Open Town運営の奇兵隊、ネパールの農村で 「持続可能なコーヒープロジェクト」の実現を目指し、 デジタルアート(NFT)を活用したまちづくりを開始

株式会社奇兵隊

2023.05.30 11:00

〜NPO法人Colorbathと連携し、コーヒー生産に取り組むネパール・トゥロポカラ村にて デジタル住民を募集~

株式会社奇兵隊(本社:東京都港区、代表取締役CEO:阿部遼介、以下「奇兵隊」)と特定非営利活動法人Colorbath(本部:山口県周南市 代表理事:吉川雄介、以下「Colorbath」)は、ネパール・トゥロポカラ村を拠点に、デジタルアート(NFT*1)を活用した「自律的なまちづくり*2」を目指すOpen Town*3プロジェクトを実施します。

奇兵隊とColorbathは、奇兵隊が提供する「Open Town」プラットフォームを通じて、2023年6月22日(木)よりNFTアート作品の販売を開始します。本NFTアートの販売は、Colorbathが2015年よりネパールの複数の農村で取り組んできた「持続可能なコーヒープロジェクト」のうち、トゥロポカラ村を拠点に開始した「シェアビレッジ」構想における第2期「デジタル村民」の募集を目的としています。これにより、NFTアートの購入者は「支援者」の枠を超え、トゥロポカラ村の「村民」として様々な活動に参加することができます。本OpenTownプロジェクトは、NFTアートの購入者自らが日本とネパールの架け橋となり、「"支援"ではなく"協力"」の、新しい国際協力のあり方の体現を目指します。

プロジェクトに関するURL:https://open-town.org/towns/share-village-nepal

 

■Colorbathによる「持続可能なコーヒープロジェクト」とは

「持続可能なコーヒープロジェクト」は、Colorbathがネパール農村部を拠点に取り組んでいる、コーヒー生産による雇用創出プログラムです。ネパールの農村部では、多くの家庭が自給自足の生活を送っています。そのため現金収入を得るために、中東諸国をはじめとした外国へ出稼ぎに行かざるを得ないケースが少なくなく、約35万人が海外で生活を送り、GDPの4分の1近くを海外からの送金が占めている状況です。「生まれた場所で家族と一緒に暮らし、収入を得て、子どもたちを学校に行かせたい」というネパールの人々の想いを後押しするために、本プログラムはスタートしました。

■シェアビレッジとは

「持続可能なコーヒープロジェクト」から生まれた、トゥロポカラ村を拠点としたプロジェクトで誕生した構想です。ネパールの農村部でコーヒー生産に取り組む農家と、NFTアートを購入した「デジタル村民」が、「支援する側」と「支援される側」という関係性を超え、ともにスキルや経験、興味関心を共有しながら、「持続可能なコーヒーづくり」を目指していきます。

 

■トゥロポカラ村について

ネパールの標高1300mほどの山間部に位置しており、朝晩冷え込む気候が、幻想的な雲海を生み出している地域です。この村では、現在約30人の農家が、コーヒーづくりに取り組んでいます。1つの大きな農園ではなく、各農家の畑にコーヒーの木が植えられており、家族や親戚と協力しながら栽培していることも特徴です。

■奇兵隊とColorbathの連携の背景

この度、奇兵隊とColorbathは、「支援する側」と「支援される側」の境界を溶かし、共にまちづくりを行う、新しい支援の形を実現したいという想いが一致したことから、この度の連携に至りました。

 

奇兵隊が展開する「Open Town」では、Web3の技術を活用することで、支援する側とされる側の双方に利益がもたらされ、両者が協力して民主的にまちづくりを進めていくことができるような仕組みを実現しています。

 

<Open Townの仕組み>

・NFTアートを作成し、コレクティブNFTとして全世界に向けて販売。

・NFTアートの売り上げを、地域の課題解決を目的としたまちづくりの資金とする。

・NFTアートの購入者は、まちづくりにアイディア出しや議論への参加などで参画可能。また、二次流通のマーケットでの売却益を得られる可能性もある。

また、Colorbathでは、「持続可能なコーヒープロジェクト」において、プロジェクトへの参加者が「支援」ではなく、自分自身の仕事や学び、ライフワークとの共通点を見出し、自分なりのやり方で貢献することに重点をおいています。「支援する対象」としての途上国から、「一緒に住み、育む」を目指して、「支援者になる」のではなく、「村民になる」をコンセプトにしています。

 

実際にColorbathは、2022年の9月に「ネパールの問題を外側から支援してもらう」のではなく、「内側に入って、多くの人と共に生きていく」ことをコンセプトとした「シェアビレッジ」構想を立ち上げ、ネパール・トゥロポカラ村で第1期のデジタル村民の募集を開始しました。その結果、計125名の村民がコミュニティに参加し、Facebookコミュニティを中心として、活発な活動とコミュニケーションを繰り広げています。そしてこの度、Colorbathは奇兵隊の「Open Town」を通じて、トゥロポカラ村における第2期のデジタル村民募集を開始します。

