【国産メンマ市場の現状】

放置された竹林は、土砂災害の原因や害獣の住処となることから問題視されており、
その解決策として伸び過ぎた筍(幼竹)を収穫しメンマにする取り組みが全国35都府県に広がっています。

しかしながらその多くは住民主体によるもので、商業レベルに達している事例はごくわずかです。
国産メンマの販路は地域の産直や道の駅などに限定されており、取組の収益化・持続性が課題となっています。

国産メンマによる放置竹林解消を実現するためには、地産地消の取り組みにとどまらず、事業化を図る必要があります。

丸松物産は、『国産メンマの消費拡大を図り、放置竹林の解消に貢献したい』『幼竹を適正価格で買い取り、生産者の所得向上に貢献したい』との想いから、全国に約22,000店舗あるラーメン店に販路を拡大するべく、業務用国産メンマの開発に取り組んでいます。

【業務用国産メンマ開発の経緯】

日本で独自の発展を遂げ、今や国民食となっているラーメン。
しかしながら、ラーメンの具材である「メンマ」は、原料の大半を中国に依存しているのが現状です。
日本で70余年にわたりメンマを作り続けてきた当社にとって、国産メンマの開発は長年の悲願でした。

また、メンマの国産ニーズは年々高まっており、全国のラーメン店様とお取引をする中で、
『国産メンマでラーメンの付加価値を高めたい』『オール国産原料のラーメンを開発したい』との声が寄せられてきました。
丸松物産はお客様のニーズに応えるべく、2018年に国産メンマの開発に着手しました。

元来、メンマは中国を原産地とする「麻竹(まちく)」を原料としていますが、
丸松物産は国産の「孟宗竹(もうそうちく)」を使用したメンマの製法を確立。2022年に一般家庭向けの商品を発売しました。
同時に産地開拓に取り組み、原料の安定確保を実現。この度、業務用国産メンマの発売に至りました。

2023年産原料での販売予定数量は、ラーメン換算で36万食を見込んでいます（一杯にメンマ20g使用想定）。
今後、2024年産の原料も追加し、さらに販売数量を拡大して参ります。

【商品の特長】

1. ラーメン店の国産ニーズに応えたメンマ
   

   国産孟宗竹を100％使用したメンマは希少価値が高く、
   ラーメンの付加価値アップ・他店との差別化が図れます。

2. 国産メンマならではの美味しさ
   

   メンマ特有のクセのある風味がなく、サクッシャキッと歯切れのよい食感が特長です。
    「従来のメンマの匂い・食感が苦手」という方でも楽しめる味わいです。

   

【商品詳細】

• 商品名：①国産水煮メンマ(細切)　②国産水煮メンマ(極太)
• 内容量：800g
• 入数：1袋
• 備考：業務用商品。水煮品のため、お客様自身で味付けをしてご使用いただく商品となっております。

【今後の展望】

丸松物産は今後も産地との関係を強化し、国産メンマ生産拡大に取り組んで参ります。
今回の水煮品に加え、味付メンマの開発も進行しており、国産メンマ商品のさらなる展開強化を図って参ります。

将来的には、全国各地の放置竹林を活用し、当社メンマ製品における国産比率を10％に伸ばし、
法人・個人問わず全国のお客様への安定供給を可能にすることを目標としています。

産地にとってより負担の少ない生産体制を確立することで生産者の増加を促し、放置竹林の解消を目指してまいります。

■会社概要

丸松物産株式会社は、ラーメンに欠かせない「メンマ」の製造・販売を手掛ける食品企業です。現在の取引企業数は約800社を超え、業務用販売ルートを通じて全国のラーメン店、その他飲食店、宿泊業界、弁当・給食業界等に製品をお届けしています。また、大手コンビニエンスストアの麺商品等にも当社のメンマが使用されています。

業務用を主力としていますが、2012年から通販サイトを運営し、個人のお客様にもご愛顧をいただいております。2021年9月には当社商品の「山の酒盗」がTV放映され、入荷後１日で即完売する状態が現在も続くヒット商品となっています。（参考：livedoor NEWS 　https://news.livedoor.com/article/detail/20934329/）

• 企業HP：http://www.marumatsu-mb.co.jp/
• 代表取締役社長：松村 大輔
• 創業：1895年
• 設立：1983年
• 所在地（本社）：〒155-0033 東京都世田谷区代田1-4-72 丸松ビル
• 所在地（国内工場）：〒999-3100 山形県上山市新北浦(しんきたうら)3番地

■本件の問い合わせ先

丸松物産株式会社　IT企画販売サポート課　森谷奈々美

mail：n-moriya@marumatsu-mb.co.jp

tel：023-673-5511

※１）創業者の松村(まつむら)秋水(しゅうすい)が、1950年当時「シナチク」と呼ばれていた食材を“麺（メン）の上にのせる麻（マ）筍だから「メンマ」”と名付けたことから、『メンマの名付け親企業』として業界で知られています。（参考：朝日新聞、2007/5/16　https://www.asahi.com/komimi/TKY200705160117.html）