LinkedIn、創業20周年に合わせて、仕事の価値観の変遷を調査 20年前も現在も将来も、最も必要なスキルは「コミュニケーションスキル」
ビジネスに特化した世界最大のプロフェッショナルネットワークであるLinkedIn(以下リンクトイン、東京都千代田区、日本代表:田中 若菜)は、この5月に創業20周年を迎えました。2003年に米国で創業してから、世界中のプロフェッショナルと共に歩んだ20年を記念し、この20年間で日本のプロフェッショナルの間で仕事観がどのように変化したか、そして今後20年間に予想される変化について、日本国内の18歳から65歳の就労者約1,000人を対象に意識調査を実施しました。 調査の結果から、20年前・現在・20年後(予想)のいずれの時点においても、最も必要とされるスキルとして考えられているのは「コミュニケーションスキル」ということが判明しました。また、大多数の人がこの20年で企業カルチャーに大きな変化があり、そうした変化が仕事にポジティブな影響を与えていると考えていることがわかりました。
■調査結果サマリー
【5割の人が、テクノロジーが進化する20年後でも「コミュニケーションスキルが必要」と回答】
これからの20年間でAIなどのテクノロジーが普及しても変わらないであろう仕事の上位は、「人脈を活かす仕事(40.9%)」「コミュニケーション能力が必要な仕事(39.6%)」。必要とされるスキルの第1位は「コミュニケーションスキル(49.8%)」。
【20年前も現在も「身につけたいスキル」第1位はコミュニケーションスキル】
身につけたいスキルを調査したところ、現在・20年前ともに1位「コミュニケーションスキル」となり、20年前から現在、未来に至るまで、コミュニケーションスキルが必要と考えられている。
【8割以上の人が企業カルチャーの変化による競争力へのポジティブな影響を感じている】
20年前と比べて、約8割が企業カルチャーに変化を感じている。また、変化を感じる人のうち8割以上の人が企業カルチャーの変化が競争力にポジティブな影響を与えていると考えている。
【20年間でライフワークにおける優先順位は仕事から家庭に変化】
20年前のライフワークにおける優先順位の1位は「仕事」だが、現在の1位は「家庭」となり「仕事」は3位にランクダウン。
【20年前と比べて、月の残業時間は11時間短縮】
20年前の残業時間は月平均24.3時間、現在の残業時間は月平均13.3時間と、11時間短い結果に。
【「女性管理職(※1)の比率が少ない理由」第1位は「慣習的に、男性の方が評価されやすいから」】
2人に1人が自社内に女性管理職がいる一方で、女性管理職の比率は24.8%。女性管理職が少ない理由の最多は、「慣習的に、男性の方が評価されやすいから(36.8%)」。
【5割の人が、テクノロジーが進化する20年後でも「コミュニケーションスキルが必要」と回答】
これからの20年間において、AI等のテクノロジーの進化や普及によって自身の仕事に影響があるかを聞いたところ、「影響は受けない(32.9%)」が最も多く、「仕事が削減される(31.7%)」「新しい仕事や職種が創出される(23.3%)」「生産性が向上する(22.3%)」と続きました。
また、これからの20年間で変わらないであろう仕事のTOP3は、1位「人脈を活かす仕事(40.9%)」、2位「コミュニケーション能力が必要な仕事(39.6%)」、3位「創造性を必要とする仕事(29.1%)」となり、必要とされるスキルTOP3は、1位「コミュニケーションスキル(49.8%)」、2位「リーダーシップ・人材マネジメントスキル(26.1%)」、3位「問題解決力(23.7%)」となりました。
テクノロジーが進化するであろう20年後でも、コミュニケーション能力は必要とされ続けると考えられていることがわかりました。
【20年前も現在も「身につけたいスキル」第1位はコミュニケーションスキル】
ビジネスパーソンとして今、身につけたいスキルを調査したところ、1位「コミュニケーションスキル(35.3%)」、2位「問題解決力(21.4%)」、「思考力(ロジカルシンキングなど)(21.4%)」となりました。また、40代から60代に「20年前に身につけたいと思っていたスキル」についても聞いたところ、1位「コミュニケーションスキル(30.6%)」、2位「問題解決力(21.2%)」、3位「外国語の語学スキル(20.4%)」でした。
現在も20年前も、身につけたいスキルの1位は「コミュニケーションスキル」でした。20年後においても最も必要なスキルとして挙げられていることから、「コミュニケーションスキル」がいかに重要視されているかがわかります。
【8割以上の人が企業カルチャーの変化による競争力へのポジティブな影響を感じている】
回答者の78.4%が、20年前と比べて日本の企業カルチャーに変化を感じていることがわかりました。感じている変化TOP3としては、1位「長時間労働が当たり前だという価値観が薄れてきた(45.8%)」、2位「ワークライフバランスを重視されるようになった(40.4%)」、3位「休暇を取ることが柔軟になった(39.0%)」があげられ、特に生活への変化を感じているようです。
また、企業カルチャーに変化を感じている人に、「仕事に対する価値観を含めた企業カルチャーの変化は、自身の勤め先のビジネスにどのような影響を与えていると思うか」と質問したところ、83.5%(※2)が「ポジティブな影響を与えている」と回答しました。
【20年間でライフワークにおける優先順位は仕事から家庭に変化】
