本上まなみ、8年ぶりエッセイ集『一泊なのにこの荷物!』は夫・澤田康彦との初共著「人生そのものが旅のよう」(会見コメント抜粋)

株式会社ミシマ社

2023.05.18 20:00

俳優・エッセイストの本上まなみが5月13日(土)、8年ぶりのエッセイ集『一泊なのにこの荷物!』(ミシマ社)の刊行を記念して、誠品生活日本橋でサイン会と記者会見を行った。

本書は、夫であり編集者の澤田康彦との共著で、夫婦そろっての共同の仕事はこれが初となる。これについて会見冒頭で、「夫婦での共著は自分にとっては気恥ずかしいもの」としながらも、「互いが家族の日常を見つめ直すことで、よりおもしろい生活は寄り添いながらつくっていくものだと気づいた」と話した。

本書の中身は、2020年から2022年にわたりウェブ雑誌「みんなのミシマガジン」で好評を博した連載がもとになった。「あさごはん」「車」「ひとり暮らし」「ペット」「学校」「ウソ」「旅に出る」「毒虫」など、同テーマを本上→澤田の順で毎月執筆、「気づけば20年を超えた」夫婦生活が生き生きとユーモラスに綴られ、毎ページ笑いを誘う。

「僕はなんでも書けるから、好きなテーマでいいよ」と言う夫に対し、「『なにか困らせるテーマはないかな』と毎回ひねり出すのが、私にとってはおもしろくもあり、挑戦でもありました」と語った。

最後に連載時期がコロナ禍に重なっていたことに触れ、「日常のちいさい幸せが、なんとかけがえがなく、そして脆く壊れやすいもののうえに成り立っていたのか、あらためて気がつくきっかけになった」とし、「この大事な一冊を読んでくださった方が、自分自身の家族や、自分が子どものときにどうだったかを振り返る、そんなふうに手元に置いてかわいがってもらえたら」と話した。

出版社には、「連載が本になってうれしいです」「二人の普通の生活に元気と勇気をもらえます」「思いっきり笑った」という読者の声が多数寄せられている。

(『一泊なのにこの荷物!』ミシマ社、1980円)

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