2024年初頭から収益急増のラストウォー、日本は主要市場と比較して年齢層が高く、継続率もアメリカの次に高い
『ラストウォー:サバイバル』の日本における収益が2024年初頭から急増しています。FacebookやTikTok上での広告展開が功を奏し、主要市場との比較では継続率がアメリカに次ぐ高さになっています。
2024年第1四半期の日本のモバイルゲーム収益で唯一のハイブリッドカジュアルゲームとして8位になったラストウォー
2023年8月にリリースされたハイブリッドカジュアルゲームの『ラストウォー:サバイバル』(FirstFun)は、ゾンビをテーマにした4Xストラテジージャンルのモバイルゲームです。プレイヤーは押し寄せるゾンビの大群に立ち向かうため、迅速かつ効率的に武器をアップグレードしながら、ゲームを進めていきます。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2023年8月から2024年3月までの『ラストウォー:サバイバル』の市場別収益シェアは、トップが韓国で30%、2位がアメリカで29%、3位が日本で7%となっています。
世界全体では日本は3位の収益シェアですが、日本市場のハイブリッドカジュアルゲームで見ると、『ラストウォー:サバイバル』の好調な様子がわかります。Sensor Towerのデータによると、2024年第1四半期の日本におけるハイブリッドカジュアルゲーム収益では、『ダダサバイバー』(HABBY)に次ぐ2位となっています。
グラフからもわかるとおり、3位の『スライム伝説』(AppQuantum Publishing)との収益差は6倍以上になっており、『ラストウォー:サバイバル』が日本のハイブリッドカジュアルゲーム市場で大きな支持を得ていることがわかります。
ラストウォーはFacebookとTikTokでの積極的な広告展開で、2024年1月以降に収益・ダウンロード数を伸ばす
Sensor Towerのデータによると、日本において『ラストウォー:サバイバル』は2024年1月から急激に収益・ダウンロード数を伸ばしています。これはどういった要因なのでしょうか。
考えられる大きな要因の1つとして、広告展開が挙げられます。Sensor Towerのデジタル広告分析プラットフォームPathmaticsのデータによると、2024年1月の日本におけるFacebook広告への投入費において、同作のパブリッシャーであるFirstFunが2位となっています。
広告クリエイティブでは、動画が61%、静止画が39%となっており、プレイ「右に進むか、左に進むか」の判断が問われるゲームプレイを見せるものがメインとなっています。こうした広告が功を奏し、Sensor Towerの広告インテリジェンスのデータによると、2024年1月の日本におけるFacebook広告のゲームカテゴリにおいて、『ラストウォー:サバイバル』のSoV(シェアオブボイス)がトップとなっています。
また、日本における広告という観点は、TikTokでも積極的に展開しています。Sensor Towerのデータによると、『ラストウォー:サバイバル』の日本のTikTokのゲームカテゴリにおけるSoVで2024年1月は4位、2月は3位、3月は5位とトップ5圏内を維持しています。
Sensor Towerのデータによると、この一連の広告効果もあり、2024年第1四半期の日本におけるソース別ダウンロードでは、60%が広告からとなっています。
『ラストウォー:サバイバル』の主要市場と日本との比較では、いくつかの違いが見えてきます。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、日本は主要市場と比較して同作のユーザーの年齢層が高いことがわかります。
日本では主要市場と比較して35-44歳の層が唯一40%を超えており、中堅社会人のユーザーに支持されていることがわかります。モバイルゲームにじゅうぶんな時間を確保できないものの、ちょっとした空き時間にはプレイしたいというニーズにハイブリッドカジュアルゲームがフィットしているのだと推察できます。
また、35-44歳の層が最も多いため、Facebookでの広告に重点をおいて展開したことも戦略的な判断によるものだと思われます。一方、『ラストウォー:サバイバル』のユーザーが使用しているアプリとして、『TikTok Lite』(Bytedance)が上位に来ています。このことから、TikTokでの積極的な広告展開が日本の市場にマッチしていることが立証されています。
冒頭で紹介した世界市場における『ラストウォー:サバイバル』の収益シェアでは日本は3位ですが、継続率の面では韓国よりも高くなっています。Sensor Towerのデータによると、継続率トップはアメリカですが、日本はいずれの期間においても韓国を上回っています。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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