【LinkedIn独自分析】 日本でのAI人材採用は2016年から24%増加 APACの経営層の7割が「ソフトスキル」を重要視

リンクトイン・ジャパン株式会社

2023.08.23 10:00

ビジネスに特化した世界最大のプロフェッショナルネットワークであるLinkedIn(リンクトイン、日本法人所在地:東京都千代田区、日本代表:田中 若菜)は、職場におけるAIのトレンドを取り上げ、将来の仕事に与える可能性を探ることを目的に、LinkedInの登録者を対象としたAIに関するスキルの動向について分析するグローバル調査「The Global Future of Work Report: State of AI @ Work」を実施しました。この分析では、登録ユーザーのスキル取得や、キャリアの動向を調査しました。その結果、AIは企業において労働環境を変革しており、企業側ではAI関連のスキルを持つ人材を積極的に採用したいと考えていることがわかりました。また、従業員側でもAIスキルの習得をする動きがあり、キャリア成長にとってAIスキルが重要であると双方が認識していることがわかりました。一方で、AIスキルとは別に、AIでは担えない人間らしさとしてソフトスキルも重要視されていることがわかりました。

■日本でのAI人材採用は2016年から24%増に

APAC地域におけるAI人材の採用成長は、2016年の全体的な採用動向を上回っており、これにより企業は多くのAI人材を採用していることを示しています(日本 24%増、インドネシア 20%増、シンガポール 14%増、オーストラリア 12%増、インド -6%減)。企業がAI関連のスキルを持つ人材を積極的に採用したいと考えており、採用と合わせて経営層は、従業員にAIのスキルを習得させるためのスキルアップの方法を模索していることもわかりました。

日本ではデジタル化への取り組みを進めており、その結果、技術系人材の成長へと繋がっています。また、政府はAIやチップに焦点を当てた労働市場改革に向けた措置を行っており、日本における生成AIの研究開発を後押ししています。医療、教育、金融、製造、行政業務などにおける幅広い分野でAI利用拡大が促進しているため、AI人材の雇用が増加しているとLinkedInでは分析しています。

 

 

■キャリアアップにはAIスキルの習得が必須

LinkedInの「The Global Future of Work Report: State of AI @ Work」によると、AIスキルを持つプロフェッショナル人材の割合は近年急激に増加していることがわかりました。2023年6月時点でのAIスキルを持つメンバーの割合は、2016年1月と比較して見ると、9倍に達しています。AIスキルを持つプロフェッショナル人材の間では、AIスキルを持つことが自身のキャリアアップに役立つという明確な意見がでていることもわかりました。

 

 

■AIスキルだけではなくソフトスキルが重要視されるように

オーストラリアの74%、インドの71%の経営層が、AIスキルよりもソフトスキルの方が組織にとって価値があると言っていることがわかりました。AIが職場でより大きな役割を果たすことになる中、AIではない人間らしさを示すソフトスキル(創造性、問題解決力、コミュニケーション能力)がより役立つとしています。AIが労働環境に変革をもたらしている一方で、同時に人間らしいソフトスキルがますます重要になってくるといえます。

最近日本を対象に行った別のLinkedIn調査では、AIなどのテクノロジーが広がる中でも、今後20年間で変化が少ないとされるトップの仕事は「ネットワークを活用する仕事(40.9%)」および「コミュニケーションスキルを必要とする仕事(39.6%)」と明らかになりました。最も重要なスキルが「コミュニケーションスキル(49.8%)」であることからも示されるように、ソフトスキルは引き続き需要があるといえます。

 

■日本で人気のAIスキルTOP3。1位は「機械学習」

日本全体で身につけているAIスキルのトップ3は以下の通りとなりました。

1.機械学習(Machine Learning)

データから、「機械」(コンピューター)が自動で「学習」し、データの背景にあるルールやパターンを発見するデータ分析の方法の1つ。

2.人工知能(Artificial Intelligence、AI)

音声認識、意志決定、視覚など、人間の知的能力に人工的にコンピュータ上で実現し、関連するタスクをコンピューターシステムが学習して実行するコンピューターサイエンスの一分野。

3.ディープラーニング(Deep Learning)

コンピューターが自動で大量のデータを解析し、データの特徴を抽出する技術。

 

 

■AIスキルを習得できるLinkedInラーニングの無料公開10コース

また、LinkedInではeラーニングのプラットフォーム「LinkedInラーニング」を通じて、オリジナル学習コースを会員向けに提供しており、多くの日本の企業でも従業員のアップスキリング、リスキリングのために導入されています。今回の調査に合わせ、日本のプロフェッショナルの皆さまのスキルアップに役立ててもらうべく、ビジネスに役立つ10コースを、12月15日まで無料で公開しています。

 

  1. 人工知能(AI)の基礎:機械学習

 

  1. 人工知能(AI)の基礎:ニューラルネットワーク

 

  1. Nano Tips for Using ChatGPT for Business with Rachel Woods

 

  1. What Is Generative AI?

 

  1. Generative AI for Business Leaders

 

  1. How to Research and Write Using Generative AI Tools

 

  1. Get Ready for Generative AI

 

  1. Next Generation AI: An Intro to GPT-3

 

  1. GPT-4: The New GPT Release and What You Need to Know

 

  1. プロジェクトマネージャーのための人工知能(AI)

 

 

■本調査背景・結果について

AI Skills Diffusion Indexは、2つ以上のAIスキルをプロフィールに持つ登録ユーザーの割合が、2016年1月と比較しどれだけ増加したかを示すものです。例えば、3倍というのはAIスキルを持つ登録ユーザーの割合が2016年1月と比較して3倍に増加したことを意味しています。この指標は、登録ユーザーがAIスキルを採用するペースや、AIスキルが特定の国や業界などでどれだけ広がっているかを理解するのに役立ちます。LinkedInの登録ユーザーは、自身のスキルをLinkedInのプロフィールで自己申告します。本調査背景・結果について詳しくはこちらをご確認ください。

https://economicgraph.linkedin.com/research/future-of-work-report-ai

 

調査対象:LinkedIn登録ユーザー

対象国:アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、デンマーク、フィンランド

フランス、ドイツ、ギリシャ、インド、アイルランド、イスラエル、イタリア、メキシコ、オランダ

ポーランド、ポルトガル、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、イギリス、米国、日本

調査時期:2023年6月データを使用

本調査結果や分析をご掲載の際は『LinkedIn調べ』と明記ください。

 

 

  • LinkedInについて

LinkedInは、世界200以上の国と地域に9億5,000万人以上のメンバーを有する世界最大のプロフェッショナルネットワークです。世界中のプロフェッショナルをつなげることで個人と組織の生産性を高め、さらなる成功に結びつけると同時に、企業における採用、マーケティング、営業などの分野に変革をもたらします。LinkedInは、世界中で働くすべての人々に経済的なチャンスを作り出すことを目指しています。

https://www.linkedin.com/ 

 

  • LinkedInラーニングについて

LinkedInラーニングは、各分野のエキスパートを講師に迎えたLinkedInオリジナルの学習プログラムを提供する世界最大級のオンライン学習サービスです。13か国語で2万を超えるコースがあり、このうち日本人講師による1,200コース以上のコースに加え、すべての英語コースに機械翻訳による字幕が導入されていることから、1万を超えるコースを日本語で視聴することができます。受講者が身につけたいスキルを登録することでAIが受講者一人ひとりに最適なコンテンツを推奨する機能など、最新のテクノロジーによって受講者一人ひとりの学習をサポートします。

https://learning.linkedin.com/ja-jp

 

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