大都会・新宿でできる昭和の子ども遊び場!泥あそび、木登り、火おこしができる「新宿・戸山プレイパーク」の見学会を開催しています
「やっちゃダメ!」がない、怒られない!子どもが子どもらしくいられる場所
都立戸山公園内にある「新宿・戸山プレイパーク」(運営:新宿・戸山プレイパークの会、東京都新宿区)は、1998年当時、野外生活者が100以上ものテントを張り、子ども達を遊ばせるには適さない場所だった戸山公園を近隣の母親たちが「戸山公園子どもの遊び場を考える会」を設立し、週1回の「水曜あそぼう会」として始まりました。現在では、母親たちのボランティア、プレイリーダー(子どもが遊ぶ環境を整えるスタッフ)によって年約230日開催し、未就学児、小中学生、保護者等をあわせ、年間(延べ)25,000人以上が利用する場所になっています。成人のプレイリーダーが常駐することで、地域の子どもたちだけでなく保護者にとっても安心して利用できる場です。開催時間内であれば、泥んこあそび、木登り、火おこしなどを日常的にすることができます。 このたび新宿・戸山プレイパークでどのような活動をしているか見ていただくための見学会を開催しています。
<学童クラブの現状>
厚生労働省の報告(令和4年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況)によると、2022年の待機児童数は15,180人で、前年より 1,764人増えています。新宿区においても東京都福祉保健局の「令和4年度新宿区学童クラブ待機児童対策計画」によると、2021年に56名の待機児童が出ています。
<プレイパークが救ってきたもの>
地域の特性上、外国籍の子ども、親の帰宅時間が遅い子どもなども多く、小学生になると1人で来園し利用するケースがほとんどです。また心の問題を抱えている子たちも多く見受けられるようになりました。都会での「孤育て」に悩む母親たちにとっては、家にこもっての育児による過干渉やストレスから開放され、同時に子どもの自発的な成長もかいま見られる稀有な場所になっています。一方、子どもたちの利用者数に大きな変化はないものの、25年前のスタート時に比べ母親たちが働きに出ることが増え、ボランティア数も1/3程に減少しています。また、知識・経験の必要なプレイリーダーのなり手が少ないことが運営継続の大きな問題となっています。
<この遊び場は誰でも無料で利用できます>
都市部ゆえの特性として、子どもの室内の生活音で苦情を言われる母親も多く、「他人に迷惑をかける」ことを怖れ、子どもの遊びに制限をかけざるを得ない現状があります。プレイパークは、そういった気をつかいながら子育てをしなければならない母親たちの安息の場所にもなっています。『〇〇はダメ!』を言わない、子どもの挑戦、失敗を温かく見守りながら、都会の中で子育てできる希少な場所がプレイパークです。子どもの自由な創造力、行動力が守られる場所でもありますが、利用料・材料費もいただいておらず、遊び道具も提供しています。経費は新宿区の助成金、賛同してくれる方からの会費、寄付などでまかなわれますが、慢性的な資金不足、人材不足に陥り、運営の継続が毎年危ぶまれている状況が続いています。
<見学会の目的と詳細>
・プレイパークの存在を知って欲しい
・子どもの笑顔を見て欲しい
・研修場所としての可能性を知って欲しい
・運営スタッフ(プレイリーダー)に興味を持って欲しい
■見学会開催日:受付中
■場所:東京都新宿区大久保3-5-1
都立戸山公園(大久保地区)戸山公園サービスセンター隣接
■予約方法:Google Formよりお願いします
予約が多い場合、要相談とさせてください
<未来への思い>
すでに大きくなった子どもたちにとって、プレイパークは『家のような場所』『毎日の習慣』『素で全力であそべる』『あそびのエリートがいる場所』だったなどの声を聞きます。子どもたちが年齢、国籍、学校の垣根を超えて、やりたいことを実行し、失敗しても怒られない(失敗がない)、そしてそれを繰り返しながら、自信を構築し、生きる力を養っていく場所です。学校の先生や親に言えないことも、プレイリーダーには話す子もいます。子どもにとって自分らしく生きていい場所であるだけでなく、都会での子育て、室内での子育てにストレスを抱える母親たちの心休まる場所、働く親にとっては子どもを安心してあそびに行かせることのできる場所として、今後も継続していけることを望んでいます。
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