【ダイビング後の頭痛】初心者がなりやすいその原因とは!
ダイビング終わりに頭痛が…
皆さんどうも!
伊豆高原ダイビングスクール渋谷店 リョウマです!
皆さんは、ダイビング終わりに頭痛を感じたことはありませんか?
「いきなり運動したから仕方ない」「まだ慣れてないから…」etc.
と、感じているそこのあなた!現象には原因が必ずあります!
解明して快適なダイビングライフを送りましょう!!
今回はダイビング頭痛で最も多い二酸化炭素蓄積性頭痛についてご紹介します!
【二酸化炭素蓄積性頭痛】ダイビングでみられる頭痛では最も多い症状です!
二酸化炭素蓄積性頭痛は運動量に比例して換気量(とくに呼吸回数)が少なく、体に二酸化炭素が溜まると発生します!
ダイビング中に沢山泳いで体が疲れているのにも関わらず呼吸で体内換気ができていないと頭が痛くなりますよ!ということですね!
多くはダイビング後半からエグジット前後に現れ、数分~数時間続きます。ズキンズキンとした脈打つ痛みが多く、重度だとと吐き気を催す場合もあるそうです。
私もダイビングを始めた当初は軽度ではあるんですが頭痛に悩まされることもありましたがリラックスをして呼吸をすることで頭痛から解放されました!
頭痛を未然に防ぐためにまずは正しい呼吸をに見つけましょう!
呼吸の基本としては、リラックスをしてしっかり吐き切り、そこから吸うイメージです!
NG呼吸は息こらえやスキップ呼吸になります!
ダイビングを長く楽しみたいから、わざと呼吸回数を減らしたりしてしまうとかえって悪い方向に進んでしまい、ダイビングを中断しなければならなくなってしまうかもしれません。
下記では様々な状況例を出しているのでチェックしてみてください!
ダイビング中に二酸化炭素が溜まりやすい状況
呼吸回数が少ない
- 極端に深いゆっくりとした呼吸
ホールド呼吸
- 大きく吸った状態で息を止める呼吸
- 呼吸数が少なくなる?
本来、浮カコントロールの微調整は、呼吸の深さ(吸気が大きく呼気が小さい呼吸、またはその逆)や速さ(肺にたくさん空気が溜まっているときの吸気・呼気を速くまたはゆっくりするなど)によってカバーされるべきで、呼吸を止めてはいけません。
浅海域のホールド呼吸は、肺気圧外傷のリスクも高めてしまいます
- 吸気をゆっくり段階的に連続して1〜2回、その後呼気を1回するなど
- 呼吸数が少なくなる
(呼吸速度は異なるが長距離走でも呼吸効率を上げるために2連続吸気、2連続呼気を繰り返すことがある)
浅くて速い呼吸
- 吸った空気が十分肺に入らず、気管だけ換気されている
肺(吸気・呼気)で中性浮力をとる時間が長い
- 呼吸の深さや呼吸数が減り換気量が減少する
- BCに入れる空気を温存するために行われることがある
- BCを着用しないダイバーは呼吸で中性浮力をとるしかないので注意
BCやウェットスーツがきつい
- 胸郭(肺)が広がらないため換気量が減る
水中で息切れするほど泳ぐ
- 二酸化炭素産生量に対して換気が追いつかない
- 流れに逆らって泳ぐときに起こりがち
レギュレーターからエアーの供給不足
- 呼吸抵抗が高く換気量が減る
深度が深い
- 深く潜ると空気の密度が高くなり呼吸(気道)抵抗が高くなる
浸水性肺水腫
- 肺に体液が溜まる病気でダイビング中に発症することがある
- 肺胞で二酸化炭素と酸素のガス交換ができない
二酸化炭素蓄積性頭痛は、いつ、どうして発生する?治療は?
(1) 発生時期二酸化炭素蓄積性頭痛の多くはダイビング後半からエグジットまでに発生すると言われています。
ダイビング前半に発生しにくい理由は、二酸化炭素が溜まるのに、ある程度時間がかかるからなんですね!
たとえば、海岸からダイビングポイントまでの水面移動距離が長く、潜降前から換気不足がある場合は、潜降後すぐに発生する可能性はあります。
要は、激しい運動をしているのも関わらず、体内の空気の入れ替えが少ないから発症するということなんですね!
ダイビング中に発生した頭痛は、運動量を減らさない限り、深度が浅くなるにつれて悪化する傾向です。
浮上直後に悪化するケースは、ボートダイビングよりビーチダイビングに多くみられます。
浮上後、長時間水面を泳いだり、エグジット後、重い器材を背負って移動するので運動量が上がり過剰の二酸化炭素が蓄積してしまうことが影響しています!
二酸化炭素音積性頭痛の持続時間は、通常は数10分~数時間なので、運動を続けない限り3時間以上続くことはありません。
ですが、個人的には頭が痛いのは1分でもストレスになるので発症させないというのが大事ですね!
(2) 原因
二酸化炭素が溜まると、脳の中枢が酸素不足と認識してしまい、頭の血管を拡張させます(脳の酸素が足りないので酸素を補うために血液をたくさん取り込もうとするイメージ)。
水深を浅くしていくと、酸素分圧が下がるので、さらにその傾向は強まります。
血管が広がると周囲の神経(痛覚受容器)は刺激され頭痛が発生するという原因なんですね!!(血管内圧が上がったときにひどく感じるため、多くは心拍に一致してズキンズキンと痛む)
(3) 治療
まずは安静にします。安静第一!!!!
隆上に上がり、通常の呼吸に戻れば余分な二酸化炭素が徐々に排出されるため痛みは軽滅します。
※参照【ドクター山見のダイビング医学】P185
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご自身のダイビングを振り返って思い当たる節がありましたか?
今回の記事で注意する点が見えてきたかと思います!
今後のダイビング活動に是非活かしてくださいね!
伊豆高原ダイビングスクール渋谷店ではダイビング医学への理解を深め、
多くのダイバーが安全に楽しめるよう心がけております!
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