 

■6月22日に販売を開始するNFTアートについて

奇兵隊とColorbathは、トゥロポカラ村のデジタル村民数の合計人数を300名にするという目標に向けて、2023年6月22日(木)よりNFTアートの販売を開始します。NFTアートの売上収益は、「持続可能なコーヒープロジェクト」の持続可能な運営のために活用されます。

 

<2つの特典>

NFTアートの購入者はトゥロポカラ村のデジタル村民として、以下の2つの特典を得ることができます。

①「デジタル村民証」を通した活動への参加

・ネパールとの交流イベント

・企画会議への参加

・企画アイデアに対する投票

・新規プロジェクトのアイデアを応募

・プロボノとしてプロジェクトに参画

②トゥロポカラ村へのツアー(任意参加)の宿泊費・コーディネート費の無償化

2024年2月ごろに予定しているトゥロポカラ村へのツアーの際、宿泊費・コーディネート費を無償といたします。

※交通費は実費

<デジタル村民が参加することができるプロジェクト例>

・IT技術の導入を通じた、コーヒー生産の効率化・プロセス可視化プロジェクト

・ネパールコーヒーの美味しさを、より深く、広く届ける「新商品開発」

・コーヒープロジェクトの知見を生かした小中高校への「探究学習」コーディネート、企業研修等の開発

 

<NFTアーティストについて>

本NFTアートは、チームColorbathによって制作される予定です。

チームColorbath

これまでに、日本・ネパール・マラウイを拠点に、教育・ソーシャルビジネス分野で数多くのプロジェクトを誕生させる。2012年に活動開始、2016年に法人化。国際協力の枠組みにとらわれない、SNSや音声番組、ビジュアルデザインを通した発信にも取り組み、老若男女問わず「視点の変化」のきっかけとなる存在となっている。

「ビル・ゲイツ財団 Vision Hacker Award2021大賞」「第 24 回 西日本国際財団 アジア貢献賞」など、受賞多数。

 

■初回コラボイベントの実施

・日時:5/30(火)20:00〜21:30

・内容:「web3の力を、資金調達を超えて活用するには?」

・申し込み方法:ColorbathのFacebook、もしくはYouTubeアカウントをフォロー

■セールス記念イベントの実施

・日時:6/22(木)20:00〜21:30

・内容:「アート×web3で推進するネパールコーヒープロジェクト」

・申し込み方法:Google Form

https://forms.gle/U7WByWFYoM42zEvA7

 

*1 ブロックチェーンの技術で実現されている、代替不可能なデータ

*2 住民や関連機関が自ら資金・協力者集めから課題解決に向けた施策の実行までを担えるまちづくり

*3 課題解決を目指す地域のNGOや自治体、企業などがNFTアートを制作・販売することで、クラウドファンディングのように資金を集めることができるサービス

 

【奇兵隊について】

奇兵隊は、世界中の境界をなくし、不可能を可能にすることをウェブサービスで実現するグローバル企業です。「Web3」の技術と「社会貢献」を組み合わせ、世界各国でまちづくりを実施するために、資金と応援者を持続的に集めるクラウドファンディングサービス「Open Town(オープンタウン)」を運営しています。奇兵隊とOpen Townの詳細については、奇兵隊の公式HP(https://kiheitai.co.jp/)および公式Twitter(https://twitter.com/kiheitaiinc)をご覧ください。

 

【NPO法人Colorbathについて】

NPO法人Colorbathは、「想いをカタチに、未来をつむぐ」を理念として掲げ、日本・ネパール・マラウイの3カ国をフィールドに、日本と海外の生徒をオンラインでつなぐ教育事業、現地の社会課題や雇用創出に直接アプローチするソーシャルビジネス事業を展開してきました。国際協力分野において、現地のニーズに根ざした活動を行うことはもちろん、持続的なビジネス化・事業化にも注力しています。

 

【Open Townについて】

「Open Town」は、Web3の技術を活用して、地域に資金とプロジェクトの参加者を集めるサービスです。プロジェクトを実施する地域で暮らす住民、NGOや自治体、企業が主体となってプロジェクトを運営し、その地域独自のデジタルアート(NFT)を制作・販売し、その売上収益を使ったまちづくりの実施と、支援者(NFTアートの購入者)へのリワードの提供を循環させる仕組みを構築しています。これまでに海外ではウガンダ共和国(カルング村)、インドネシア共和国(ロンボク島)、国内では埼玉県横瀬町、神奈川県、山口県下関市でプロジェクトを実施しています。今後もさらに海外・国内でOpen Townを広げ、世界各国で自律的なまちづくりを行うチームのネットワークを構築していきます。詳細はOpen Townの公式HP(https://open-town.org/)および公式Twitter(https://twitter.com/OpenTownProject)をご覧ください。

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