放置RPGのキノコ伝説が日本リリース1週間で収益850万ドル以上の好スタート、日本はアジア市場における放置RPGのRPDが高い
2024年2月に日本でリリースされた『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』が好スタートを見せました。リリース1週間で日本での収益は850万ドルを突破しており、収益ランキングでもトップ5圏内をキープしました。アジア市場において日本は放置RPGのRPDが高く、今後さらに収益を伸ばす可能性があります。
世界累計収益1億ドルのキノコ伝説が日本でリリースされ、初日から好スタート
2024年2月23日に正式サービスを開始した『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』(Joy Net Games)は、キノコが主役の放置RPGです。深い眠りから目覚めたキノコ一族の勇者が、女神様が残してくれたランプの力を使って強くなり、魔王の討伐に挑むストーリーが展開されます。放置機能で自動的にステージが進むため、ほかのモバイルゲームとの掛け持ちプレイがしやすいジャンルでもあります。
『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』は日本でのリリース直後から、好スタートを見せました。Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、同作は日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングで正式サービス開始日に4位、その後も徐々に順位が上がっていき、リリースから10日間で見るとトップ5圏内をキープしました。
無料ダウンロードランキングでは初日にトップスタートとなり、その後も上位を安定的に維持しました。
『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』の日本での正式サービス開始は2024年2月ですが、他の市場では先行してリリースされています。アジア市場で見ると、2023年11月に台湾と香港、2023年12月に韓国でリリースとなっています。
これらの市場でもスタート時から好調に推移しています。台湾と韓国では、2023年12月に各市場でのモバイルゲームダウンロード数および収益でトップ、韓国では2023年12月に同市場でのモバイルゲームダウンロード数でトップ、2024年1月には収益でトップとなっています。
Sensor Towerのデータによると、2023年11月の台湾・香港でのリリースから2024年2月までの世界累計収益は、1億ドルを突破しています。
同期間における市場別収益シェアを見ると、トップは韓国で60%、2位は台湾で23%、3位は日本で8%と続きます。日本は集計対象期間が1週間であることを考えると、急速に収益シェアが拡大していることがわかります。
一方、同期間のダウンロード数シェアでは、日本は韓国(50%)に次ぐ2位(25%)となっています(2024年2月末時点)。
ユーザーレビューを見ても、アジア市場では好意的な評価が多く、星5と4の評価がいずれの市場でも90%以上となっています(2024年2月末時点)。
アジア市場における放置RPGのRPDが高い日本でのリリースに合わせて、大きくプロモーションを展開したキノコ伝説
日本での好スタートの背景には、リリースに合わせて展開したプロモーションがあると思われます。『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』の日本におけるプロモーションの一例を挙げると、YouTubeチャンネル登録者数100万人以上を持つ女性タレントの東雲うみを公式アンバサダーとして起用、最大3,000回分の無料ガチャがもらえるゲーム内イベント、キノコのオリジナルエフェクトを活用したTikTokでのキャンペーンなどがあります。
また、同作のオリジナル主題歌『キノコ勇者』も2024年2月6日に公開し、150万回再生を超えるなど(2024年2月末時点)、話題となっています。
こうした一連のプロモーションへの投資は、日本の放置RPGにおけるRPDの高さがあると推測できます。Sensor Towerのデータによると、先行してリリースされた台湾、香港、韓国の主要アジア市場と比較して、日本が際立ってRPDが高いことがわかります。
2021年から2024年2月までの各市場における放置RPGのRPDでは、日本は平均30ドルを超えた水準で推移しています。2位の香港との比較でも、日本は際立っていることがわかります。また、2024年2月末時点での収益シェアトップの韓国は、RPDでは低い水準となっています 。
放置RPGにおいては日本のRPDが際立っていることから、今後『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』の展開次第では、日本が同作の世界最大の市場になる可能性があります。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
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Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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