LinkedIn、生成AIを使用した新機能を一部地域で導入 まずは、英語圏のユーザーを対象に提供拡大を目指す
ビジネスに特化した世界最大のプロフェッショナルネットワークであるLinkedIn(リンクトイン、日本法人所在地:東京都千代田区、日本代表:田中 若菜)は、変化する労働環境をサポートするために、生成AIを使用した新機能を発表します。まず一部の方を対象に新機能を公開し、今後全ユーザーを対象に展開を目指します。
LinkedInの調査によると、AIの急速な発展により職業に必要なスキルは、2030年までに少なくとも65%以上変化すると推定されています。変化は既に始まっており、過去2年間でAIや生成AIに関する求人の掲載が世界中で2.2倍以上に増加。LinkedInのGlobal Talent Trends Reportによると、AIまたは生成AIに関連する求人は、それらが関連しない求人と比較して、過去2年間で日本では1.6倍応募が増えています。
APAC地域の多くのプロフェッショナルが、「仕事でAIを利用することを楽しみにしている」(AU: 84%、SG: 97%、IN: 98%、ID: 99%、PH: 97%、MY: 96%、JP: 75%※)という結果がでており、その多くは、「AIを活用してキャリアアドバイスを受ける」(AU: 49%、SG: 59%、IN: 75%、ID: 67%、PH: 65%、MY: 60%)、「困難な場面に対処する方法についてアドバイスを求めるのにAIを活用する」(AU:54%、SG: 69%、IN: 78%、ID: 82%、PH: 74%、MY: 69%)ということを楽しみにしていると回答しています。
経営層は将来の変化に備え、人事と採用チームに従業員のAIスキル指導を任せています。人事と採用チームのメンバーの10人中9人(90%)は、過去1年間で自分たちの役割が戦略的になったと述べており、61%は従業員をサポートするためにAIトレーニングを提供し、別の61%はすでに日常業務のサポートにAI技術を使用しています。また、人事業務を行っている人の大多数(80%)は、AIが次の5年間で人事業務を助けるツールであると考えており、候補者や同僚との関係を強化(39%)するなど、より戦略的かつAIが担えない人間的なスキルを中心とした役割に焦点を当てていることがわかりました。
以上の調査を受けLinkedInでは、変化する労働環境をサポートするために、生成AIを使用したLinkedInラーニングや、採用をサポートする新機能を発表します。
LinkedInラーニングに実装される「LinkedIn Learning's AI-powered coaching」は、需要の高い「リーダーシップ」と「マネジメント」の2つのスキルについて、AIがリアルタイムでアドバイスをするコーチング機能をLinkedIn Learning Hub内の一部のお客様を対象に本日より開始し、月末までに英語圏のユーザーを対象に提供開始する予定です。
また、AIを導入した採用サポート機能「Recruiter 2024」は、本日から、新機能の第1弾の提供を始める予定で、一部のお客様に提供を開始し、2024年に英語圏のユーザーを対象に提供を広げる予定です。今後はすべてのユーザーを対象に提供できるように目指していきます。
※AU: オーストラリア、SG:シンガポール、IN: インド、ID: インドネシア、PH: フィリピン、MY: マレーシア、JP:日本
- 新サービス概要
LinkedIn Learning's AI-powered coaching
求められているスキルの中でもっとも需要の高い「リーダーシップ」と「マネジメント」の2つのスキルについて、リアルタイムのアドバイスを試験的に導入します。例えば、学習者は「効果的にタスクや責任を委任する方法は?」といった質問をするとアドバイスをしてくれます。一律の答えを提供するのではなく、ユーザーの具体的な状況や経験をより深く理解するために具体的な質問をし、その後、LinkedIn Learningの専門講師からの数百時間のコンテンツに基づいたアドバイス、例、フィードバックを提供します。
Recruiter 2024
AIを導入した採用サポート機能は、採用をより効率的かつ簡単にし、採用担当者が戦略的で自身の仕事に集中できるようにします。採用担当者は「シニア成長マーケティングリーダーを採用したい」などと検索すると、AIモデルが、LinkedIn上の9億5000万人以上のプロフェッショナル、6300万社、4万のスキルに関する独自の情報と組み合わせて、採用担当者が探している候補者のタイプを推測し、より幅広い候補者のプールから高品質な候補者の推薦を提供します。
■AIスキルを習得できるLinkedInラーニングの無料公開10コース
LinkedInではeラーニングのプラットフォーム「LinkedInラーニング」を通じて、オリジナル学習コースを会員向けに提供しており、多くの日本の企業でも従業員のアップスキリング、リスキリングのために導入されています。日本の皆さまのスキルアップに役立ててもらうべく、ビジネスに役立つ10コースを、12月15日まで無料で公開しています。
- 人工知能(AI)の基礎:機械学習
- 人工知能(AI)の基礎:ニューラルネットワーク
- Nano Tips for Using ChatGPT for Business with Rachel Woods
- What Is Generative AI?
- Generative AI for Business Leaders
- How to Research and Write Using Generative AI Tools
- Get Ready for Generative AI
- Next Generation AI: An Intro to GPT-3
- GPT-4: The New GPT Release and What You Need to Know
- プロジェクトマネージャーのための人工知能(AI)
<調査概要>
2023年8月23日から2023年8月31日にかけて、調査実施国(イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、シンガポール、インド、フランス、ドイツ、ブラジル、スペイン、サウジアラビア、オランダ、イタリア、インドネシア、フィリピン、マレーシア、アラブ首長国連邦、日本の18か国)の16歳以上の就労者計29,937人(HRプロフェッショナル1,319人を含む)を対象にオンラインアンケート調査(第三者調査機関Censuswideに委託。Censuswide は、ESOMAR の原則を遵守しており Market Research Societyの会員を雇用しています)を実施。
LinkedInの「Global Talent Trends Report」は、2023年7月までの過去24か月間の全ての有償企業の求人の仕事を分析し、10の言語(英語、スペイン語、フランス語、日本語、オランダ語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語、トルコ語、中国語)での人工知能や生成AIに関連した求人を特定しました。
- LinkedInについて
LinkedInは、世界200以上の国と地域に9億5,000万人以上のメンバーを有する世界最大のプロフェッショナルネットワークです。世界中のプロフェッショナルをつなげることで個人と組織の生産性を高め、さらなる成功に結びつけると同時に、企業における採用、マーケティング、営業などの分野に変革をもたらします。LinkedInは、世界中で働くすべての人々に経済的なチャンスを作り出すことを目指しています。
- LinkedInラーニングについて
LinkedInラーニングは、各分野のエキスパートを講師に迎えたLinkedInオリジナルの学習プログラムを提供する世界最大級のオンライン学習サービスです。13か国語で2万を超えるコースがあり、このうち日本人講師による1,200コース以上のコースに加え、すべての英語コースに機械翻訳による字幕が導入されていることから、1万を超えるコースを日本語で視聴することができます。受講者が身につけたいスキルを登録することでAIが受講者一人ひとりに最適なコンテンツを推奨する機能など、最新のテクノロジーによって受講者一人ひとりの学習をサポートします。
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