「エディオンピースウイング広島」×『キャプテン翼』新プロジェクト「PEACE WING HIROSHIMA PROJECT ONE」概要発表会
高橋陽一氏、森崎浩司さん、近賀ゆかり選手がスポーツの力と世界平和について語る 高橋陽一氏「今回のプロジェクトを通して改めて世界平和について発信していきたいです」
株式会社サンフレッチェ広島は、本年12月28日より指定管理を行う予定の「エディオンピースウイング広島」にて、世界中で人気のサッカーマンガ『キャプテン翼』と、「PEACE WING HIROSHIMA PROJECT ONE」をスタート。プロジェクトの始動に先立ち、2023年11月16日(木)に、広島県・おりづるタワーにて、プロジェクト発表会を実施いたしました。※株式会社サンフレッチェ広島は、2023年3月に「エディオンピースウイング広島」の指定管理者に任命されています。
発表会冒頭では、サンフレッチェ広島 代表取締役社長 仙田信吾が登壇。「広島がなぜ復興できたのか?それに対して私たちは、そこにスポーツの力があった。とりわけ、サッカーの力があったと思っています。サッカーを広島の復興・平和を象徴する存在にしたいと思い、本プロジェクトを立ち上げます」と今回のプロジェクトをスタートすることになった背景とともに、本プロジェクトの3つのテーマ「スポーツの力」「夢」「世界平和」を発表しました。また、プロジェクトの実施を通して新スタジアムを「サッカーの試合のみならず、世界中の人々が集い、感動や体験を共有する場にしていきたい」と述べました。
続いて、サンフレッチェ広島 スタジアムビジネス部部長 森重圭史より、プロジェクトの詳細について発表したのち、本プロジェクトのキャプテンに就任した、マンガ『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一氏が登壇し、「新スタジアムの建設は、一サッカーファンとしてもとても楽しみで、そのスタジアムに僕の壁画を飾っていただけるということを大変光栄に思います。今回のプロジェクトのテーマにあるような『スポーツの力』『夢』『世界平和』は『キャプテン翼』を描く中でも大きなテーマだったので、それも踏まえて、今回選ばれたことをとても嬉しく思う」とキャプテン就任の喜びを話しました。さらに、プロジェクトの始動を記念して、高橋氏によるライブドローイングを実施。「スポーツの力」「夢」「世界平和」の言葉と共に直筆の大空翼(『キャプテン翼』主人公)のイラストが完成し、高橋氏は「壁画を描くための予行練習のような気持ちで描きました。この3つのテーマが伝わるように壁画の構想を固めていきます」と壁画製作に向けた意気込みを述べました。
発表会後半では、高橋氏、仙田社長に加え、サンフレッチェ広島 アンバサダー 森﨑浩司さん、サンフレッチェ広島レジーナ 所属 近賀ゆかり選手が登壇し、特別トークセッションを行いました。
まず、森﨑さんは「サッカーを始めたきっかけが『キャプテン翼』です。(『キャプテン翼』の)素晴らしいプレイヤーがいる中に、僕の名前と同じ「森崎」選手がいるのは滅多に会う名前ではないのでとても嬉しかったです」と自身の『キャプテン翼』との思い出を喜び交えて話しました。また、新スタジアムの印象について聞かれた近賀選手は、「サッカー専用スタジアムのいい部分は、(ピッチとの)近さ。プレーしている側として、サポーターの熱をダイレクトに感じることができますし、見に行く側としては選手の声やボールの音だったり、これまでにない臨場感を感じることができるので、今からワクワクしています」と実際にピッチでプレーする現役選手ならではの期待を話しました。終盤で「平和」にまつわるトークをした際に、世界中で愛される『キャプテン翼』を描き続けてきた高橋氏は、「サッカーは世界中で愛されるスポーツなので、世界平和を訴えることに関してとても適していると思います。また、広島という地も平和を発信する街としてふさわしいと感じているので、今回のプロジェクトを通して改めて世界平和について発信していきたい」と改めて意気込みを述べて概要発表会を締めくくりました。
■トークセッション
Q:このプロジェクトを耳にしたときの感想とキャプテン翼の思い出やエピソードはありますか?
森﨑さん:サッカーを始めたきっかけが『キャプテン翼』です。(『キャプテン翼』の)素晴らしいプレイヤーがいる中に、僕の名前と同じ「森崎」選手がいるのは滅多に会う名前ではないのでとても嬉しかったです。僕が双子ということで、立花兄弟の「スカイラブハリケーン」は練習こそしなかったですが、とても心に残っています。
近賀選手:高橋先生と同じタイミングでサッカーの殿堂入りを果たすことができて嬉しく思っています。今でも高橋先生にもらったサインを大事にしています。私自身はまさに「ボールは友達」です。小学生くらいの頃、ネットに入れたサッカーボールを毎日蹴りながら「ボールは友達」と言いながら、小学校に登校していました。
Q:エディオンピースウイング広島にどのような印象をお持ちですか?
