宣伝マン注目!映画宣伝ツールは効果があるのか?
KIQ REPORTでは、先日、業界人が選ぶベスト映画宣伝【ポスタービジュアル】【キャッチコピー】【予告編】をそれぞれ発表しました。どれも作り手のこだわりを感じられる素晴らしいものばかりでしたが、実際のところ、宣伝素材がどのくらい映画鑑賞意欲に影響しているのかは、気になるところですよね。
そこで、今回は全国の15歳以上の男女9,100名の映画ファン(半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする人)に、チラシ、予告編、口コミの影響度について聞きました。
【チラシ】
まずは、チラシについてです。映画ファン全体の44.7%が映画館のチラシコーナーをチェックしており、さらに、チラシをコレクションしている人は25.3%いるようです。これは意外と多い数字ではないでしょうか。デジタル社会になった今でも、映画ファンのうち4人に1人が、画像ではなく、チラシとして手元に大切に保管したいと思っているようです。
【予告編】
続いて、予告編です。映画館で映画を見る前に流れる予告編を楽しみにしている人は、映画ファン全体の57.4%でした。ヘビーファン(月に1本以上劇場で映画鑑賞する人)においては、71%が該当しており、次回観る作品を、上映前の予告編でチェックしている様子が伺えました。また、鑑賞映画を決める際、必ず予告編をチェックしているのは、映画ファン全体の46.1%という、意外と少ない結果でしたが、「どちらともいえない」と回答をした人(29.9%)が作品によって予告編をチェックしたりしなかったりしていることを鑑みると、合計した75%が予告編を参考にしていると考えられます。一方で、作品によってはあえて予告を見ない(事前に情報を入れない)という選択をする人も案外多いということがわかりました。
ちなみに、今回「ポスターや予告編から伝わった作品の印象と、実際の映画の内容が異なってがっかりしたことがあるか」という質問をしてみたところ、映画ファン全体で約半数の45.7%、ヘビーファンでは63%の人がそのような経験をしたことがあるという事実がわかりました。予告編で心を掴むことは重要ではありますが、予告で受けた印象とストーリーから受ける印象が大きく異なる場合には、マイナスな印象を与えてしまうこともあるようです。
【口コミ】
最後に口コミに関する調査結果です。いまや、SNS宣伝は映画宣伝の肝と言ってもよいくらい重要な存在となっていますが、実際に映画鑑賞前に口コミをチェックするのは、映画ファン全体の32%となり、鑑賞後に映画の感想をSNSで発信するのは、22.4%という結果でした。ヘビーファンだけでみると、どちらも44%以上となるため、SNSでの映画情報交換をし合っているのはヘビーファン同士が多いと言えそうです。
【調査概要】
調査時期:2022年12月19日(月)〜2022年12月26日(月)
調査手法 :インターネット調査(FastAsk利用)
調査対象:計9100名 (15〜69歳 男女)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ミドル=2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ノン=年1回程度劇場で映画鑑賞する人
※本調査に関するフルレポートおよびコンサルタントもご提供可能です。ご希望の方はこちらまでご連絡ください。
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