アンヴァール株式会社 広島県令和5年度カーボンリサイクル関連技術研究開発支援事業補助金に採択

アンヴァール株式会社

2023.10.23 10:44

CO2回収とCO2による農作物生産量向上

アンヴァール株式会社はSyncMOF株式会社と共に広島県の令和5年度カーボンリサイクル関連技術研究開発支援事業補助金に応募し、「CO2回収とCO2による農作物生産量向上」が本事業の執⾏団体である広島県商工労働局により採択されましたのでお知らせします。

              

採択されたプロジェク

CO2回収とCO2による農作物生産量向上

*目的

【概要】

 産業革命以降CO2の急増に伴い、地球規模での温室効果ガスであるCO2の削減を指向したビジネスモデルの再構築が産業を問わず推進されています。中でも農業分野では、CO2は農作物の生育に必要な「資源」とも言って過言ではありません。そこで、本プロジェクトでは、大気中からCO2を新規多孔性材料MOFで回収し、そのCO2を農作物の生育のために用います。本プロジェクトでは、イチゴ育成過程にCO2を供給し、イチゴの生育を促進すると同時に、大気中のCO2を削減し、環境にやさしい全く新しい農業分野の新規構築を目指します。

*背景

 世界的な脱炭素の潮流の中、製鉄、化学分野などでCO2削減は喫緊の課題であり、各産業の事業者でCO2回収およびCO2を排出しないビジネスモデルの再構築が加速しています。一方、農業分野は一見環境負荷が少ないように思えますが、農作物育成過程において、光合成が必要であるため、大量のCO2を消費し、消費が追い付かない場合はCO2を購入しています。特にイチゴは環境負荷が高い農作物と言えます。イチゴの旬は夏ですが、日本においてクリスマスシーズンにケーキ用のイチゴを大量に消費するため、ビニールハウスに暖房を入れ、CO2と大量の水をビニールハウスに供給し無理矢理、冬場に収穫量を増やすというエネルギー負荷が高い育成方法をとっています。

*方法

 本プロジェクトでは、大気中の400ppm程度の希薄なCO2と水分を同時に濃縮可能な新規多孔性材料であるMOF(Metal Organic Framework)を用いて、大気中からCO2と水を同時に濃縮し、イチゴ育成用のビニールハウスに供給し、ハウス内のCO2と湿度を上昇させます。MOFは新しい多孔性材料であり、構成要素の金属イオンと有機配位子を濃縮したい対象分子に合わせて選択することでエネルギー負荷の低い分子の濃縮が可能です。

広島県カーボンリサイクル関連技術研究開発支援補助金について

*目的

 広島県は、関係する企業・大学・団体等と連携しながら、カーボンリサイクル関連技術の基礎研究から社会実装まで幅広く取り組んでいくことで、世界のカーボンニュートラルの実現に貢献するとともに、県経済が飛躍的に成長を遂げることを目指しています。

 このため、カーボンリサイクル関連技術の研究開発及び実証を取り組む者、及び県内でカーボンリサイクルに係る課題を抱える県内企業を支援し、県内でのカーボンリサイクルに係る研究・実証事業の数を増加させ、もってカーボンリサイクル関連技術の社会実装を推進することを目的として、本事業を実施します。

*方法
 本事業は、カーボンリサイクル関連技術の研究開発及び事業開発に取り組む大学等研究機関又は事業者を対象に、広島県内外より研究課題を募集し、採択された研究者に対して、「県からの補助金の交付」とともに専門家による「研究ステップアップ支援」を行います。

SyncMOF株式会社について

 SyncMOF株式会社は2019年6⽉に設⽴されました。脱炭素の世界的な潮流から、⽯油に⽐べて環境負荷の低い天然ガスや⽔素の利⽤が検討されています。カーボンニュートラルは⼈類による⽯油から「ガス」資源移⾏への挑戦です。⽇本では「グリーンイノベーション基⾦」のもと、当社が製造するガス分離剤によるCO2回収事業がスタートしました。MOFcleanは、当社が納品しているSyncMOF-DACのハンディタイプのガス分離装置です。例えば排ガスに含まれるCO2や、⽔素ガス中に含まれる触媒被毒性ガスを簡単に除去することが可能です。移動式回収デバイスSyllegoにも技術転⽤し、市⺠によるCO2回収に活⽤されています。G7広島サミット(2023年5⽉19⽇-21⽇)にて、⽇本を代表する脱炭素技術を有する企業としてSyncMOFの様々な製品を世界に向けて発信しました。

アンヴァール株式会社について

 「⽇本を資源⼤国に!」を旗印に、海⽔の電気分解により発⽣する⽔素やバイオマス由来の⽔素を⽣成する、⽕⼒発電所やダイレクトエアキャプチャー(DAC)など多数の供給源からのCO2をMgとの燃焼反応により固体炭素にし、熱・電⼒供給とCO2固定化の一石二鳥を狙う、海洋に含まれるマグネシウム(Mg)を採取する特許出願済み技術により採取したMgを国産の低CO2Mgとして⾃動⾞やロボットなど次世代基幹産業の構成材向けに供給する、など複合的な取り組みを実現します。これらの事業により⽇本を資源⼤国にすると同時に地球全体の気候変動対策にも貢献します。

【会社概要】
社名:アンヴァール株式会社本社所在地:静岡県浜松市 代表取締役:櫻井 重利
事業内容:資源・エネルギー設⽴:2004年12⽉
ウェブサイト:https://www.aonbarr.co.jp

 

 

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種類
商品サービス

カテゴリ
エネルギー・環境