仙田社長:広島県民の方から思っていたより大きい、早く行ってみたいという声をたくさんいただいている。反響の大きさには、すごいものを感じています。
高橋氏:取材などで多くのスタジアムを巡ってきましたが、日本に足りないものはサッカー専用スタジアムの数だと思っていました。こうして、広島をはじめ様々な場所にサッカー専用スタジアムができることは日本サッカー界のためになると思っています。さらに、多くのサッカー専用スタジアムが日本にできることを願っています。
森﨑さん:外観だけでもすごい迫力がある。(自身の)現役時代もサッカー専用スタジアムが欲しいなと思っていました。こんな街中に(スタジアムが)できるという想像もしていなかったので、すごく驚き、嬉しい限りです。日本サッカー、広島サッカーの発展にもつながっていって欲しいです。
近賀選手:サッカー専用スタジアムのいい部分は、(ピッチとの)近さ。プレーを間近で見れることが良さだと思っています。プレーしている側として、サポーターの熱をダイレクトに感じることができますし、見に行く側としては選手の声やボールの音だったり、これまでにない臨場感を感じることができるので、今からワクワクしています。
Q:スポーツが世の中に対して与える力についてどのようにお考えでしょうか?
近賀選手:2011年にW杯を優勝することができましたが、その年の3月に東日本大震災がありました。復興に向けて毎日を過ごしている方々の姿を見て、何かできることがあるとしたら、サッカーを一生懸命にやることだけだと、(W杯の)チームで掲げていました。復興に向けて戦う姿を目の当たりにしながら、パワーをいただき、そのパワーが優勝へと導いてくれていると感じました。優勝し、日本に帰ってきた際に、多くの方から感動や勇気をもらったという声をいただき、まさにスポーツの力を感じました。
森﨑さん:自身がプレイヤーとして過ごしている中で、感動の共有や共感ができるスポーツの力はすごく偉大だと感じています。引退後にサンフレッチェファミリーの方にお話を聞くと、サンフレッチェが仕事の活力になっていると思っています。そういった部分は、スポーツの力を感じます。
高橋氏:生活の中の潤い、生きる力みたいなものを、スポーツの力が与えてくれると思っています。サッカーをテーマにマンガを描いているので、(マンガを通して)夢や希望や感動を感じてもらえているのであれば嬉しいです。
Q:「夢」についてどうお考えですか?
仙田社長:サンフレッチェ広島な様々な社会貢献活動に取り組んでおりますが、今年庄原市の県立高校でサッカー指導を実施したところ、閉校の危機に陥っていた高校がその危機を脱するというエピソードがあり、子どもたちに少し貢献できたのではないかと感じました。今後も広島市内に限らずその他の地域にも活動を広げていきたいと考えています。
森﨑さん:自分自身サッカーを始めた頃は、まだJリーグなども開幕しておらず『キャプテン翼』を見ながら、「サッカーが上手くなりたい」という思いで、夢や憧れを持って練習していました。サッカーは今の子どもたちにとっても夢や目標を持つきっかけになりやすいと思うので、地域の方と繋がりながらきっかけづくりをしていきたいです。
近賀選手:日本代表として海外に行った際に、現地に駐在されている方と交流がありました。その中の一人と今、レジーナで一緒にプレーをしています。他には(優勝した)W杯を見て、辞めようとしていたサッカーを続けようと思った選手とプレーしています。そのことを本当に幸せなことだと思っていますし、サッカーやスポーツを通じて子供達が感じるものは無限大にあると感じています。子どもたちの夢が増えていくことの素晴らしさをレジーナにいる今、実感しています。
Q:「世界平和」についてどのようにお考えですか?
近賀選手:東日本大震災の際、復興に向けて世界各国の方からいただいた支援に対して、W杯の試合直後にチームで感謝のメッセージバナーをだした経験があります。それがまさに、困っている国を違う国、多くの人が助け合うということで平和なのではないかと感じました。困った人を助けることには大きな意味があり、その関係は平和同士じゃないと成り立たないと感じていて、そのなかでスポーツを通じてメッセージを出すことができ、スポーツの力も同時に感じることができました。
森﨑さん:今こうしてサッカーの試合が行われていることがまず平和だと感じています。今日もW杯の予選がありますが、国と国との試合ということで、ピッチの中では勝敗を決めなくてはいけませんが、やはり試合中は相手へのリスペクトを必ず持っていましたし、試合後に必ず相手選手とハイタッチ、握手をして終わることがとても印象的で、まさにそれが平和を発信していると思っています。サンフレッチェ広島では、2016年から8月に「ピースマッチ」を行っており、世界に向けて平和を発信する1日になっていると感じています。
高橋氏:まさに翼くんの優勝スピーチ(サッカー世界平和宣言)が僕の考える世界平和そのものです。サッカーというスポーツは世界中で愛されるスポーツなので、世界平和を訴えるということに関してとても適していると思います。また、広島という地も平和を発信する街としてふさわしいと感じているので、今回のプロジェクトを通して改めて世界平和について発信していきたいです。
■「PEACE WING HIROSHIMA PROJECT ONE」実施概要
●プロジェクト名:PEACE WING HIROSHIMA PROJECT ONE
(ピース ウイング ヒロシマ プロジェクト ワン)
●プロジェクトオーナー:サンフレッチェ広島(エディオンピースウイング広島指定管理者)
●プロジェクトキャプテン:高橋陽一氏(『キャプテン翼』原作者)
●プロジェクト内容:・プロジェクトの象徴となり、本施策のオリジナルとなる高橋先生制作の原画を表現する
プロジェクトの象徴となる全長約10mの巨大壁画「ピースウォール」の設置
・小学生年代を対象としたサッカー大会「ピースカップ(仮称)」の取り組み
・スタジアムミュージアムでの『キャプテン翼』企画展示
・本プロジェクトに関連したカプセルトイの開発、販売
・海外に向けた情報発信
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