【新刊】「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」発行!!
「自分で考え、自分で決める」保育を実践する森のピッコロようちえんの日々の物語。
株式会社中村堂(本社:東京都中央区、代表取締役 中村宏隆)は、『森のピッコロ物語 信じて待つ保育』(著者:中島久美子/写真:加々美吉憲/対談:菊池省三)を2023年10月27日に刊行します。全国の書店、Amazon、楽天ブックスなどで発売します。
熱き人間讃歌。
山梨県北杜市八ヶ岳のふもと、自主運営の「森のピッコロようちえん」。
「森のピッコロようちえん」は、文部科学省に認可されず、認可外保育施設にも認定されず、幼児教育無償化の今、その制度にも乗らずに北杜市の片隅で運営されています。
「平和な社会の担い手を育てる。子どもたちが自分で考え、自分で決める」との保育理念を掲げ、日々奮闘中の中島久美子代表。
子育て情報誌「ちびっこぷれす」に2017年6月から2019年4月の間連載された原稿に、書き下ろし原稿と対談を加えて、完成しました。
教育混迷の時代を照らす珠玉の1冊です。
「森のピッコロようちえん」保育
※「森のピッコロようちえん」のホームページから転載
○森のピッコロようちえんの理念
通常の幼稚園、保育園の教育に疑問を持つ保育士が自分の子どもを幼稚園、保育園に預けず、自分の手で育てたいという保護者の意向にそって設立した団体。
関わる大人が全員で、子どもたちがよりよく育つ場を創ることが原則で、通常の幼稚園、保育園とは違った形の幼児教育施設。
幼児教育の問題点を解決し、子どもの創造性、自主性を育む保育。関わる大人は、自分の子どもだけがよければよいということではなく、子どもの育ちについて広い視野を持ちながら、ピッコロの運営がよりよくなるように運営に参加する保育士と保護者による共同運営。
○保育では「見守り」「待つ」ことを大切にしています
ピッコロでは1日のほとんどを野外で過ごします
津金の山・森に囲まれ、小川もあり、畑もあり、園庭にはたくさんの野草や花が咲きます。眩しい自然の中で、様々な命に触れ、息吹を感じ、冬の厳しい寒さが子どもたちの身体と心を大きく成長させてくれます。
時間に追われず、真の自由があり、ありのままを受け入れてもらうことによって、子どもたちは輝きます。保育者は子どもの感性、想像力、考える力を信じて、口をはさまず見守ります。見守るということはそこに願いがあるということです。こんな子になってほしいという願いのもとに、その場を保育者の手の平に乗せます。その上で、子どもたちを信じ、待っているのです。
泣く、笑う、ケンカ。大人の規制のないこの森で、子どもたちは喜怒哀楽、4つの感情を平等に出し、心を大きく揺らし、存分に自分の気持ちを感じます。それは心を強く深くしてゆく源になると考えています。
○ピッコロの概要と沿革
《名称》 森のピッコロようちえん
《代表者》 中島久美子
2007年2月 オオムラサキセンターを拠点に毎週水曜日の親子参加としてプレオープン
2007年4月 「森のようちえんピッコロ」として津金自然舎さんを拠点に週3日開園
2007年12月 津金の空き民家を「ピッコロハウス」として貸していただく
2008年4月 保育日を週4日に増設
2011年4月 運営が保育者、保護者共同運営に移行
2012年10月 ピッコロ5周年事業(感謝祭コンサート、中島久美子講演会)
2022年 「森のピッコロようちえん」に改称
保育理念「子どもたちが自分で考え、自分で決める」
1冊の中に24本のエッセイを掲載しています。
中島代表は、ピッコロの日々の営みをていねいに見つめ、ていねいに文章にまとめられています。
冒頭のエッセイ「1-1 きまりを守る子」をサンプルとしてお読みください。
コラム「私がピッコロを作ったわけ」
コラム「私がピッコロを作ったわけ」は、中島代表による書き下ろしです。
中島代表の半生とピッコロに至る道のりが語られます。
対談
「森のピッコロようちえん」の日々は、筒井勝彦氏監督作品「life ライフ ~ピッコロと森のかみさま~」として1本の映画にまとめられました。筒井監督は、教育実践研究家・菊池省三先生に関する3本のドキュメンタリー映画をまとめられています。その縁で、中島久美子さんと菊池省三先生の対談が実現しました。
掲載エッセイの初出媒体について
本書は、NPО法人子育て支援センターちびっこはうすが発行する子育て情報誌「ちびっこぷれす」に、2017年6月から2019年4月までに著者が寄稿して連載された「こたえは森のなか 森のピッコロようちえんのぼうけん」に、書き下ろした原稿と対談を加えて、1冊にまとめたものです。
エッセイ以外の内容
○私がピッコロを作ったわけ 書き下ろし
○対談 「違う」って、かっこいい!!
