PressWalker ステキコンテンツ合同会社理想と現実の狭間で奮闘する新人ケアマネ・桃花！　現役ケアマネの顔を持つ作家・いぬじゅん氏が、介護の現場をはじめて描いた書き下ろし最新作『ケアマネ！』を2025年11月11日（介護の日）に発売!!

理想と現実の狭間で奮闘する新人ケアマネ・桃花！　現役ケアマネの顔を持つ作家・いぬじゅん氏が、介護の現場をはじめて描いた書き下ろし最新作『ケアマネ！』を2025年11月11日（介護の日）に発売!!

エンタメ

ステキコンテンツ合同会社（代表中村航、本社：東京都中央区）は、同社が運営する出版社ステキブックスより、いぬじゅん氏の書き下ろし最新作となる小説書籍『ケアマネ！』を2025年11月11日（火）より、紙の本、及び電子書籍で発売いたしました。

◆せつない恋愛小説で高い人気を誇る作家・いぬじゅん氏が、初めて見せる現役ケアマネとしての顔！

2014年『いつか、眠りにつく日』でデビュー以来、現在までに多数の作品を発表し、恋愛小説家として大きな支持を集めているいぬじゅん氏。しかしいぬじゅん氏は、小説家としてデビューする前から介護福祉職に従事し、現在も介護支援専門員（ケアマネジャー）として働くもうひとつの顔があります。
今回の新作『ケアマネ！』は、いぬじゅん氏が初めて現役ケアマネとしての経験の中から生まれた物語を、理想と現実の狭間で奮闘する新人ケアマネの姿を借りて描いた、介護の現場を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマです。
カバー装画は『ナースのチカラ』『彼の香りと私の匂い』などでおなじみの漫画家・広田奈都美氏。
また発売日となる11月11日は2008年に厚生労働省によって正式に制定された「介護の日」となっています。

◆『ケアマネ！』あらすじ

「なんでケアマネなんかに？」――念願の介護支援専門員（ケアマネジャー）となった青井桃花（あおいももか）だったが、勤務初日に彼女を待っていたのは理事長のそんな冷ややかな言葉だった。
そのうえ、引き合わされた同僚はちょっとクセ者揃い？　初めての利用者訪問でも満足なヒアリングができずさっそく凹み気味の桃花だったが、それでも大きな理想を抱いてケアマネを目指した彼女は夢に向かって進み続ける。

◆著者・いぬじゅん氏コメント

大学４年生のとき、知り合いに頼まれて「傾聴ボランティア」に参加し、初めて特別養護老人ホームを訪れました。そこで過ごした時間が、あまりにも楽しくて、愛おしくて――「こんなふうに人と関われる仕事があるんだ」と、心が震えたのを覚えています。
内定していた会社を辞退し、その施設で働きはじめたのが、福祉の道のはじまりでした。
現在ケアマネジャーとして働く日々の中で、ふと「この仕事の美しさは、誰にも見えないところにあるのかもしれない」と思う瞬間がありました。
たとえば、誰かの暮らしにそっと寄り添う時間。制度の隙間を埋めるように、言葉にならない不安を受け止める場面。そうした“静かな出来事”が、私の中で少しずつ積もっていって、「これは物語として残しておきたい」と思ったのが本作執筆のきっかけです。
ケアマネジャーは、介護を必要とする方とそのご家族にとって、案内役であり、心の通訳者でもあり、時には静かに寄り添う伴走者でもあります。
小説を書くことも、介護の仕事も、根っこは同じだと思っています。どちらも「誰かの人生に耳を澄ませること」。講演活動も含めて、すべてが“語り合い”の延長線上にあるような感覚です。
本作では、「現場のリアル」を描きながらも、読者にとって“やさしく読める物語”にすることに苦労しました。書きながら何度も立ち止まり、「この言葉は、初めて介護の世界に触れる人にも届くだろうか」「重すぎる話になっていないだろうか」と自分に問いかける時間が、いちばん長かったかもしれません。
新人ケアマネである青井桃花の奮闘ぶりをご覧いただくことで、普段は“ちょっと遠い存在”である介護を、身近に感じてもらえたらうれしいです。

◆著者プロフィール

奈良県出身、静岡県在住。2014年に「第８回日本ケータイ小説大賞」大賞受賞作『いつか、眠りにつく日』でデビュー。2015年には『北上症候群』で「第１回ソングノベルズ大賞『DREAMS COME TRUE編』」入賞。また2019年に『この冬、いなくなる君へ』で第８回の、2022年には『この恋が、かなうなら』で第10回の「静岡書店大賞　映像化したい部門」大賞を受賞している。近著に『道の果て、朝はまた来る』『世界の終わり、君と誓った３つの約束』『今夜、君が眠りに落ちるまで』などがある。執筆活動と並行して主任介護支援専門員としての業務にも従事している。