名駅のオフィスワーカーのお昼休みに新しい文化を! 1時間でイノベーションのタネが生まれるAIを使った新企画

スノーフレイク・コンサルティング合同会社

2025.08.21 16:00

〜第1回はJR東海の新規事業アイディアを、会社を超えた17人が創造〜

生成AI活用の企業研修・コンサルティングを手がけるスノーフレイク・コンサルティング合同会社(愛知県名古屋市/代表・中島正博)は、名駅オフィスエリアで働く多くのオフィスワーカーが、会社を超えたつながりやイノベーションのアイディアを気軽に得られる新企画「名駅ランチタイム・コクリエイション」の第1回を開催しました。アイディア創造のテーマは「JR東海がやればいいのにやってない商品やサービスは?」。身近な企業の新たな魅力や可能性の発見に17人の参加者が取り組み、「新幹線の中を新たな出会いの場にする」というユニークなアイディアが生み出されました。

 

問題意識:企業はイノベーションを重視するが、従業員は日常業務が忙しくイノベーションに取り組めない。

日本の企業の7割超がイノベーションを重要視している一方で、企業規模に関わらずイノベーションの阻害要因として「異なる優先事項の存在(本業が忙しいなど)」が「人材の不足」について2位となっています。人手不足社会において企業がイノベーションを生み出すには、本業の負担を下げるか、本業に支障を来さないイノベーションの生み出し方を考える必要があります。

(参考資料)

・経済産業省の「中小企業のイノベーションの在り方に関する有識者検討会(2023)」報告

・文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)による「全国イノベーション調査」(2022)報告

洞察:現在のイノベーションの生み出し方の課題は?

そこで私たちは、現在イノベーションを生み出すために行われている様々なイベント、とりわけ企業を超えた繋がりからイノベーションを生み出す「オープンイノベーション」型の取り組みについて考察し、以下のような課題があると考えました。

  • そもそもオープンイノベーションにつながる様々なイベントや企画は、業務時間外(特に平日の夜や週末)に行われており、子育て世代などが参加するのは負担が大きいのではないか。
  • オープンイノベーション型のイベントの多くはインキュベーション施設などで行われており、馴染みのない場所のイベントに参加するのは心理的ハードルが高いのではないか。
  • そうしたイベントのおおくはワークショップなど参加者が直接的に交流する設計が多く、普段からワークショップなどに取り組んでいる新規事業部などの人以外が参加するのは心理的ハードルが高いのではないか。

つまり、「勤務時間外に」「普段とは違う場所で」「普段会わない人たちと交流する」ことを前提としたオープンイノベーション創造自体が実際には従業員の負担や心理的ハードルが大きく、それが多様な従業員がイノベーションに取り組むことの阻害要因の一つになっているのではないか、という仮説をたてました。

着想:阻害要因を全て裏返したらどうなるか?

そこで、上記の3つの阻害要因を全て裏返すとどのようなオープンイノベーションの取り組みが生まれるかを考えました。つまり条件としては、以下のようになります。

  1. 勤務時間内の取り組みであること
  2. 普段慣れ親しんだ場所であること
  3. ハードな交流が必要ないこと

こうした条件を満たすようなオープンイノベーションの取り組みを考えた結果生まれたのが、「名駅ランチタイム・コクリエイション」でした。

新企画:名駅ランチタイム・コクリエイションとは?

名駅ランチタイム・コクリエイションのコンセプトは以下の通りです。

  1. 約15万人いる名駅オフィスワーカーが身近な場所で
  2. 勤務時間内であるお昼休みを使って
  3. シャイな人でも楽しめるライトな交流でイノベーションの種を生み出す

