日本初の「地域レジリエンスコーチ初級養成講座」を開設、第一期生を募集
レジリエンス思考を軸に据えた、地域レジリエンスコーチ養成のための初級講座
一般社団法人地球社会レジリエンスセンターは、これまで10年にわたり京都大学での教育研究で培われてきたことを土台に、大学の外に飛び出し、レジリエンス思考を軸に据えた日本初となる「地域レジリエンスコーチ養成」のための初級講座を開設することになりました。その講座をオンラインで受講する第一期生を募集いたします。
本講座は、ご自身のうつわを育みながら、同時に周囲の人が困難に直面しながらも前に進もうとするときに、すっと手を差し伸べられる人でありたいー。そのようなマインドを持った人の力を引き出し、地域コミュニティのあらゆる現場で活躍していただくためのプログラムです。レジリエンスを育むことを通して、私も隣の人も(両方の)ウエルビーイングを高めることにも役立てていただけます。修了者には、「初級コーチ資格」を付与します。また、2024年以降、中級編、上級編も提供していく予定です。
【講座開設の目的】
本講座は、10年間京都大学・大学院の持続可能な社会または災害とレジリエンス研究・教育で培われてきたこと、関係性、特に「つながりの質」をど真ん中において、個別の学問領域にとどまらないアプローチが土台になっています(事前に感触を得たい方は、清水美香編著『レジリエンスーよみがえる力―』(日本評論社、2023)の、総序、第1章をご覧ください)。それを一般の文脈に落とし込んで、実践で使ってもらえるように工夫を重ねてきました。複雑で不確実な世の中で道標になるようにレジリエンス思考を「杖」に使って、地域コミュニティのレジリエンス(再生する力、変化する力、よみがえる力…)を育んでいただくこと目的とします。
【対象】
- 幼稚園~大学の教育に携わる方々
- 自治体職員の方々
- 福祉・病院・災害の現場に立たれておられる方々
- 地域ボランティアの方々
などにおすすめです。学生・社会人で興味持たれる方々もぜひご参加ください。
【プログラム】
いずれもオンラインで、19:00-21:00に実施予定です
- 第1回:10月26日(木)「私」と地域コミュニティの中でレジリエンスを育む
- 第2回:11月09日(木)レジリエンスを育むファシリテーションとは
- 第3回:11月30日(木)暮らしと地域コミュニティにおける「リスクと変化」
- 第4回:12月14日(木)地域コミュニティで「コモンズ」を育てる
- 第5回:12月28日(木)レジリエンスコーチングの在り方ー事例をともにー
- 第6回:01月11日(木)コーチング実践
【録画受講について】
本プログラムは全て出席いただくのがベストですが、多様性を尊重し、もし日程のご都合が悪い方は録画をみた後、ワークシート作業&エッセイを書き、講師からフィードバックをもらう、という方法での受講も可能です。なお、第6回(最終実践)のみ、別途日程調整も可能です。申込時にその旨お申し出ください。
【講師】
- 本センター長:清水美香
- 理事:岡本克彦
【申し込み期限】
2023年10月23日(月)
【費用】
3万6千円+税
分割払いでもOK、詳細は事務局へ
【詳細/お申し込み】
https://gcrc.or.jp/programs/programs0003/
【一般社団法人 地球社会レジリエンスセンターとは】
一般社団法人地球社会レジリエンスセンター(Global Community Resilience Center) は(清水美香:代表理事/センター長)、分野横断・協働を促進するための「人」の育成や、組織イノベーション、マクロとミクロあるいは都市と地域をつなぐ問題解決志向プログラムの創出・実践を行い、SDGs実施および地域・社会の再生・再構築に貢献することを目的とし、2023年6月に設立されました。理事や監事に加え、世界的にサステイナビリティ分野の研究を牽引しつつ、日本の地域にも度々訪ずれて地域コミュニティへの造詣も深く実践も極めておられるIlan Chabay 博士をアドバイザーに迎えて活動をしています。
*足跡から次のステージへ
当センターの設立までに約10年のあいだ、京都大学の内外を結びつけ、レジリエント社会に向けて、多角的に多様なチャネルを介し、人・地域・コミュニティ・産官学の協働からレジリエンスを育むアクティビティを「レジリエンスイニシアティブ」として行ってきました。大中小様々なプロジェクトやワークショップや研究会を進めてきました。こうした取り組みは、当センターの重要な基礎を成します。それを土台にしながら、当センターは、プロジェクトごと、研究会ごとではなく、しっかりとした連続性をもった波を描いていく、という次のステージに向かいます。池に小さな石を投げると、波が少しずつ連続的な円になり、外に波及していくように、連続性を生み出し、表面的ではなく、しっかりと根っこのあるレジリエンスを伝え、育て、地球社会のあらゆる分子が生き生きとする(生態系も、一人一人、一つ一つのコミュニティ・組織を含めて)レジリエント社会につなげていきます。
*私たちが大切にしたいこと
レジリエンス思考・アプローチを活用することによって、「隙間」を見出し、自然~人間~社会のグラデーション(「木を見て森も見る」)および温故知新を大切にし、「つながりの質」に重きを置いた「隙間デザイン」を行い、関わるすべての人・生態系が生き生きすることを軸に据えた、SDGSの一歩、二歩先の、問題解決志向プログラムを創出します。特に、気候変動の影響および生物多様性の劣化といった地球社会全体の変化を斟酌しながら、その「問題解決のヒントは地域に見出される」という視点を核にして、その変化に向き合う人間社会、地域コミュニティの在り様(being)に意識を向け、マクロとミクロ、都市と地域を繫げるアプローチを展開します。
【本件に関する問い合わせ先】
一般社団法人地球社会レジリエンスセンター事務局
contact@gcrc.or.jp
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