毎年、模擬会社を組織した高校生たちの手で開催される大規模販売会・信商デパート。今年の社長はちょっと訳アリで……? 長野県の高校で100年以上の伝統を持つ、実在のイベントをモデルとした、塚田浩司さん書き下ろし最新作『信商デパートは終わらない』が2025年10月15日に発売!!
ステキコンテンツ合同会社(代表 中村航、本社:東京都中央区)は、同社が運営する出版社ステキブックスより、塚田浩司さんの書き下ろし最新作となる小説書籍『信商デパートは終わらない』を2025年10月15日(水)より、紙の本、及び電子書籍で発売いたしました。

◆高校生たちが模擬会社を組織して、「デパート」のような大規模販売会を開催!?
本作は2022年に「第二回ステキブンゲイ大賞」の大賞受賞作として刊行された『コイのレシピ』の著者・塚田浩司さんの、2作目となる最新著書です。
前作で「料理の甲子園」とも呼ばれる実在するイベント「全日本高校生WASHOKUグランプリ」に挑戦する高校生男女を爽やかに描いた塚田さんが、本作では長野県の高校で100年以上続く実在のイベントをモデルに、模擬会社を組織し、大規模販売会の企画・運営を行う高校生たちの青春ストーリーを書き下ろしました。
イベントの大成功を目指して、長い時間を費やして進む準備の裏で、それぞれの思いを胸に奮闘し、成長する高校生たちの姿をお楽しみください!
◆『信商デパートは終わらない』あらすじ
信商デパート――それは長野県の信州商業高等学校で、在籍生徒総動員で行われる年に一度の大イベントである。生徒たちが模擬会社を組織し、自らの手で「信商デパート」と呼ばれる大規模販売会を企画・運営するのだ。
冴えない中学生時代に信商デパートを訪れ、その楽しさに魅せられた三浦和樹は、「ここの社長になりたい!」という野望を胸に信商に入学した……のだが、生来の内気な性格を打ち破ることができず、3年生となった今年も一社員としての参加にとどまるであろう、相変わらずの冴えない青春を送っていた。
そんなとき、密かに憧れていた教師の村松摩耶に呼び出された和樹は、彼女から「社長特別補佐」に任命される。聞いたこともないその役職に戸惑う和樹。しかも今年度の社長は文武両道に秀でた完璧少女として名高い武田晴香なのだから、自分の出る幕などどこにあるというのだろう。ますます困惑する和樹に、村松はさらなるミッションを与えた。「あの子の様子を見張って、私に報告してほしいの」と。
◆モデルとなった「長商デパート大売り出し」とは?
長野県長野商業高等学校で100年以上の歴史を誇る伝統行事です。明治時代に行われていた実習販売を起源として、大正時代からはイベント形態に移行、昭和26年からは在籍生徒たちで社長以下を構成する「株式会社長商デパート」が組織され、イベントの企画・運営を行っています。
年に一度行われるイベント「長商デパート大売り出し」は、全国各地の食料品や物品をはじめ、鮮魚や農産物、日用品、また地元企業とのコラボレーションによるオリジナル商品など幅広い品目を取り揃えた販売会で、その各企業側との交渉から、宣伝・会場設営・接客など、ほぼ全てを長商デパート社員である生徒が担っています。
塚田さんはテレビ番組でこのイベントを知り、同校がお嬢さんの母校という縁で取材のご協力も取り付け、その結果が本作となりました。
なお「長商デパート大売り出し」は、本年も10月24日〜26日の3日間にわたって開催が予定されています。
◆著者・塚田浩司さんコメント
今回の作品の読みどころはやはり「信商デパート」です。モデルにした長商デパートがすごく面白いイベントなんです。
取材をさせていただき、あえて実際の長商デパートと異なる書き方をしている面もありますが、全体的に見れば、かなり多く取り入れ、参考にさせていただきました。
長野商業高校の関係者から見れば、「ああ、わかる」と思っていただける部分もあるかと思いますし、長商デパートを知らない県外の方には「へえ、こういうイベントがあるんだあ」と面白がってもらえると思います。
僕自身、取材をしながら、自分も長商デパートをやってみたかったなあと思ったので、読者の皆様にもそう思ってもらえたら嬉しいです。
◆著者プロフィール
1983年、長野県千曲市生まれ。長野県千曲市「柏屋料理店」の七代目当主。2018年の「第15回坊っちゃん文学賞」大賞受賞や、アンソロジー『5分後に意外な結末』への参加などを経て、2022年に「第二回ステキブンゲイ大賞」大賞受賞作『コイのレシピ』で単著デビュー。信濃毎日新聞の広告企画として定期掲載、ピクチャーノベルレーベル・STORYTOONでのWeb連載「桜」、ちくま未来新聞でのショートストーリー連載などの執筆活動と並行して、「ひなた短編文学賞」のプロデュースも手掛けている。
◆書誌情報

書名:信商デパートは終わらない(しんしょうでぱーとはおわらない)
著者:塚田浩司(つかだこうじ)
発行:ステキブックス
発売:株式会社星雲社
判型・ページ数:四六判・本文256頁
価格:1,540円(1,400円+税)
発売日:2025年10月15日(水)
ISBN:978‐4‐434‐36665-9
※電子書籍版も各電子書籍ストアにて発売中
◆ステキブックスとは
ステキブックスは、小説家 中村航が中心となってスタートした出版社です。
良い書籍を一冊でも多く届けたいと願っています。
出版社サイト:https://sutekibooks.com/
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