2024年第1四半期に日本で最もダウンロードされたモバイルゲームはぽちゃガチョ!、大規模な広告投下で日本のインスタで広告費トップに
モバイルマージパズルゲームの『ぽちゃガチョ!』が2024年第1四半期に日本で最もダウンロードされたゲームとなりました。リリースに合わせて日本で大規模な広告を展開し、同期間の日本のInstagramのゲームジャンル広告において広告費・インプレッションともにトップとなっています。
日本リリースから約1ヵ月で230万ダウンロードを記録した『ぽちゃガチョ!』は、2024Q1ダウンロード数日本トップのモバイルゲームに
2024年2月にリリースされた『ぽちゃガチョ!』(QCPlay)は、モバイルパズルゲームです。日本以外の市場では、2023年に中国、韓国、香港、台湾などでリリースされています。プレイヤーは寂れたジムの店長となって、オーダーされてくるアイテムを次々とマージすることで、賑やかなジムへの再興を目指すという内容です。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、『ぽちゃガチョ!』の2024年第1四半期における市場別収益では、日本より先行してリリースされた中国が370万ドル以上の収益を記録してトップとなっています。
一方、同期間におけるダウンロード数では、日本がトップとなっています。同作の日本リリースは、2024年2月28日であることを考えると、約1ヵ月間で230万ダウンロードを記録したことになります。
『ぽちゃガチョ!』の日本における急速なダウンロード数の伸びは、同市場全体の様子からもわかります。Sensor Towerのデータによると、2024年第1四半期の日本におけるモバイルゲームダウンロード数ランキングで、『ぽちゃガチョ!』がトップとなりました。
『ぽちゃガチョ!』とはジャンルは異なるものの、ダウンロード数2位の『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』(Joy Net Games)も2月下旬にリリースされたモバイルゲーム(放置RPG)ですが、『ぽちゃガチョ!』が50万ダウンロード近くのリードとなりました。
大量の広告投下でカジュアル/ハイパーカジュアルゲーマーを惹きつけたぽちゃガチョ!、ファッショニスタからの支持も大きい
リリース直後から、『ぽちゃガチョ!』が日本で急速にダウンロード数を伸ばすことができた要因は何でしょうか? 1つに日本市場における大規模な広告展開が挙げられます。Sensor Towerのデジタル広告分析プラットフォームPathmaticsのデータによると、2024年第1四半期の日本におけるInstagramの広告費(Gamingジャンル)で同作のパブリッシャー「QCPlay」は400万ドル以上を投入し、圧倒的トップとなりました。
2位の「CyberAgentグループ」との差は大きくなっており、インプレッションにおいても同様です。その他、YouTubeにおいても、多数の動画広告を展開していることが確認できます。
Sensor TowerのPathmaticsのデータによると、同期間のInstagramのGamingジャンル広告では、QCPlayが20%近いシェアを占めています。Instagramにおける『ぽちゃガチョ!』の広告クリエイティブでは、ゲームプレイを見せることよりも、丸い姿のガチョウのキャラクターを見せることに重点が置かれていることも特徴の1つです。
また、広告費は大都市を中心に展開されており、都道府県別トップの東京では27%となっています。2位は大阪で10%、3位は愛知および神奈川で7%と続きます。
Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、『ぽちゃガチョ!』はハイパーカジュアルゲーマー(シンプルで反復的なモバイルゲームをする人たち)およびカジュアルゲーマー(簡単に理解できるメカニクスを備えたモバイルゲームをする人たち)からの支持が大きいことがわかります。同作はモバイルゲームではおなじみのマージパズルジャンルなので、ちょっとしたすきま時間にプレイできることがこうしたゲーマーに受け入れられていると推察できます。
また、「ファッショニスタ」(オンラインで洋服やアクセサリーを購入する人たち)からの支持が大きいことも特徴です。同作の個性豊かな外観をしたキャラクターに加え、ゲームの進行に応じてジムが華やかになっていくデコレーション要素などが受け入れられていることがわかります。実際、ストア上のスクリーンショットでも、デコレーションの様子がビフォー/アフターで紹介されています(2024年3月末時点)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
Sensor Tower - モバイル市場の羅針盤
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