木造にこだわり、世界へ日本の伝統と木造建築を広める大工集団「鯰組(なまずぐみ)」。木の温もりを大事にし、職人の手によってつくられた手づくりの家は、海外の資産家からも声がかかるほど。今回、そんな鯰組と幻冬舎ゲーテがタッグを組み、施主も「鯰組」のいち大工として、究極の家づくりを楽しむ「普請道楽(ふしんどうらく)」が始まる。かつて一般的だった手づくりの家は今、稀有な存在となりつつある。鯰組とともに大工が手を動かして、温もりをつくりだす。参加者は大工となってつくる過程を楽しむのが、この現代版「普請道楽」だ。
世界を股にかける大工集団と究極の家づくり
分業が進む建築業界で、職人の手づくりによる木造建築にこだわる大工集団が「鯰組」。設計から施工までトータルで請け負い、家主からの依頼を“職人が受けて、職人が完成させる”──そんな昔から続く感覚を大切にしている。
「普請道楽」とは、家を建てたり、修理するのを”楽しむ”こと。柱にふさわしい木材を求めて施主自ら山へ入り、名工に注文をつけながら欄間(らんま)をしつらえたり。そうやって職人とできあがるまでの過程を粋に楽しむ。ただし令和の「普請道楽」は、かつての遊びをさらに深化。例えば依頼主自らがノミやカンナを振るってみるのも面白い。伝統と手づくりの家を広める大工集団「鯰組」は、ともに道楽する相棒としては、唯一無二の存在なのだ。