2023年上半期日本のモバイルゲーム収益トップはモンスト、成長量では収益・ダウンロード数ともにスターレイルがトップに
2023年も半分が過ぎましたが、モバイルゲームは続々と新作ゲームが登場し続けています。2023年上半期日本のモバイルゲーム市場では、『モンスターストライク』『ウマ娘 プリティーダービー』『Fate Grand/Order』の3タイトルが収益Top3となりました。また、2023年上半期の日本の収益・ダウンロード成長量では、2023年4月にリリースされた新作モバイルゲーム『崩壊:スターレイル』が1位となり、その勢いが確認できます。
2023年上半期日本のモバイルゲーム市場の概要
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2023年上半期日本のモバイルゲーム収益は全体で約68億ドルで、前年同期比-11%となりました。
一方、2023年上半期日本のモバイルゲームダウンロード数は、全体で約3億ダウンロードを記録し、前年同期比-6%となりました。
2023年上半期日本のモバイルゲーム収益Top3の顔ぶれは変わらず、モンスト、ウマ娘、FGOの3強体制が続く
Sensor Towerのデータによると、2023年上半期日本モバイルゲームの収益では、『モンスターストライク』(MIXI)がトップとなりました。同作は2022年上半期では2位でしたが、今期では収益3.5億ドル以上を記録して1位の座を獲得しました。
2位は2023年3月に世界累計収益20億ドルを達成した『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)となりました。2022年上半期収益Top5との比較では、3位の『Fate/Grand Order』(Aniplex)と4位の『プロ野球スピリッツA』(KONAMI)は変動なく、5位には『パズル&ドラゴンズ』(GungHo Online Entertainment)がランクインしました。
2023年収益Top10内にはリリースから5年以上のタイトルが6つもランクインしており、新陳代謝の激しいモバイルゲームの世界で日本のモバイルゲームユーザーからの支持を得続けているゲームが半数あることがわかります。また、収益ランキングTop10のうち、7つのモバイルゲームが日本のパブリッシャーによるものです。
2023年上半期日本のモバイルゲームダウンロード数では、2022年末にリリースされた『ブルーロック Project: World Champion』(Rudel)が1位となりました。人気サッカーコミック『ブルーロック』のIPタイトルで、パブリッシャーRudelのモバイルゲーム収益の75%を占めるタイトルに成長しました。
5位には、2023年6月13日にリリースされたばかりの『ドラゴンクエスト チャンピオンズ』(SQUARE ENIX)がランクインしています。ドラゴンクエストIPの新作モバイルゲームで、集計対象期間が約2週間であることを考えるとその勢いがわかります。
また、2023年上半期日本のモバイルゲームダウンロード数Top10の半分が新規ゲームとなっており、競争の激しさを物語っています。こうした中、侍ジャパンの活躍で盛り上がったWBC効果で、『プロ野球スピリッツA』が11位にランクインしているのも日本市場ならではです。
成長量ではスターレイルが収益・ダウンロード数ともにトップ、海外パブリッシャーの躍進が際立つ
Sensor Towerのデータによると、2023年上半期日本のモバイルゲーム収益成長量では、上位3つのモバイルゲームのうち、2つが海外パブリッシャーのタイトルとなりました。
収益・ダウンロード数成長量でトップとなったのは、2023年4月にリリースされた『崩壊:スターレイル』(miHoYo)。ゴールデンウィーク前に世界でリリースされるやいなや、日本を始め、中国、アメリカ、韓国などで支持を受け、集計対象期間が2ヵ月余りにもかかわらず1位となりました。実際、リリース10日間の世界収益でも原神のリリース10日間を2,000万ドル近く超える勢いでした。
収益成長量2位は『勝利の女神:NIKKE』(Tencent)で、海外パブリッシャーが1位と2位を独占する形になりました。同作において日本は収益の60%を占める最大の市場で、2023年5月までに世界収益4億ドルを突破しています。
日本のモバイルゲーム市場において、海外パブリッシャーは着実にその存在感を示していることがわかります。Sensor Towerのデータによると、日本における2022年上半期と2023年上半期のパブリッシャー別収益を比較してみると、上位に大きな変化は見られないものの、miHoYoが9位から7位へ2ランクアップ、8位にYostar、9位にTencentがランクインしています。Top10内の日本パブリッシャーと海外パブリッシャーの比率は7:3となりました。
また、ダウンロード数成長量でも、海外パブリッシャーの躍進がより際立っています。Top10中6タイトルが海外パブリッシャーによるもので、このうち4タイトルが新作ゲームです。別の傾向としては、『ブルーロック』『ブラッククローバー』『ゆるキャン』『ハイキュー!!』などのIPタイトルのランク入りが目立ちます。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう! 以下のリンクから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2021年春より本格的に始動したばかりですが、パートナー企業様が急増しております。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートを強化していく所存です。
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