9/27(土)築城玲子「Ricercareプロジェクト」始動 ― 第1回公演《コントラクション》を両国門天ホールで開催

株式会社しろばら百藝社

2025.09.03 10:00

ルネサンスから現代、そして未来へ。時代を超えて笛が紡ぐ“探求=リチェルカーレ”の響き。

オランダ・ハーグを拠点に活躍するトラヴェルソ奏者・築城玲子が、ライフワークとして立ち上げた新シリーズ「Ricercare(リチェルカーレ)プロジェクト」が始動します。その第1回公演《コントラクション》では、ルネサンスから現代にいたる作品群を並置し、笛の響きを通じて「探求=リチェルカーレ」の精神を体現します。ジョヴァンニ・バッサーノやヤコブ・ファン・エイクといった16〜18世紀の作品から、ドビュッシー《シリンクス》、そして気鋭の作曲家・福田拓人が築城に捧げた新作《トラヴェルソのためのコントラクション》の世界初演まで。演奏に用いられるのは、ルネサンス・フルート、18世紀のトラヴェルソ、19世紀のルイ・ロット製フルートと、三世紀をまたぐ歴史的楽器です。異なる時代と楽器が交錯することで生まれる新たな「構築=コントラクション」。親密な空間・両国門天ホールで、その瞬間をぜひご体感ください。


築城玲子 Ricercareプロジェクト #01《コントラクション》

日時:2025年9月27日(土)14:00開演(13:30開場)
会場:両国門天ホール(東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階)
料金:一般(予約):3,000円/当日:3,500円 学生(25歳以下):1,500円 *全席自由
出演:築城玲子(トラヴェルソ/フルート)

【プログラム】

  • 18世紀フィンランドの讃美歌より 《黒き大地へ、灰となりて還らん》
  • ジョヴァンニ・バッサーノ(1560/61–1617):リチェルカータ 第5番 ニ調
  • ヤコブ・ファン・エイク(c.1590–1657):わが麗しのアマリッリ
  • ジャック・マルタン・オトテール(1674–1763):プレリュード ホ短調
  • ミシェル・ブラヴェ(1700–1768):ラ・トゥリエール(塔の守り人)
  • ジャン=フェリ・ルベル(1666–1747):パッサカイユ ホ短調
  • 福田拓人(1984–):トラヴェルソのためのコントラクション(2023)*世界初演
  • ヤコブ・ファン・エイク(c.1590–1657):ダフネが最も美しい乙女だったとき
  • クロード・ドビュッシー(1862–1918):シリンクス

【使用楽器】

  • ルネサンス・フルート(メルセンヌ/杉原広一)
  • トラヴェルソ(ビュッファルダン/ジョヴァンニ・タルディーノ)
  • フルート(ルイ・ロット/19世紀後半)

※曲⽬は変更となる場合がございます。

イベント詳細&チケット予約 
https://shirobara-artisan.com/20250927-event/

【プロフィール】 

築城玲子 TSUIKI Reiko (フラウト・トラヴェルソ)

桐朋学園大学音楽学部器楽科(フルート専攻)入学後、古楽器科(トラヴェルソ専攻)に転科。同学部を卒業後、同大学研究科を修了。ルネサンス、バロック時代から近・現代に至るまでの各時代のフルート、及び演奏理論を有田正広氏に師事。
大学卒業時に古楽科成績最優秀者に与えられる「鍋島元子奨学金」を授与される。大学卒業演奏会、読売新人演奏会に出演。2002年~2004年にかけて、日本各地で有田正広氏と、ルネサンス、バロックから現代までの各時代の楽器を使用しての二重奏で共演し好評を博す。2006年「北とぴあ国際音楽祭」参加公演にて、7種の時代楽器を用いたソロ・リサイタルを開催。

オランダのデン・ハーグ王立音楽院にてトラヴェルソをB.Kuijken氏に師事し、同大学院修士課程を修了。これまでにバッハ・コレギウム・ジャパン(鈴木雅明指揮)、レ・ボレアード(寺神戸亮指揮)、The Wallfisch Band(G.レオンハルト指揮)、{OH!}Orkiestraなどのプロジェクトに参加。

現在はオランダのデン・ハーグに在住。2013年よりThe Bach Choir & Orchestra of the Netherlandsのメンバー。オーケストラでの演奏のほか、トラヴェルソ奏者Katja Pitelinaと、様々な時代楽器を用いたフルート・デュオ「DuoKaleidoscope」を結成し、室内楽の活動にも取り組んでいる。2019年にはCD “French Baroque Flute Duos”をリリースし、オランダの音楽雑誌Luisterにて高評価を得る。
演奏動画はこちらからwww.duokaleidoscope.com

2020年9月、イタリア・リミニとモナコ・モンテカルロにてチェチリア・バルトリのリサイタル公演にジャンプ・イン。オーケストラMusicians of the Prince of Monaco (Gianluca Capuano指揮)の一員として、ヘンデルのアリア “Augelletti, che cantate”でソロ・ピッコロ・オブリガートを演奏。2025年には同オケによるワーグナーのオペラ「ラインの黄金」に参加、2026年は「ワルキューレ」の予定。

2005年8月、ブルージュ国際古楽コンクール3位受賞(トラヴェルソ最高位)。2007年度文化庁在外研修員。2009年3月、国際テレマン・コンクールにおいてベーレンライター賞受賞。

ずっとフルートが大好きで割と長い間共に過ごしてきたはずだが、やはりフルートも音楽も底なしだと痛感し、最近はもうカオス。音楽は人生の避難所、現実逃避にして依存先であり報われない愛。

北海のほとりにてニシンを挟んだパンと自転車の日々を送る。猫アレルギーだが、実家にいた”はいいろ”を含む多くの猫を溺愛してやまない。あちこちの美味しいものを食べること、飲むこと大好き。

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