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カテゴリ
スポーツ・アウトドア