▋ 取り組むべき社会課題

　今や世界中で生活必需品となった携帯端末は、最先端の技術を結集して開発・生産が続けられています。最新機種が日々アップデートされる一方、希少な鉱物資源を使った半導体などを取り付けたまま、各家庭で「埋蔵」されている端末も少なくありません。

伊藤忠商事では、家の中に眠っている不用品を地球にとっての宝物(トレジャー)に変えていきたいという思いを込め、家庭の引き出しなどに埋蔵され使用されていない携帯電話端末(スマートフォン及び従来型の携帯電話)をトレジャー端末*と名付けております。

*伊藤忠商事において商標出願中

現在2.7億台*と推計されるトレジャー端末を持つ我が国は、世界有数の都市鉱山保有国となっております。両社はトレジャー端末の回収を通じて、限りある資源の有効活用による持続可能な社会の発展に貢献することを目指します。

*「埋蔵携帯の総価値額」(2021年度版) 関西大学名誉教授 宮本勝浩

▋ 今後の展望

コロナ禍によって日本社会で一気に浸透したリモートワークや、新品端末と比較した際の支出コスト・GHG排出量の削減といった効果から、当該事業は今後も旺盛な需要が続くと考えられます。こうした需要に応えるべく当社は、トレジャー端末回収における商流のバックアップを開始いたしました。

伊藤忠商事では、回収した端末を、伊藤忠グループで中古携帯のオンライン流通を手掛ける株式会社Belongの保有する高品質なセンターにてデータ消去・検品し、伊藤忠商事のグローバルな流通ネットワークを活かして、リユース・リサイクルいたします。

当社では全国に広がる当社の施工・販売パートナー網を活用するラストワンマイル事業の中で、当社の関連会社である日本PCサービス株式会社(本社：大阪府吹田市、名証ネクスト：6025)との協業による、グループ間シナジーを活用した商流の拡大などにも、取り組んでいく考えです。

▋ 伊藤忠商事と当社の協業状況

当社は昨年12月に伊藤忠商事との間で、資本業務提携に係る契約を締結しました。生活消費分野における事業開発を推進する伊藤忠商事と、お客様の日常生活に様々な形で安心をお届けする当社では、相互の持つ強みを活かしたパートナーシップ関係の構築を進め、様々な協業を推進しております。

本件が間もなく期末を迎える今期業績に与える影響は軽微ですが、今後、開示すべき事実が発生した場合には、速やかに公表いたします。

▋ 会社概要

会社名：伊藤忠商事株式会社

代表者：代表取締役社長COO　石井 敬太

所在地：東京都港区北青山2丁目5番1号

設立：1949年12月

URL：https://www.itochu.co.jp/

会社名：日本ＰＣサービス株式会社

代表者：代表取締役社長　家喜 信行

所在地：大阪府吹田市広芝町9-33　

設立：2001年9月

URL：https://www.j-pcs.jp/

会社名：ジャパンベストレスキューシステム株式会社

代表者：代表取締役　榊原 暢宏

所在地：愛知県名古屋市中区錦1-10-20　アーバンネット伏見ビル5F

設立：1997年2月

URL：https://www.jbr.co.jp/