婚外恋愛している人の夫婦仲は?良い?悪い?夜の生活は?|経験ありの既婚男女350人調査で迫る婚外恋愛の実態【婚外恋愛に関する実態調査 第7報[最終回]】

レゾンデートル株式会社

2023.10.29 02:12

今回は7回に分けて行って参りました「婚外恋愛に関する実態調査」の最終報告です。最後のテーマは「婚外恋愛経験者の夫婦関係」。夫婦仲が良くないから、夜の生活に満足してないから婚外恋愛に走るというのが一般的なイメージですが、果たしてその実態はどうでしょうか。

既婚者マッチングサービス「Healmate(ヒールメイト)」や既婚者向けメディアを運営するレゾンデートル株式会社(東京都新宿区)は、現代の夫婦関係のあり方、婚外交渉や異性交遊に対する価値観の多様性を把握し、今後のサービス開発に向けた市場動向を探るため、既婚者を対象に様々なテーマで大規模なアンケート調査を実施中。今回は「婚外恋愛に関する実態調査」の最終報告です。

 

 

今回の第7報では「婚外恋愛経験あり」の既婚男女350人(30~59歳)に「夫婦仲は良いか」「夫婦間のセックス頻度は?」「夫婦仲を良くしたいか?」などを尋ねた結果を分析します。

 

【結果のポイント】

・夫婦仲が良い・やや良いと答える婚外恋愛経験者が5割以上!
 →男性は「良い」34.9%、「やや良い」22.2%で合計57.1%が良いと回答。「普通」は31.5%
 →女性は「良い」28.9%、「やや良い」22.9%で合計51.8%が良いと回答。「普通」は28.4%
 →「やや悪い」「悪い」の割合は低く、男性で11.4%、女性で19.9%

・婚外恋愛に走る男性の約6割、女性の約4割がセックスレス(※)ではない
 ※セックスレスの定義:特別な理由がないのに1か月以上性交渉がないカップル
 →男性に夫婦間のセックス頻度を尋ねると「週に1回」が最多で16.1%。「月1回以上」は59.1%
 →女性に夫婦間のセックス頻度を尋ねると「月に数回」が最多で11.4%。「月1回以上」は40.4%
 →「年に1回以下」は男性27.5%、女性46.8%

・「夫婦仲を良くしたいか?」の回答には大きな男女差あり 
 →男性は49.0%が「今より良くしたい」と回答。「このままでよい」44.3%、「別れたい」6.7%
 →女性は28.9%が「今より良くしたい」と回答。「このままでよい」50.8%、「別れたい」20.4% 
 →30代の男女差が顕著。男性は「良くしたい」約65%。女性は「現状維持」「別れたい」約64%

 

【調査概要】

・調査タイトル:婚外恋愛に関する実態調査 第7報
・調査期間:2023年9月11日~21日
・調査対象者:婚外恋愛経験のある30~59歳の既婚男女350人(男性149人、女性201人)
・調査方法:インターネット
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/
・調査報告の掲載:https://healmate.jp/survey/

 

調査対象者について

2023年6月30日~7月7日に実施したスクリーニング調査で全国30~59歳の既婚男女2,000人(男性500人・女性1,500人)[1]に「婚外恋愛[2]の経験の有無」を尋ねたところ、約2割の人が「経験あり」と回答しました。人数にすると406人(男性165人・女性241人)になります。本調査は、この406人から抽出した婚外恋愛経験者350人を対象としたものです。

<男性:152人>
・30代:46人(30.9%)
・40代:60人(40.3%)
・50代:40人(26.8%)

<女性:198人>
・30代:81人(40.3%)
・40代:66人(32.8%)
・50代:54人(26.9%)

地域別では「新潟県」「島根県」「熊本県」に回答者がいない以外は全都道府県に分散しており、地域的な偏りもみられていません。

[1] 初回は男女同数の1,000人を対象に行ったが、女性の婚外恋愛経験者を想定数確保できなかったため、女性のみ1,000人に追加調査を行った。

[2] 婚外恋愛を「婚姻関係にあるパートナー(妻・夫など)以外との恋愛関係をいい、体の関係の有無は問わない。不倫・セカンドパートナーも含む」と定義したうえでの調査。

 

婚外恋愛経験者の夫婦仲は?──良い?悪い?普通?