中村堂発行「白熱する教室 第34号(2023年秋号)」掲載、後半3分の1は、本書初出
著者について
中島久美子(ナカジマクミコ)
神奈川県生まれ。幼稚園・保育園での勤務を経た後、2007年に山梨県北杜市で自主運営の「森のようちえんピッコロ(その後、「森のピッコロようちえん」と改称)」を開園し、現在17年め。大人が先導せず子どもに任せる保育を実践し、自分で考え、命を身近に感じながら毎日を過ごす24名の子どもたちと共に、学び合い成長し合う日々を送っている。
もくじ
はじめに
1-1 きまりを守る子
1-2 北風と太陽
1-3 子ども理解
1-4 白い花
1-5 キノコ
1-6 子どもを見る
1-7 ケンカの仲裁
1-8 神様のムスメさん
●私と森のピッコロようちえん
2-1 ランドセルミーティング
2-2 おじさんが笑った
2-3 大和神社
2-4 やったことないから
2-5 まさかの年少児
2-6 森の学校での話し合い
2-7 お泊まり保育
2-8 子どもにとってのいい社会とは
【菊池省三氏との対談】「違う」って、かっこいい!!
3-1 台風の日
3-2 年長ミーティング
3-3 絵本『かりのけいこ』
3-4 応援団
3-5 群れで育つ
3-6 鬼の気持ち
3-7 2つの気持ち
3-8 叱るとは
おわりに
本のサイズと印刷、用紙について
中村堂がこれまでに発行してきた本の大きさは、以下の3種類です。
・B5判 「白熱する教室」「コミュニケーションゲーム62」など。
・A5判 「叱る指導」「コミュニケーション科叢書」など
・四六判 「挑む」「授業を変えよう」など
「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」は、A5変型判です。
「変型判」に定義はないので、「A5判に近い大きさ」という程度の意味ですが、この本の場合は、本の高さ(天地)の寸法を、A5判よりも12ミリ短くして[210ミリ → 198ミリ]にしました。
短くしすぎると、1ページに入れられる文字数が少なくなってしまいますので、文字数を考えながら出したサイズです。
短くしたかった理由は、ズバリ「ピッコロ感」を出したかったからです。
※piccolo イタリア語で「小さな」の意味の言葉。
そして、この本には、1つのコラムに対し、1枚の「森のピッコロようちえん」の様子を活き活きと伝える写真(撮影:加々美吉憲)を掲載しています。
この美しい写真を読者にお伝えするには、元のカラーのまま掲載しないわけにいきません。
ということでも全160ページオールカラー印刷となりました。
印刷用紙は、カラー印刷に適しているという理由で選ばれることの多いコート紙はあえて使用していません。
仕上がりがツルツルとした感じになるため、「森のピッコロようちえんのしっとりとした感じとは違うな」と考えたからです。
選択したのは、オペラクリアマックスという用紙。
経年劣化が少なく、表面が平滑な上質の用紙で、紙の色は通常よりも明るいものの白過ぎることがなく目に優しいと共に、カラー印刷がマットな感じに仕上がります。
通常のモノクロ印刷で使う用紙の価格の1.5倍するのが悩ましいところですが、今回はこれを選びました。
文字の大きさと書体について
文字の大きさと書体についてご紹介します。
資料画像をご覧ください。
今回、本文の紙面レイアウト作成に当たり、文字の大きさと書体について、2点検討しました。
(1)誰もが気軽に読めるよう、大きめの文字にしたい。
→中村堂の書籍では、一般的に10ptの文字を使用していますが、「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」では、30%大きい13ptを使用しました。
(2)紙面が硬く感じられないよう、書体は柔らかく、読みやすいものを使用したい。
→多くの読み物では明朝体が使用されていますが、「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」では、「UD デジタル 教科書体」を使用しました。
この文字は通常では、文字と文字の空きがやや広く感じられるので、今回は10%ほど字間を詰めました。
※「UD デジタル 教科書体」は、中村堂では現在「白熱する教室」で全面使用しています。
このフォントの誕生については、「奇跡のフォント」(著:高田裕美/時事通信社 刊)にまとめられています。
全体として、優しい感じの紙面となり、4ページを基本とする中島久美子さんのエッセイを、楽しく読んでいただけるようになったのではないかと思います。
書籍の仕様
タイトル:森のピッコロ物語 信じて待つ保育
価格:2,200円(本体2,000円+税10%)
発売日:2023年10月27日(金)
判型:A5変形判 (148ミリ×198ミリ)
ページ数:160ページ オールカラー版
Amazon書籍詳細ページ
→「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」(著:中島久美子)
メディアの皆さまへ
森のピッコロようちえん、著者への取材等、ご相談ください。
発行元
名称:株式会社中村堂
設立:2013年7月22日
所在地:東京都中央区湊3-11‐7 湊92ビル4階
代表者:代表取締役社長 中村宏隆
事業内容:教育とコミュニケーションについて考える出版社として、関連書籍を発行
電話:03-5244-9939
メールアドレス:mail@nakadoh.com
公式ホームページ:http://nakadoh.com/
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