ちばてつやの名作を現代の子供たちへ。ふしぎコミックス「風のように」6月9日発売。

株式会社久志本出版

2022.06.08 10:15

あしたのジョーと同時代に執筆された作品を収録。

株式会社久志本出版(東京都新宿区、代表:久志本隆司)は児童向けコミックレーベル『ふしぎコミックス』より単行本「風のように」(ちば てつや・著)を2022年6月9日(木)に発行します。(発売はメディアパルより)

「風のように」は『あしたのジョー』『のたり松太郎』などで知られる漫画家・ちばてつやが1969年から1977年にかけて発表した読み切り漫画6編を収録した作品集です。
表題作『風のように』は、みつばちの大群に村が襲われた混乱の中ゆくえ知れずになっていた少女・チヨと、チヨを助けたと話す風来坊の少年・三平との交流を豊かな自然を背景に情感ゆたかに描かれた作品で、2016年には劇場アニメーションとして公開されました。
他に、天才的な発明の才能を持つ青年の巻き起こす騒動を描く『あるインクの話』、著者の幼少期の敗戦後の満州での体験を描いた自伝『屋根うらの絵本かき』など、ちばてつやの多彩な作家性を感じさせるバラエティに富んだ作品を収録しています。

ちばてつや先生 コメント

短編集「風のように」に寄せて

 この本に収められている短編を書いたときは「あしたのジョー」や「のたり松太郎」という作品の連載中で本当に忙しくて。
 今思うとよくこんな作品を描く時間があったなぁ、とビックリです。
 ワシはふだん自分の作品を読み返すことがないんだけれど、こうして単行本になってあらためて読み返してみると、我々人間が地球上で一緒に暮らしている動物や植物たちのことを粗末に扱っていることに、自分自身が結構心を痛めていたんだなぁ、と気付かされました。
 さて、自分がマンガを描くようになったきっかけを描いた「屋根うらの絵本かき」は、戦争が終わった時に日本へ逃げ帰る道中の物語です。
 あれから80年ちかく経ってもまだ地球上のおバカ人間たちは、お互い殺し合うことを止められずにいます。
 ウクライナ侵攻だけでなく世界各地の紛争がいまだに繰り返されているこの時代に、こういう短編集を出してくださって本当にありがとう。
 若い・・・あるいは幼ない読者の皆さんがこの短編集を読んで、残念ながら良い面ばかりではない人間社会の愚かさだったり、地球上の全ての大切な「いのち」のことを考える機会になってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

ちばてつや

収録作品

風のように
あるインクの話
え~ん
屋根うらの絵本かき
茂助じい
あるあしかの話

著者・ちば てつやプロフィール

1939年東京都生まれ。幼少期を旧満州・奉天(現在の中国・遼寧省瀋陽)で過ごす。
1956年漫画家としてデビュー。
代表作に「1・2・3と4・5・ロク」「あしたのジョー」(原作・高森朝雄)「おれは鉄兵」「のたり松太郎」ほか多数ある。
2022年、日本芸術院にマンガの分野では初めての会員に選出される。

ふしぎコミックスとは

漫画は本来子供の為の媒体であるという理念の元、児童向けに良質な漫画を届けて行く事を目標に2020年刊行をはじめる。「風のように」はその第4弾となる。

書籍概要

タイトル:風のように
著者:ちば てつや
発売日:2022年6月9日
定価:1,100円(本体1,000円+消費税10%)
ISBN:978-4-8021-3331-9
判型:B6
ページ数:212
レーベル:ふしぎコミックス
出版社:発行 久志本出版、発売 メディアパル

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種類
商品サービス

カテゴリ
エンタメ

株式会社久志本出版

URL
http://kushimoto-pb.com/
業種区分
情報通信
代表者名
久志本隆司
上場区分
未上場