第五回純国産メンマサミットin糸島
環境問題となっている放置竹林問題に対してどう向き合っていくか
現在福岡県をはじめとして、全国各地で放置竹林問題が深刻化しています。
放置竹林とは、元々たけのこ栽培のためなどに植えられた竹が、間伐などの管理がされなくなり放置されている状態のことを言います。
この問題の原因の一つに考えられることが、生活スタイルの変化です。日本では、古くから日用品や建築素材として竹が使われてきましたが、近年海外から安価な竹材の輸入や、プラスチック製品が増えたことにより、大幅に需要が減少しました。
では、竹林を放置するとどのような影響があるかというと、大きく二つ挙げられます。
一つ目は、土砂災害を引き起こす可能性が高まるということです。
竹は、通常の樹木と比べて根を浅く張ってしまうため、雨天時には土を固定することが出来ずに土砂崩れを引き起こす危険があるのです。
二つ目は、野生動物の住処になりやすいということです。
放置竹林は人の管理の届かない場所ですので、野生動物が定住してしまう可能性があります。そうなってしまうと、近辺の畑が荒らされてしまい農業被害の原因にもなってしまいます。
これらの影響から、放置竹林は早急に解決すべき課題であるといえます。
そんな中、我々は放置竹林を整備しながら、採れた竹を使って国産のメンマを作ろうという活動を行っております。
竹は全世界で1300種類近く種類がありますが、メンマに向いているのは麻竹だけだと考えられていました。麻竹には発酵に必要な糖分が多い上、やわらかいので加工に向いているからです。また、麻竹は中国に生息しているため、メンマは約99%が中国産となっているのが現状です。
しかし近年、調理工程を工夫することで日本に生息している品種でもメンマが作れるようになりました。このことにより、メンマの国産化が可能になり、メンマの純国産化の可能性が見えてきたのです。
そして、「放置竹林の整備」と「メンマの純国産化」をモットーとし、地域の活性化を図って開催されるのがメンマサミットであり、今年度は11月4日に福岡県糸島市の伊都文化会館にて催される予定です。
地元の学生による太鼓演奏や各地のメンマの食べ比べもできます!
入場料無料となりますので、一般の方もぜひお越しください!
また、現在メンマサミット開催に先立ちまして、運営費を集めるためのクラウドファンディングも行っております。ありがたいことに多くの方からご支援とご協力をいただきまして、無事目標金額に達成することが出来ました。心より感謝申し上げたいと思います。
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