クルマやものづくりに興味を!木と紙で作る「モックカー教室(出前授業)」を小学校で開催
自動車に関するSTEM教育で若年層から自動車整備士の人材確保を目指す長期事業
(一社)山形県自動車整備振興会・県南支部(支部長:嶋津芳美)は、自動車整備士の人材確保を目的に、2つの小学校で5年生を対象とした出前授業「モックカー教室」を開催します。山形県内の小学校関係者さま、全国のメディア関係者さまのお問い合わせお待ちしています。
当支部が主催する小学校の出前授業「モックカー教室」は、山形県米沢地区で2019年から5年連続での開催となり、これまで6校で約360名の小学5年生が教室を体験しています。また、山形県の自動車整備振興会(会長:鈴木吉徳)全体では約1,200名の児童が教室を体験し、クルマやものづくりの楽しさを体験しています。
教室では、地域の女性整備士や若手整備士数名が講師となり、クルマの構造や物理の原理、モックカーを速く走らせるヒントやコツを与え、児童に主体性を持たせた学びの機会を作ります。
毎回の教室では児童が飛び跳ねるほどの盛り上がりを見せるだけでなく、保護者や教員の方々からも大きな反響があり、教育の面でも高い評価を受けています。
出前授業を検討している山形県内の小学校関係者の皆様、当会にぜひお問い合わせください。楽しく学べて、効果的な出前授業が実施できます。費用は全て当会で負担し、出前授業に慣れたスタッフが授業全体の運営をサポートします。各メディア様の取材も受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
▼開催概要
①窪田(クボタ)小学校モックカー教室
- 開催日時:令和5年10月20日(金) 8:45~
- 場所 :山形県米沢市立窪田小学校
- 山形県米沢市窪田町窪田655番地の3
②糠野目(ヌカノメ)小学校モックカー教室
- 開催日時:令和5年11月17日(金) 8:50~
- 場所 :山形県高畠町立糠野目小学校
- 山形県東置賜郡高畠町大字上平柳2070番地
▼モックカー教室とは
モックカーの製作や競走を通して「クルマへの親しみ」「ものづくりの楽しさ」「創意工夫の喜び」などを感じてもらうことを目的とした小・中学生向けの学習プログラムです。社会や理科、総合学習の授業2時間を使って実施する出前授業です。
また、モックカー教室は学習効果の高いSTEM教育(*1)を取り入れた児童主体型のプログラムです。NPO法人日本ソープボックスダービー協会(*2)が開発し、2000年以降全国各地で実施されています。
モックカーは世界中で行われている重力カーレース「ソープボックスダービー(*3)」で使用される車を、簡単に製作や体験ができるように10分の1スケールにした車(模型)です。木と紙だけを材料にしているキットを組立て、一人ひとり自分だけの車を製作します。
モックカーの組立ては簡単ですが、製作精度や工夫によって坂を下るスピードが大きく変わります。教室では、「なぜモックカーは走るのか(重力のこと)」「どうしたらもっと早く走ることができるか(摩擦や抵抗、車の直進性のこと)」などについて学びながら、工夫と試走を繰り返し(PDCAサイクルを回す)、速いモックカーの製作を目指します。また、ボディーのカラーリングを自由に行えるため、自分だけのオリジナル・モックカーが製作できます。
モックカーが競走するコースは、全長8mの変化のある傾斜がついた専用コースで、一度に3台のモックカーを走行させることができます。さらに、それぞれのモックカーを1/1000秒まで計測することができるため、工夫の成果を細かく観察することができるとともに、大人数でもタイムアタック形式で順位を付けることが可能です。
モックカーの構造はシンプルで単純ですが、重力エネルギー、摩擦抵抗、ころがり抵抗などをよく考えて製作しなければならず、子供から大人まで物理を学ぶ事ができる奥の深い学習教材です。
(*1) STEM教育
STEM(ステム)教育とは、科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)に注力する教育システム。教師が「教える」といった従来の教育スタイルから、生徒自らが情報を収集し、問題を解決していくという実践的な教育法。
(*2) NPO法人日本ソープボックスダービー協会
1998年に活動を開始し、2001年に国内初のソープボックスダービー日本大会を開催。以後毎年日本代表を世界選手権へ派遣。2003年にNPO法人を設立。主事業は代表選考会の開催や開催支援・国際大会の参加支援を行う。https://nsbd.org
(*3) ソープボックスダービー
人が乗って坂道を走るエンジンを使わないクルマや、そのクルマを使ったレース競技のことを世界的にソープボックス/ ソープボックスダービーと呼ぶ。特には、米国オハイオ州アクロン市で90年以上続く「オールアメリカン・ソープボックスダービー国際大会」という世界最高峰の子どもの重力カーレースがある。
▼モックカー教室カリキュラム
①物理を学ぶ
モックカーの源動力「重力エネルギー」について学びます。
②モックカー製作
講師の指導を受けながら、自分だけのモックカーキットを組立てます。
③車検
モックカーがうまく製作出来たかどうかを確認します。
④試走する
1回目の試走で、自分のモックカーの問題点を観察します。
⑤工夫する
摩擦を減らす工夫など、問題点を改善します。
⑥試走する
2回目の試走でさらに自分のモックカーを観察します。
⑦工夫する
2回目の観察結果をもとに、さらに問題点を改善します。
⑧最終タイムアタック(最大の盛り上がり)
最終的な計測タイムを集計し、順位をつけます。
⑨結果発表
計測タイムの速かった児童を発表し、みんなでたたえます。
※所要時間:約1.5時間(1クラス(30名以下)の場合)
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