「おうちで透析」プロジェクト推進の一環として 日本透析医学会学術集会・総会において2テーマを口演にて発表
「最後まで安らかに家で過ごす腎代替療法を考える」 6月17日 「在宅診療での腹膜透析患者の腹膜炎治療経験」 6月18日
医療情報提供サービスを運営する一般社団法人リンクア(所在地:東京都目黒区、代表理事:市川 匠、以下:リンクア)は、「おうちで透析」プロジェクト推進の一環として、同プロジェクトのメンバーが第68回日本透析医学会学術集会・総会において、二つのテーマを口演にて発表します。
■「おうちで透析」とは、患者と家族が「治療方法を選べる環境づくり」を構築するプロジェクト
「おうちで透析」は、自宅や職場、出張先、旅行先など「生活の場」で行うことのできる透析治療について、「腹膜透析」を選択肢の一つとして“選べる環境づくり”に取り組み、情報提供を行うプロジェクトです。https://fukumakutouseki.com/
当プロジェクト推進の一環として、次のとおり、第68回日本透析医学会学術集会・総会において口演にて発表します。
<第68回日本透析医学会学術集会・総会>http://www.congre.co.jp/jsdt2023/index.html
・内容:2023年6月17日(土)10:24-11:12「最後まで安らかに家で過ごす腎代替療法を考える」
(医)明洋会柴垣医院在宅診療部 ○樋口千恵子,柴垣圭吾
2023年6月18日(日)10:24-11:12「在宅診療での腹膜透析患者の腹膜炎治療経験」
(医)社団明洋会柴垣医院自由が丘在宅診療部 ○宮田 聡,山内恵美子,樋口千恵子,柴垣圭吾
※発表内容は、後日、「おうちで透析」のウェブサイトで公開します。
■医療機関での「血液透析」97%、在宅の「腹膜透析」治療者数は全体のわずか3.0%
透析とは、「慢性腎臓病(CKD)」が進行した末期腎不全の段階から行われる腎代替療法です。透析治療には、「血液透析」と「腹膜透析」の2種類があります。
日本の透析患者総数は34万9,700人で、医療機関で行う「血液透析」が97%を占めています。一方、「腹膜透析」治療者数は1万501人と全体のわずか3.0%です(参考文献:2021年、日本透析医学会統計調査報告書)。
このような状況において、厚生労働省の2018年診療報酬改定により、適切な腎代替療法の推進が掲げられ、「腹膜透析」など様々な選択肢があると説明することを要件化されました。
「腹膜透析」は、患者の生活スタイルに合わせた治療法であり、自宅や会社などで、自身または介助者の支援を受けて行うことが可能です。通院回数は、「血液透析」の週2~3回と比べ、月1~2回と少ないうえ、残存腎機能を生かした治療法です。
■透析患者の平均年齢71歳と高齢化、終末期医療に「腹膜透析」導入施設の拡充を目指します
国立循環器病研究センターの情報によると、日本では2011年時点で、成人人口の約13%、1,330万人が透析治療の予備軍となる「慢性腎臓病(CKD)」患者と推定されています。また、2021年、日本透析医学会統計調査によると、日本の透析患者の平均年齢は69.67歳であり、新たに透析治療を導入した患者(40,511人)の平均年齢は71.09歳と高齢化が進んでいます。
「おうちで透析」では、在宅による「腹膜透析」を実施している病院リストを地域ごと掲載していますが、現在6施設にとどまっています。2025年をめどに、100施設へ「腹膜透析」療法の導入することを目指します。これには全国の病院やクリニックに加えて、介護施設などと連携し、地域包括ケアシステムの構築を図るために、同療法の導入や普及を支援する施設の拡充に注力します。
「おうちで透析」は、今後、通院が難しい透析患者がますます増える社会を想定し「腹膜透析」関連の情報を中心に、腎臓病、透析、健康情報を提供します。ウェブサイトや公式動画チャンネル(ユーチューブ)にて定期的に情報を発信し、また、SNSを通じて質問コーナーや情報交流へも行っています。さらに、情報交流を活性化させ、医療提供者と患者間の「情報格差」を縮める役割を担います。
【一般社団法人リンクアについて】
会社名 :一般社団法人リンクア https://linqua.jp/
本社所在地:東京都目黒区自由が丘1-13-4 シャイン自由が丘ビル4F
代表理事 :市川 匠(いちかわ・たくみ)
設立 :2019年4月
事業内容 :医療情報提供サービス
企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。