「婚外恋愛をするくらいだから夫婦仲が良くないのだろう」というのが世間一般のイメージかもしれません。少なくとも一般の夫婦よりも「仲が悪い」割合は高そうですが、次の結果になりました。

 

 

男女とも「良い」「やや良い」が5割を超える想定外の結果でした(男性の合計:57.1%、女性の合計:51.8%)。夫婦仲が良いにもかかわらず、婚外恋愛をしたということになります。「やや悪い」「悪い」の回答の少なさも想定外で、男性の合計が11.4%。女性の合計が19.9%です。調査前は3割以上を想定していました。男女差は気になりますが、こちらは「年代別」で分析してきます。

想像以上に夫婦仲が良い(やや良いを含む)と答える男女が多い理由として考えられるのは、「婚外恋愛が夫婦関係の緩衝材になっている」という点でしょう。婚外恋愛をすることで夫婦関係が良くなったとはよく聞く話です。配偶者に不満をぶつけなくなった、妻や自分を客観的にみられるようになったという訳です。もう一つ考えられるのは、夫婦関係に葛藤があった時期に婚外恋愛をしたが今は克服したというものでしょう。加えて、「何人も同時に愛せる」タイプの男女も一定割合いると考えられます。

 

◎【年代別】婚外恋愛経験者の夫婦仲

 

世代別で気になるのは、30代と50代の男女間の齟齬の大きさです。30代で夫婦仲が「悪い」と認識する男性は4.4%(やや悪いは0人)に過ぎませんが、女性は「悪い」「やや悪い」を合わせると18.5%にも上ります。「妻が我慢しているのに夫は気づかない」構造が想像できます。

50代でも「悪い」という認識に男女差が大きいですが、それよりも女性の「良い」(やや良い含む)という回答が37.0%しかないのに対し、男性は50.0%に上るという齟齬が気になります。「妻の方が冷めている」という関係が想像できるでしょう。

夫婦関係における男女の齟齬については、後半で紹介する「夫婦関係を良くしたいか」という質問への回答結果もご覧ください。

 

婚外経験者の夫婦間における「夜の生活」──セックス頻度

「婚外恋愛する人」の夫婦関係について世間一般のイメージとの乖離が判明しましたが、これは「夜の生活」においても言えることでした。まず、婚外恋愛経験者の夫婦間のセックス頻度についてのグラフをご覧ください。

 

 

「セックスレス夫婦が多い」というイメージは覆され、夫婦間のセックスが高頻度で行われていることが分かります。なお、セックスレスの定義は「特別な理由なく1か月以上、性的関係がないカップル」(日本性科学会、1994年)ですから、「数か月に1回」以下の40.9%が該当することになります。続いて女性を見ていきます。

 

 

女性の場合は、男性よりも夫婦間のセックス頻度が低く、60.3%がセックスレスに該当します。これにより「女性が婚外恋愛に走る動機としてセックスレスが大きい」ということが言えそうです。第3報で報告した通り、女性の方が婚外恋愛における交際人数が少なく、1人が約44%、2人が約20%になります。男性の場合は複数の相手と同時に関係を持てる人が多いために配偶者とセックスレスの割合が低い一方、女性は複数の相手と同時に関係を持てない人が多い結果、セックスレスが婚外恋愛の重要な理由になっているといえそうです。

 

なお、過去に報告した第6報では婚外パートナーとのセックス頻度について分析しています。

 

 

男性は「月に1回程度」が最多の44.3%、女性は「数か月に1回」が最多の43.4%でした。配偶者とのセックス頻度と重ねてみても、それほど高頻度にはならないといえるでしょう。

 

