大阪・南船場のランドマークである赤いビル「浜崎健立現代美術館」を存続させたい!
クラウドファンディング「CAMPFIRE」で3月31日までプロジェクト実施中
大阪・南船場のランドマークとして、また大阪のアートを盛り上げてきたと自負する文化的価値の高いレッドビル「浜崎健立現代美術館」が、諸事情により撤退の危機にあります。この危機を回避するため、ミュージアムショップ中心のスペースとして再生すべく、その支援を募るためのプロジェクトとなります。
クラウドファンディング「CAMPFIRE」で3月31日までプロジェクト実施中
https://camp-fire.jp/projects/view/729368
<大阪・南船場と浜崎健立現代美術館>
「浜崎健立現代美術館」は、美術家・浜崎健により大阪・南船場で1994年に開設されたギャラリーです。
当時の南船場は、所謂ミナミ(心斎橋・難波)ではない、辺鄙な何もない殺風景なエリアでした。
その家賃の安さや、ミナミエリアからの絶妙な距離感が相まって、個性的な個人店(バーやショップ)が少しずつ顕れ始めました。
そこに、グラフィックデザイナーやファッションデザイナーなどクリエイターの事務所も増え始め、一躍、クリエイティブなイメージの街として注目を集めたのです。
その当時から、浜崎といえば、スキンヘッドにサングラス、赤い衣装をまとった「赤い人」として、大阪はもちろん、国内外の現代アート愛好家からの知名度が高く、メディアでも度々取り上げられる現代美術のアーティストとして知られていました。
「浜崎健立現代美術館」はその名の通り、「浜崎健」と「県立現代美術館」の語呂合わせで生まれた一風変わったギャラリーで、名称もさることながら、そのビジュルは外観から内装の細部に至るまで、浜崎がこだわる「赤」一色で統一されており、「ギャラリーと言えば白」という大前提を覆したアバンギャルドな空間となっています。
ギャラリーでは、浜崎本人の展覧会を中心に、浜崎がキュレーションする様々な展覧会も開催してきました。
<アーティスト・浜崎健プロフィール>
20歳で渡英後、制作活動を開始し、1992年より大阪・東心斎橋にてギャラリーの運営をスタートしました。
その後、前述の通り南船場に移転し「浜崎健立現代美術館」を開館、自らの展覧会のほか、自身のキュレーションによる様々なアーティストの展覧会を開催してきました。
全身を赤で纏うその姿は、一度会ったら忘れられない強烈な印象を残します。
1992年に開催した初めての個展「赤のインスタレーション展」に始まり、ほぼ年に一度のペースで自身のギャラリーをベースに作品を発表してきました。
他のギャラリーでも、パリ「Gareries Lafyette」、ニューヨーク「KUMUKUMU Gallery」、サンフランシスコ「New People」など、海外のギャラリーでも個展を開催。
グループ展では、「ヴェネチアビエンナーレ」「神戸ファッション美術館」「Bunkamura Gallery」での展覧会にも参加。
世界の2大オークション会社である「サザビーズ」にも出品、落札された実績があります。
そして何より、浜崎の代表的な活動であるパフォーマンスでは、「Red Tea Ceremony」と称した「お茶会」を、これまでに国内外で300回以上開催してきました。
中でももっとも知られるのが、毎年8月にネバダ州の砂漠で行われるアートフェス「バーニングマン」でのお茶会で、その姿はバーニングマンのアイコンとして各国メディアのメインビジュアルとして取り上げられるなど、フェスにおいて象徴的な存在として知られています。
<浜崎健からのコメント>
「1992年に東心斎橋にレッドギャラリーを構えて、気が付けば30年以上の月日が経っていました。
あの頃はTシャツとかグッズとかを作っていたら、アート関係の人に「アーティストがそんなの作ったらダメだよ」とかよく言われていました。
そして時代は追いついて、いつの間にかアートとファッションがコラボするのが当たり前のようになりました。
今は南船場に移転して浜崎健立現代美術館として存続しています。
この度、リニューアルして1FをMuseum Shopにすることになりました。
初心に帰り「アートを日常に」をコンセプトにと以前2Fでやっていたように、エディション作品やアートグッズとかマルチプルなどを展開できたらと思っています。
あとネットショップにも力を入れる予定です。
今までにも増してレッドビルからもっと世界へ発信していこうと思っています。
そして、よりアンダーグランウンドなこともやりたいかなと。
あと、御堂筋沿いにもっとデカい真っ赤な美術館を作りたいとか、他にもまだまだやりたいことだらけなので、今後とも興味ある人はよろしくお願いします!
存在意義があれば未来永劫、大阪で唯一の"ケンリツ"の浜崎健立現代美術館は永遠に不滅です!(笑)」
<プロジェクトを通して実現したいこと>
ミュージアムショップと聞いて馴染み深いのは美術館に併設されたショップで、誰でも気軽にアートに触れられる場所です。
一方、ギャラリーというと、ある程度、アートに興味がないとなかなか敷居が高いと感じる場所ではないでしょうか。
実際、私たちのギャラリーも、赤い建物で物珍しそうに外から覗く人は多いのですが、なかなか入館して頂けることが少なく、どこかシャットアウトした雰囲気を醸していたように思います。
そこで、もう少しハードルを下げ、ミュージアムショップとギャラリーの真ん中のような位置づけの「マルチプル」を中心としたショップとして再生したいと考えています。
アートには大きく分けて、「ユニークピース」と「エディション」があります。
「ユニークピース」はその名の通り「唯一無二」であり、希少性が高い作品です。
「エディション」は版画など複製された作品で、限定数が定められています。通常、例えば「1/10」のように、10点作った中の1番目というようなエディション番号が振られ、ユニークピースに比べると購入しやすくなっています。
そして、「マルチプル」ですが、あまり聞き馴染みがないと思いますが、こちらは「エディション」に近い概念ですが、工業的な手段で制作することが多いのが特徴です。
一般的に「エディション」作品に比べると、購入のハードルは低くなります。
そういう視点で見ると、『マルチプル』は、ミュージアムショップで販売している作品と、ギャラリーで販売している作品の中間のような位置づけ、と考えてもらうと良いかと思います。
ミュージアムショップで手に入る作品に比べて希少価値があり、それを吟味する楽しさや所有する喜び、その感動を、ミュージアムショップとして再生した「真っ赤」なギャラリーで体感してもらい、南船場の街から、少しでもアートの裾野が広がっていくことを目指すプロジェクトです。
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