世代を超えて受け継がれる時代を超越した物語

ホーカーの前作『いっしょなら』や、チャーリー・マッケジーの『ぼく モグラ キツネ 馬』が好きな人なら、この新作に胸を躍らせるでしょう。
2021年に11カ国語で翻訳出版された『いっしょなら』は、生きる希望と勇気を与えてくれるメッセージと繊細かつ緻密な線画の美しさが高く評価され、世界中で多くの読者を魅了しています。2作目となる本作は、木がない世界の物語です。
想像力によって自然の美しさと力に満ちた世界に引き込まれた本好きの少女オリーブを主役に、いま私たちが生きている世界の素晴らしさ―自然の美しさと大切さ―を描いています。

自然界のはかなさと美しさを呼び起こす見事なイラスト

木のない世界を想像してみてください。わたしたちの世界とよく似ていますが、空いっぱいにひろがる木の枝も、
木のぼりも、風にそよぐ木の葉も、いまや遠い記憶のなかに閉じ込められたままです。

そんな世界に生まれたひとりの女の子、オリーブ。おそれを知らない元気いっぱいのオリーブは、
ある日、ゆたかな想像力にみちびかれるままに、木が生きていた世界に迷いこみます。

オリーブの探求心あふれる冒険をとおして、わたしたちは自然のおどろくべき力とうつくしさに気づかされるでしょう。

そして、その勇気ある行動は、木のない世界にひとつぶの希望をもたらすのです。

シンプルかつ奥深い問い

「木がない世界に住むとどう感じるだろう？」本書はこの問いを探求し、時空を超えた旅へと誘います。
緻密な樹木のイラストは、ページをはみ出すほどの枝ぶりで、まるでオリーブといっしょに森の中に迷い込んだかのような錯覚に陥ってしまいます。好奇心旺盛で勇敢な少女オリーブの冒険を通して、読者に自然の並外れた力と美しさを思い出させ、改めて自然の大切さを考えさせられます。

本書は、圧倒されるほど繊細で美しいディテールとスケールを備えたイラストで、世界共通の課題である環境問題をテーマとした重要なメッセージが描かれています。
シンプルな言葉で紡がれた文章は、開くたびに読者の想像を駆り立て、新たな発見と解釈をあたえてくれるでしょう。

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ルーク・アダム・ホーカー前作『いっしょなら Together』も好評発売中です。
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著者プロフィール

ルーク・アダム・ホーカー（Luke Adam Hawker）
美術家、デザイナー、イラストレーター。ノッティンガム・トレント大学でインテリア建築とデザインを学ぶ。卒業後、ロンドンでデザイナーとしての経験を積み、現在もロンドンを拠点に活動し、ペンとインクによる風景画をメインに描く。個展開催の他、2019年ロンドン・デザイン・フェスティバルなど多数の展示会に出展。近年SNSで膨大なフォロワーを獲得しており、今やその数は30万人以上にもなる。著書に『いっしょなら』（ガイアブックス）。
ウェブサイト：www.lukeadamhawker.com/

書誌情報

書名：『さいごの木－オリーブと希望のたね－』
著者：ルーク・アダム・ホーカー（Luke Adam Hawker）
訳者： 八木 恭子（やぎ きょうこ）
判型：B5変型(246×189×15mm）
頁数：64ページ
色数：1C
製本：上製
定価：3,080円（税込）
発売日：2024年1月31日
ISBN：978-4-86654-081-8

株式会社ガイアブックスについて

本社：〒107-0052　東京都港区赤坂1-1 細川ビル
設立：1977年3月
電話番号：03-5549-2361（代表）
事業内容：翻訳本、自然療法関連書籍、理学療法・作業療法・リハビリテーション関連書籍の発刊ほか
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