水族館同士の連携から生まれたコンペイトウ

一般社団法人日本水族館協会

2023.08.09 16:55

日本水族館協会からのお知らせ

 この度、「一般社団法人日本水族館協会」(所在地:東京都千代田区/会長:石橋敏章)魚類繁殖委員会(以下、当委員会)において繁殖対象種であるコンペイトウが繁殖しました。
 当委員会では2022 年より水族館の展示種の中で大変人気のあるダンゴウオ科魚類の代表種としてコンペイトウの繁殖に取り組み、2008 年に本種の繁殖に初めて成功した越前松島水族館を中心に研究を進めて参りました。その結果2023 年1 月に新江ノ島水族館、続いて 2月に越前松島水族館で孵化に至り、その稚魚・幼魚を両館併せて700 尾以上育成しております( 2023年 8月現在)。
 当委員会では展示魚類の持続的な繁殖を目指しており、本種が当委員会での繁殖例第一号となります。今後、展示を希望する協会加盟水族館に分譲し、可能であれば繁殖に取り組んでもらう予定です。

コンペイトウ:Eumicrotremus asperrimus 

ダンゴウオ科イボダンゴ属

全長:メス 15センチ、オス 10センチ

山口県以北の日本海沿岸と北海道の沿岸に分布することが知られています。

体には三角形のこぶ状突起が多数あり、お菓子の金平糖に似ていることから、この名前がつけられました。左右の腹ビレは一体化して吸盤状になり、壁に付着することができます。

【一般社団法人日本水族館協会】 (https:https://ww w.j aqu a.org/ org/)
科学的根拠に基づく水生生物資源の持続的利用の立場から、水族館等が持つ多様な機能や役割、魅力を維持・向上するための事業を展開し、各水族館および水族館業界の発展を目指し20 19 年に設立。水生生物の飼育展示・教育研究・保護保全活動を行う水族館等の独自性を尊重し各種情報共有と連携をもって、共通する課題の解決に向けた取り組みや情報発信を積極的に行っております。
【魚類繁殖委員会】(委員長:池谷幸樹)
水族館同士が連携し再現性のある繁殖技術の開発および共有化を行い、水族館における魚類繁殖に関する取り組みを促進しています。現在コンペイトウ、アマノガワテンジクダイ、クマノミを繁殖対象種として加盟館(新江ノ島水族館、横浜・八景島シーパラダイス、伊豆・三津シーパラダイス、越前松島水族館、しものせき水族館、名古屋港水族館、世界淡水魚園水族館)で安定した繁殖を目指し取り組んでいます。

 

 

 

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種類
その他

カテゴリ
自治体など

サブカテゴリ
観光・レジャー

一般社団法人日本水族館協会

URL
https://www.j-aqua.org/
業種区分
財団法人・社団法人・宗教法人
代表者名
石橋敏章
上場区分
その他