2024年2月にBlueskyの日本シェアが50%に急増してアメリカを抜いてトップに、主要市場との比較でも日本での人気が際立つ
2024年2月に分散型SNS『Bluesky Social』の日本におけるダウンロード数が急増し、世界トップシェアになりました。ダウンロード数ランキング推移からも、『Bluesky Social』は日本で急激に拡大していることがわかります。
招待制を廃止したBlueskyが2月7日以降、日本でのダウンロード数が1週間で36万以上に急上昇
X(旧:Twitter)の共同創業者であるジャック・ドーシーらが発案した分散型SNSの『Bluesky Social』は、2023年2月に日本でリリースされました。Xと同じように文字での交流がメインの『Bluesky Socila』は、リリース当初は招待制を採用し、招待を持つ人だけが登録できる状態でした。
その後、2024年2月に一般開放され、招待がなくても登録できるようになりました。これを受けて、日本でのダウンロード数が急増しました。Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、一般開放された2024年2月7日から2月15日までの日本における『Bluesky Social』のダウンロード数は、36万以上となっています。
2023年2月のリリースから2024年2月6日までの招待制期間中の日本におけるダウンロード数が約77万であることを考えると、一般開放された日を境に急激に伸びていることがわかります。
『Bluesky Social』の世界における市場別ダウンロード数シェアでも、日本での勢いが確認できます。Sensor Towerのデータによると、2024年2月1日から2月15日までの市場別ダウンロード数シェアでは、日本はアメリカに2倍以上の差をつけてトップとなりました。
同期間において日本は49%のダウンロード数シェアでトップとなり、2位がアメリカで18%、3位がイギリスで3%と続きます。一般開放後の2024年2月7日から2月15日までに限定して見ると、日本は世界トップのダウンロード数シェアで55%にもなっています。
2023年1月から12月の世界における市場別ダウンロード数シェアでは、1位はアメリカで35%、2位は日本で8%です。このデータからも日本での『Bluesky Social』の急拡大がわかります。
DM、ハッシュタグ機能はないものの、主要市場と比較しても際立つ日本のダウンロード数
『Bluesky Social』の日本でのシェア拡大は、ダウンロード数ランキングでもわかります。Sensor Towerのデータによると、日本のApp Storeにおけるソーシャルネットワーキングカテゴリのダウンロード数ランキングにおいて、招待制廃止前日の2月6日は19位でしたが、2024年2月7日以降はトップを3日間キープし、その後も2位で推移しました。
同期間でのApp Storeにおけるソーシャルネットワーキングカテゴリの主要市場別のダウンロード数ランキングを見ると、日本以外の市場でも一般開放に合わせて上昇はしていますが、アメリカとイギリスでは10位、韓国では7位といずれもトップ5にはランクインしていません(いずれも2024年2月7日の最高順位)。
また、その後のランキング下降も大きく、トップをキープしている日本とは対照的です。
モバイルアプリ全体(無料)のダウンロード数ランキングでも、日本での上昇傾向が際立っています。Sensor Towerのデータによると、日本のモバイルアプリ全体のダウンロード数ランキングにおいて、2024年2月6日には456位だった『Bluesky Social』ですが、2月7日にはトップに躍り出ました。
一方、日本で人気のSNSアプリと言えば、『X』(旧:Twitter)が筆頭に挙がります。『Bluesky Social』と『X』の基本機能を比較すると、DM、ハッシュタグについては『Bluesky Social』にはありません(2024年2月29日現在)。また、認証バッジはXは有料で提供されていますが、『Bluesky Social』ではドメイン設定によって似たようなことをすることが可能となっています(無料)。
現状、『X』では広告による収益化がメインとなっていますが、『Bluesky Social』では収益そのものがされていません(2024年2月29日現在)。今後、『Bluesky Social』が『X』と同じく広告を導入するのか、機能強化による収益化をするのかは不明ですが、なんらかの収益化を実施する可能性はあると思われます。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
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Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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