大阪発!ブラック企業を0にしたいねん 「退職代行」実行先企業の業種ベスト5を公開
営業コンサルティングと退職代行を行う株式会社熱狂スタイル(所在地:大阪市北区 代表取締役社長:内藤 亮 以下、当社)が手掛ける退職代行サービス(※)「やめたらええねん」は2022年1月からサービスを開始。新規参入して6ヶ月間で300件を超える申し込みがあるほど、退職代行の市場は拡大しています。当社は退職代行を実行した企業200社の分析を行い、「実行先企業の業種」「創業年数別の内訳」を基に、その結果と考察を公開いたします。 (※)退職代行サービスとは、労働者本人に代わって弁護士や代行業者が会社に退職の意思を伝えるサービスの事です。
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退職代行 実行先企業の業種ベスト5
1位:医療福祉 44社(22%)
2位:サービス 28社(14%)
3位:不動産 26社(13%)
4位:物流 16社(8%)
5位:製造 14社・IT 14社(7%)
※退職代行「やめたらええねん」実行先200社データ(2023年6月1日現在)
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退職代行の実行が多い業種より見えてくる点
1位の医療福祉業の中では、「介護施設」の実行数が最も多く、次いで「保育園・病院」が多い結果となりました。2位のサービス業の中では、「人材派遣会社」の実行が最も多い結果となり、実行数はこの半年ほどで他業種より増加しております。本来は派遣社員が退職する際には、雇用元である人材派遣会社に退職を告げるのが基本ですが、「退職代行会社を通さないと退職できない」という雰囲気が醸成されている職場が増えております。
弊社利用者の声として多かったのは、派遣元(人材派遣会社)が派遣先企業との関係悪化を恐れて退職を認めない、退職を拒み続けるという事例です。また、派遣社員が派遣元(人材派遣会社)の営業担当に直接相談ができない、相談しづらい状況が慢性化していることも、今回の分析結果から明らかになりました。事業規模の小さな派遣会社だけでなく、株式上場している派遣会社でも同様に顕在化しているようです。
派遣会社に関わらず、「社員が退職代行を利用しないと退職できない」という環境を、いかに未然に無くしていけるかどうかが極めて大切であり、就業環境・教育・人事制度などの改善が各企業で進めば、退職代行市場にも新たな変化が生まれてくるものと考えております。
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退職代行 実行先企業の創業年数内訳
創業50年以上:60社(30%)
創業30年以上50年未満:37社(18.3%)
創業10年以上30年未満:63社(31.7%)
創業10年未満:40社(20%)
※退職代行「やめたらええねん」実行先200社データ(2023年6月1日現在)
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創業年数より見えてくる点
「創業年数が長い企業は就業環境の安全性が高い」と考える方が多い傾向にありますが、今回の退職代行実行先企業の分析結果では、「創業年数30年以上の企業が全体の48%」を占めていることが特徴の一つとして挙げられます。退職代行の現場では、創業年数が長いからといって、就業環境・教育・人事制度が充実している会社ばかりではなく、現場任せで社員教育も管理しており、「パワハラやセクハラ」といった労働問題を発見できず放置してしまっている状況も各企業で多く見受けられました。
また、上場企業においても同様の状況が見受けられました。建前上の教育や人事制度があっても、各支社の現場では実際に運用されていない現実があり、現場責任者が拠点を管理することで、問題が見過ごされている形となっています。「本社の人事部が現場の教育体制や就業環境を見切れていない」という問題がそこにはあると考えます。実際に、某IT業界の上場企業では、「会議室の中に10名以上いる中で、役員層から20分ほど叱責や罵声を浴び続けさせられた」「有給を取ろうとすると上司が納得する理由でないと取得させない」などの違法行為があったと、弊社の退職代行利用者からの声もありました。
世間的な知名度が高い東証プライム上場企業では、女性の営業社員に対して、休日でも「数字はいつ取れるの?死ぬ気で契約取ってきて。」とメールで問い詰めたり、残業の強要や暴言などのパワハラを日常的に受け続けたことにより、精神的に限界となり、退職代行を利用された方もいます。その上場企業では、2ヶ月の間に正社員5名が弊社の退職代行を利用し退職されるなどの実状もあります。
一方で、当社が退職代行を実行した企業の中では、ベンチャー企業の方が就業環境の改善に対して意欲的な姿勢がある傾向も見られました。退職代行を実行した際に、経営者や人事担当者に「退職代行を利用された理由は何かあったのですか?」「弊社の〇〇な部分がいけなかったのでしょうか?」と聞かれるケースは、創業10年未満のベンチャー企業がその多くを占めました。
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退職代行の現場から見た就職活動の在り方
退職代行の現場を実際に見ていて、これから転職する方や新卒で就活する方に伝えたいことは、「創業年数が長いから」「上場している会社だから」といって、決して就業環境が良いと限らないということです。企業のネームバリューで就職先を選ぶと、早期離職したり、失敗することがあるのは、「現実と理想のギャップ」が大きくなっていることも影響しているのでないかと考えます。そういった意味では、インターンシップなどでの就業経験機会の充実に関しては、就業後のミスマッチを減少させていくために必要な施策であり、退職者が書き込みをしている口コミサイトを参考にするのも一つの手段です。
企業の内情がわかる情報発信や取り組みが世の中で増えていけば、企業と労働者の双方のミスマッチが少なからず減少していくと考えております。
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当社 利用者の声(一部)
老舗飲食関連企業
創業70年を超える老舗企業。上司から一方的に嫌われ、仕事を押し付けられたり、自分や他人の悪口を聞かされる日々。休憩は本来1時間を取得できる所を30分も取得させてもらえない、給与から勝手に明細不明の金額が控除されるなどの嫌がらせを受け、退職代行を利用。
ゲームショップ
社長から店舗の赤字が続いていたことを理由に「この赤字を返済しないと辞めさせないから」と言われ、毎日脅迫され続けて仕事をしていました。涙を流しながら、毎日仕事をしていたが、6ヶ月後に精神的に限界となり退職代行を利用。弁護士の先生の助言があり、勤務先の社長は脅迫してくることもなく、理不尽な赤字補填の対応に応じる必要もなくなり、トラブルなく退職が実現。
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