SOTOCHIKU(外築)リノベーションで住宅や商業空間に重層的な時間を持ち込む
時間を記憶した素材と新しい素材を重ね合せた空間に囲まれる豊かさを社会貢献に
住宅や商業空間の設計施工会社である株式会社グリッドフレーム(以下、GF)(本社:東京都港区 代表取締役:田中 稔郎)は、2020年11月に東京都から経営革新計画の承認を受けたSOTOCHIKU (ソトチク)プロジェクトを、住宅および商業空間において今までになかった社会貢献活動を伴う新しい空間づくりとして進めてきました中、このほど都内にてソトチク素材を用いたリノベーションプロジェクトが完成しました。
ソトチク素材は、風雨や日光に晒されたり、生命活動の場にあり続けることで、時間や生命の営みを記憶した素材のことを指します。ソトチクとは、外築。想定外の構築を表す言葉です。想定外には二つあり、一つは通常は使われない想定外の素材。もう一つは、それらを用いた想定外のデザイン。二つの想定外で唯一無二の空間を生み出します。
ソトチク・リノベーションは、ソトチク素材の持つ時間と新しくつくる部分の時間を重ね合わせ、重層的な時間を感受できる空間を生み出す手法です。古くて新しい、冷たくて温かい、汚いそして美しい、という矛盾とも言えるような性質が一人一人の内面に問いかけてくるようです。現在までに、納屋の土壁、鉄工所の床敷鉄板、蚕棚など、収集された素材を用いた空間が続々と生み出されています。
グリッドフレームでは、(株)旅と平和(代表:佐谷 恭)と共同運営する千葉のカフェ、SOTOCHIKU & 89 unLtd.(通称:パクチー銀行)をソトチク・リノベーションの素材の収集拠点としながら、カフェの内外装にソトチク素材を用い、ソトチク素材の実験場兼ショールームとしてこのカフェを活用。この拠点を通じて、県内の古民家の土壁や瓦、設備素材など続々とソトチク素材の情報が集まってきています。
また、定期的に活動しているソトチクシャルソンイベント(シャルソン=ソーシャルマラソン)は、Facebook上に共感型コミュニティを全国に広げる試みであり、解体されて次々に失われてゆくソトチク素材を次世代に残していくため今後も日本全国で行う予定です。
2022年5月にソトチク素材を多用したフォトスタジオ「STUDIO MARLMARL」が芝公園に完成、ソトチク素材によって持ち込まれる外部性がSTUDIO MARLMARLのコンセプト「一瞬の非日常」とリンクし、今までにないフォトスタジオとして好評を博しています。
この事業は持続可能な社会づくりに向けた新しい空間づくりの手法でもあります。
2021年より寄付控除を利用した素材収集の方法を活用し、素材の安定供給が軌道に乗り始めた現在、ソトチク・リノベーションを次世代の住宅空間づくりに積極的に活用していきます。
本件のお問合せ先: 株式会社グリッドフレーム 担当 田中、久保
HP: https://gridframe.co.jp
https://sotochiku.com/
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