ナラティヴ・セラピーの質問術
体験を生成するための質問とは
カウンセリングの場面でどのように人に問いかけられるかについて検討していきます。講義だけでなく、講義をめぐって小グループでディスカッションを重ね、カウンセリングのデモンストレーションやワークによって理解を深めていきます。
研修内容
北米でナラティヴ・セラピーに取り組んでいるフリードマンとコームズは、質問の役割について次のように述べています。
ナラティヴ・セラピストとして私たちは、質問について考え、質問を組み立て、質問を従来とは異なる使い方をする。一番の違いは、質問を情報を集めるために使うのでなく、体験を生成するために使うということである。人々が好ましい現実をめぐる体験を生み出すとき、質問はそれ自体で治療になりうるのだ。(Freedman & Combs, 1996, p.113)
カウンセリングにおいて、相手に寄り添いながらも、何からの質問を投げかけていくことが大切になります。ナラティヴ・セラピーにおいては、どのように介入するのかではなく、どのような質問をすることができるのだろうかということに取り組んできました。
このワークショップにおいては、カウンセリングの場面でどのように人に問いかけられるかについて検討していきます。
講義だけでなく、講義をめぐって小グループでディスカッションを重ね、カウンセリングのデモンストレーションやワークによって理解を深めていきます。
※ 参考図書:
国重浩一(2013)『ナラティヴ・セラピーの会話術』金子書房
国重浩一(2021&2022)『ナラティヴ・セラピー・ワークショップ Book Ⅰ & Ⅱ』北大路書房
講師
国重 浩一 氏
1964 年、東京都墨田区生まれ。ニュージーランド、ワイカト大学カウンセリング大学院修了。日本臨床心理士、ニュージーランド、カウンセラー協会員。鹿児島県スクールカウンセラー、東日本大震災時の宮城県緊急派遣カウンセラーなどを経て、2013年から2023年までニュージーランドに在住。2023年9月に日本に拠点を移す予定。
同年に移民や難民に対する心理援助を提供するための現地NPO 法人ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランドを立ち上げる。2019 年には東京に一般社団法人ナラティヴ実践協働研究センターの立ち上げに参加。
著書に、『ナラティヴ・セラピーの会話術」(金子書房)、『震災被災地で心理援助職に何ができるのか?」(編著、ratik)、『どもる子どもとの対話』(共著、金子書房)、 『ライフデザイン・カウンセリングの入門から実践へ』(編著、遠見書房)『ナラティヴ・セラピーのダイアログ』(編著、北大路書房)、『ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BOOKⅠ』、『ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BOOKⅡ』((北大路書房)、『もう一度カウンセリング入門』(日本評論社)。
訳書に、モンクほか(編) 『ナラティヴ・アプローチの理論から実践まで」、ウィンズレイド&モンク(著) 『ナラティヴ・メディエーション」、ホーキンズ&ショエット『対人援助職のためのスーパービジョン』(ともに共訳、北大路書房)など。
研修場所
- プランセカンス
大阪市淀川区西中島4丁目2−26 天神第一ビル 6階
研修参加費
- 一般参加者 13,000 円
- 本学会会員 8,000 円
定員・締切り
- 40名程度(定員になり次第締め切らせて頂きます、支払い完了者優先)
参加方法
- Peatixよりお申込み下さい。
https://jaccws-231202.peatix.com
その他
- 臨床心理士の更新ポイントは付与されません。
- 国家資格キャリアコンサルタント更新講習ではありません。
- 参加費の払い戻しは、Peatixの返金規約に基づきます。
企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。