神秘あふれる幽玄なエロティシズムを独自の手法で極めたフォトグラファー野波浩。
その最新刊エクリプス 野波浩写真集は、2007年から2022年にわたる自己作品を厳選した集大成となります。

■ECLIPSE

生命の象徴である太陽が、死の象徴である月に覆い隠されたとき、
人は始めてその光輪を目の当たりにする。
その月が、人類の存する地球の影に覆われ赤く光るとき、
人は始めてその月が球体であると知らされる。

宇宙の真理は明かされるばかりでなく、隠されることによっても知らされる。
それはまさに、真理が生と死の境にひそむからである。

私は、その生と死の境にひそむ真理を心象として求め、見つめ続ける。
ただひたすらに、生と死の境にあるはずの心象をシャッターに収める。
それが私にとっての真理であるために。
私の写真作品はすべて、私が生と死の境に見た心象の転写である。

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■野波 浩
プロフィール
島根県松江市生まれ。1979年にStudio No・ahを設立し、大阪を拠点として広告写真を中心に活動を始める。
フイルム時代から多重露光、モンタージュ、コラージュなど、様々な技法を用いて自らの世界観を写真に表現し続け、
デジタル写真に移行してもそのスタイルは変わらない。
その傍ら、学生時代から日常的にスナップ写真へ取り組むライフスタイルを継続している。
また、劇団☆新感線、宝塚歌劇団などの演劇、LUNA SEA、陰陽座などの音楽、竹田団吾、恋月姫などの
造形アーティスト達と多彩なコラボレーション写真を手掛けて来たことでも知られる。

主な写真集
『ABYSS』（1993・改訂新版2000）
 LUNA SEA『ZOE』（1995）
『EUREKA』（1995）
『CHAOS』（1997・改訂新版2005）
 江角マキコ『E-MODE』（1999）
『Mousa』（2005）
『Aphrodisiac』『Euphoric』（2007）
『HIROSHI NONAMI PORTFOLIO 1989-2007』（2008）
 竹田団吾『MASTER of THE FANTASTIC COSTUME』（2011）
 恋月姫『無憂宮』（2014）
 劇団新感線『婆娑羅』（2015）
『ECLIPSE』（2023）　

野波浩氏の最新情報は神月の公式ホームページを参照下さい。　

■月のささやか　https://shingetsunight.com/