◎【年代別】婚外恋愛経験者の夫婦間のセックス頻度

本調査の対象は30代~50代です。セックス頻度には年代によりかなりの違いがあるでしょう。そこで、年代別にも分析してみました。

 

 

左から50代・40代・30代と比較します。やはり男性でも50代の大半(67.5%)は夫婦間でセックスレス状態にあり、40代・30代とは大きな違いが見られました。30代男性の夫婦間でのセックス頻度の高さが際立ちます。数字はありませんが、一般の30代既婚男性よりも高いのではないでしょうか。

 

 

女性の場合、50代では9割近い人(87.8%)が夫婦間でセックスレス状態にありました。驚くことに40代でも約7割(66.7%)に上ります。第1報第2報で紹介したように、40代女性は「女ざかり」という言葉通り婚外恋愛に積極的な年代ですが、これには夫婦間のセックスレスという背景が大きくありそうです。30代ですでに約4割(40.8%)がセックスレス状態というのも驚かされます。

 

夫婦間のセックス頻度の最後に「子どもの有無」により違いがあるかを分析してみました。すると、こちらも予想外の結果で、「子どもあり」の男女の方がセックス頻度は高いという結果になりました。

 

 

◎配偶者と最後にセックスしたのはいつか?

続いて、「配偶者と最後にセックスをしたのはいつか?」を質問したところ、先ほどのセックス頻度との若干の相違は見られるものの、配偶者と性的関係をコンスタントに持っていることが分かりました。

 

 

 

今後、夫婦関係を良くしたいと考えているか

冒頭に紹介した「婚外恋愛経験者の夫婦仲」では、男女の齟齬は気になるものの、予想以上に夫婦仲が良いと認識していることが分かりました。では、「今後の夫婦関係」についてどのように考えているのでしょうか。「良くしたい」のか「現状維持」か、それとも「別れたい」のか、尋ねてみました。

 

 

上記の通り、より男女間の齟齬が鮮明にあらわれる結果となりました。男性は約半数(49.0%)が「今よりも良くしたい」と考えているのに対し、同様に考える女性は3割に満たず(28.9%)、そのうえ2割以上(20.4%)が「むしろ別れたい」と考えていました。これには先ほど紹介した「セックスレス」も大きく関係しているかもしれません。男性と異なり、女性の場合はセックスを愛情表現ととらえる人が多いためです。

 

世代別にみると、さらに衝撃的な結果になりました。

 

 

30代と50代における男女間の齟齬が顕著です。30代男性は65.2%の人が「今より良くしたい」と考えているにもかかわらず、女性は同じ回答は35.8%に止まり、19.8%が「むしろ別れたい」と考えています。ある種の「諦め」がうかがえるでしょう。

50代なると「別れたい」女性の割合が増えて4人に1人にも上ります。それにもかかわらず、男性の9割以上は関係を「良くしたい」あるいは「現状維持でよい」と考えているのです。熟年離婚が増える理由が分かるように思えます。50代男性は「今さら離婚なんて」と思っているかもしれませんが、女性はそうでもないようです。

 

Ⓒレゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/

 

今後の調査予定

今回で「婚外恋愛に関する実態調査」の報告は終了になります。今までご覧いただきありがとうございました。これまでの全7回の報告をまとめた資料を作成したうえで、プレスリリース等を行う予定です。また別途、電子書籍か冊子の形にまとめたいとも考えております。

今後は、セックスレス(着手済み)、ロマンチック・ラブ・イデオロギー、セカンドパートナー、既婚者の異性関係など、「現代の夫婦関係の形」「既婚者の新たな生き方・ライフスタイル」をテーマとした調査を実施していく予定です。

今後も私どもの調査について注目していただければ幸いです。

 

 

◎調査内容・本リリースに関するお問い合わせ

今回の調査内容やデータの詳細に関するお問い合わせ、報道関係の皆様の取材依頼やお問い合わせは下記までお願い申し上げます。

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担当:浦野

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