このような条件を満たすイベントとして、第1回は以下のような形でイベントを開催しました。

イベント名:名駅ランチタイム・コクリエイション

日時:8月6日(水)12時〜13時

場所:JRセントラルタワーズ50階 WeWork内会議室

参加費:無料

定員:20名

持ち物:お弁当、スマホ

募集HP:https://meieki-lunch-co-creation-5i32lkx.gamma.site/

21名のお申し込みがあり、お仕事の都合などで欠席された方がいらっしゃいましたが、第1回に17名が参加しました。

レポート:第1回の様子

JRセントラルタワーズ50階のWeWork内の会議室にお昼ご飯を持って集合。

イベントスタート時に「遠慮なくお昼ご飯を食べながら楽しんでください」とアナウンス。

場所を提供いただいたJR東海・栗本豪さんからのお題は「JR東海がやればいいのにやってない商品やサービスは?」でした。

二次元コードをスマホで読み取ると、匿名で意見を投稿できるサイトが開きます。

発言するのが恥ずかしい人も、スマホで自分の意見が投稿できるので安心です。

みなさんのアイディアを生成AIに与えて、それをもとにサービスのコンセプトを5つ作ってもらいました。

予想外の内容に驚きや笑いが生まれました。

5つのコンセプト中で人気だったもののWebサイトを、生成AIで瞬時に作成。

具体化されたサービスイメージをもとにさらにブラッシュアップしました。

イベント終了後は参加者同士で交流タイム。

こうした時間が苦手な人や午後の仕事が詰まっている方はそのままお帰りになりましたが、そのゆるさがこのイベントの良さでもあります。

1時間で生まれた事業アイディアは「新幹線を新しい出会いの場にするマッチングサービス」。1980年代のCM「シンデレラ・エクスプレス」をヒントに、IT技術を使って新幹線で人と人の新しい出会いを生み出すサービスが構想されました。参加者からは「恋愛だけじゃなく、ビジネスマッチングや推し活のファンミーティングなど、新幹線だからこそ生まれる出会いがあって面白そう」と盛り上がりました。

アイディア創造にはアンケートツール「Slido」、テキスト生成AI「Claude」、スライド生成AI「Gamma」など複数のIT・AIツールを組み合わせて使用。新規事業開発の専門知識がなくても同様のワークショップを実施できるように設計しました。

検証:参加者の意見や感想は?

Q1)イベントは楽しかったですか?

満足度:9.4/10点

・1時間の限られた時間でしかもランチたべつつ、普段と違う刺激的な時間を過ごせました

・短時間で具体的なビジネスプランを創出することができ、目から鱗でした。

・こんな短い時間でやり切った気持ちになれるのはランチタイムに対する見方が変わりました!

・スマホ入力で、あのように企画がさくさく作られていくところを目の当たりにでき、とても刺激になった。初対面でのディスカッションが苦手ですが、スマホ入力というシステムで楽しめた。時間的にも丁度いいと思う。

・アイデアを出す、となるとハードルが上がりますが、キーワードであれば出しやすく、そこから事業プランにつながっていくのが面白かったです。

 

Q2)参加しやすかったですか?

満足度:9.0/10点

・箸を使うお弁当でも、気軽に参加できた。

・名駅直結ですし、夜ばかりでなく昼間の休憩時間というのもよかったです

・アクセスしやすい場所で、ランチタイムだったので(そして無料)

・手元のスマホで回答できたので、とても参加しやすかった!

・ランチの時間帯かつ同じビル内でアクセスがしやすかったです。

・ランチの時間を活かして学べるというのは時間の有効活用になって参加しやすかった。

 

Q3)また参加したいですか?

満足度:9.2/10点

・ランチタイムで出向きやすいのと、フラットに皆さんのアイディアを出し合えるのが面白かった。

・時間がちょうどいい 食事しながら参加できる

・いい刺激にもなるし、新たな出会いもあるので

・生成AIのことを定期的に学びたいです。

・人数も交流しやすかった。

これらの結果から参加者の満足度は非常に高く、また当初のコンセプトであった「お昼の時間」「職場近く」「恥ずかしがり屋の人でも気軽に参加できる」という特徴が参加者に好感を持たれていることがわかりました。

場所提供をいただいた東海旅客鉄道株式会社・栗本豪さんのご感想

面白かった!私は「イノベーション推進室」担当という仕事柄、社外の方々との交流機会も多いのですが、一時間のランチタイムに初対面の方々とアイデアソンをする、というのは初。時間が限られているからこそ、直感的でストレートな意見もお聞きできたのではと思います。そして何より、生成AIの力を目の当たりにでき、その点でも学びの多い時間でした。お題と場所を提供させて頂く機会に恵まれ、実に有意義な経験をさせて頂きました。

主催者(スノーフレイク・コンサルティング合同会社 代表・中島正博)のコメント

私自身が独立前はJRセントラルタワーズの入居企業に勤めており、会社を超えた繋がりがないことが一種の機会損失に感じていました。同じエリアで働く人々が会社の垣根を超えて気軽につながり、そこから新しい事業アイディアが生まれるようになれば、企業の成長にも働く人個人の成長にもつながると思います。第1回が好評でしたので、引き続き共催や場所提供をしてくださる企業様とともにこうした取り組みを続けていきたいと思います。また将来的にはイベント運営ができる人を増やし、様々な施設や企業で気軽にこうしたイベントを開催できるようにしたいと考えています。

今後の開催について

第2回は、JRゲートタワーに入居しておられる事業構想大学院大学名古屋校さまにご協力をいただいての開催を予定しておりますが、日程などは未定です。本イベントにご興味を持たれた報道各社様からのお問い合わせをお待ちしております。

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種類
イベント

カテゴリ
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