全年代に現在のライフワークの優先順位を聞いたところ、全体では1位「家庭」、2位「趣味」、3位「仕事」、4位「スキルアップ」となりました。一方、40代から60代に20年前の優先順位を聞いたところ、すべての年代で1位は「仕事」という結果となりました。
特に、現在の20代は1位「家庭」、2位「趣味」、3位「仕事」、4位「スキルアップ」であるのに対し、20年前の20代(現在の40代)は1位「仕事」、2位「趣味」、3位「家庭」、4位「スキルアップ」となっており、時代の変化によって仕事と家庭の優先順位が逆転していることがわかりました。
【20年前と比べて、月の残業時間は11時間短縮】
月の残業時間について調査したところ、20年前が平均24.3時間に対し、現在は平均13.3時間と11時間ほど短くなっていることが判明しました。
【「女性管理職(※1)の比率が少ない理由」第1位は「慣習的に、男性の方が評価されやすいから」】
女性が管理職に就いている企業に勤めている人は51.7%でした。一方で管理職における女性の比率は24.8%にとどまりました。
また、厚生労働省が行った調査では、企業の課長級以上の管理職に占める女性の割合が2021年度は12.3%だったとされています。女性管理職の比率がこの割合よりもさらに低い企業に勤めていると答えた人に女性管理職が少ない理由を聞いたところ、TOP3は、1位「慣習的に、男性の方が評価されやすい(女性差別がある)から(36.8%)」、2位「妊娠や育児などを危惧して女性自身が昇進を望まないから(33.5%)」、3位「管理職は男性が担うものだと思われているから(23.6%)」という結果になりました。
この20年間で、ライフワークバランスにおいて、就労者の生活が優先されるように変化し、企業にもポジティブな影響を与えている一方で、男性が優先して評価されるという慣習が根強く残っていることがわかり、女性が活躍推進について課題が示される結果となりました。
仕事の優先順位や働き方は時代と共に変化してきています。一方で、今回の調査結果から、20年前・現在・20年後(予想)に至るまで、コミュニケーションスキルが非常に重視されていることがわかりました。AIの普及をはじめ、テクノロジーのさらなる進化が予想される次の20年を生きていくためには、時代の変遷にアンテナを立て、必要な知見やスキルを獲得していくことが重要となるでしょう。2003年に米国でサービスを開始してから20年、LinkedInは世界で9億人が利用するプラットフォームへと成長しました。LinkedIn では、フィードや繋がりからご自身のビジネスに関する知見やキャリア形成のヒントが得られます。世界中のプロフェッショナルと共に歩んできたLinkedInは、これからも引き続き、プロフェッショナルの皆さまに必要な情報、サービスを提供するプラットフォームであり続けます。
また、LinkedInではeラーニングのプラットフォーム「LinkedInラーニング」を通じて、オリジナル学習コースを会員向けに提供しており、多くの日本の企業でも従業員のアップスキリング、リスキリングのために導入されています。今回の調査に合わせ、日本のプロフェッショナルの皆さまのスキルアップに役立ててもらうべく、ビジネスに役立つ10コースを、6月9日まで無料で公開しています。
LinkedInは引き続き、日本のビジネスパーソンの皆様のスキル向上に貢献していきます。
■無料公開10コース
7.ダイバーシティ、インクルージョン、ビロンギングの戦略を立てるには
(※1)「管理職」は課長級よりも上位の役職に就いている人のことを指しています
(※2)「ポジティブな影響を与えている」「どちらかというとポジティブな影響を与えている」の合計
<調査概要>
2023年4月6日から同10日にかけて、日本国内の18-65歳の就労者計1,000人を対象にオンラインアンケート調査(調査機関シグナルリサーチに委託)を実施。
※性年代割付
※小数点第一位を四捨五入しているため、合計が 100%にならない場合があります。
※本調査結果や分析をご掲載の際は『LinkedIn調べ』と明記ください。
●LinkedInについて
LinkedInは、世界200以上の国と地域に9億人以上のメンバーを有する世界最大のプロフェッショナルネットワークです。世界中のプロフェッショナルをつなげることで個人と組織の生産性を高め、さらなる成功に結びつけると同時に、企業における採用、マーケティング、営業などの分野に変革をもたらします。LinkedInは、世界中で働くすべての人々に経済的なチャンスを作り出すことを目指しています。https://www.linkedin.com/
●LinkedInラーニングについて
LinkedInラーニングは、各分野のエキスパートを講師に迎えたLinkedInオリジナルの学習プログラムを提供する世界最大級のオンライン学習サービスです。13か国語で2万を超えるコースがあり、このうち日本人講師による1,200コース以上のコースに加え、すべての英語コースに機械翻訳による字幕が導入されていることから、1万を超えるコースを日本語で視聴することができます。受講者が身につけたいスキルを登録することでAIが受講者一人ひとりに最適なコンテンツを推奨する機能など、最新のテクノロジーによって受講者一人ひとりの学習をサポートします。
https://learning.linkedin.com/ja-jp
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