弱い力・短時間で慢性痛を和らげる新手技「緩消法」 国際論文で効果と安全性を実証

一般社団法人日本健康機構

2025.08.13 20:30

発表日:2025年8月14日
発表者:一般社団法人日本健康機構(東京都中央区、代表理事:坂戸孝志)
掲載誌:国際的オープンアクセス医学誌 Cureus(2025年8月8日付)

概要
一般社団法人日本健康機構は、慢性腰痛や肩こりなどの原因となる筋肉の過度な緊張を、わずかな弱い力で短時間に緩める手技療法「緩消法(かんしょうほう)」の有効性を国際論文として発表した。本研究では、約500g(5.0N)という極めて弱い押圧を直径1〜2cmの狭い範囲に5〜10分間加えるだけで、筋硬度を大幅に低下させ、痛みを軽減できることが示された。これは従来の「強い圧力や長時間施術が必要」という常識を覆すものである。

研究のポイント

1、短時間・低負荷で即効性のある効果
・慢性腰痛患者を対象としたセッションでは、わずか5分間の施術で筋硬度が平均約11%低下し、痛みが約20%軽減。
・効果はマッサージやストレッチなど従来手技療法と同等かそれ以上でありながら、必要な時間は短く、患者の負担が少ない。

2、高い安全性と副作用の少なさ
非侵襲的で、施術中・施術後に筋肉痛や不快感が報告されていない。
・血中の筋損傷マーカーにも変化がなく、筋組織を傷つけないことが確認された。
・高齢者や線維筋痛症など、痛みに敏感な患者にも安心して適用可能。

3、効果の再現性と適用範囲の広さ
・効果の再現性と適用範囲の広さ
・施術者の熟練度による差が小さく、誰でも習得しやすい。
・2007年の開発以来、延べ1万7千人以上が実践し、多くの症例で「痛みや不調が改善した」という報告がある。

4、最適な押圧条件
・実験では500〜750gの押圧が最も効果的で、250g以下や1000g以上では効果が低下。
・接触面は直径1〜2cmの狭い範囲が有効であることが確認された。


背景と意義

慢性腰痛や肩こりは現代人の多くが抱える健康問題で、その原因の一つは筋肉の過度な緊張(こり)である。従来、これを解消するには強い圧力や長時間の施術が必要とされてきた。
緩消法は、患者自身の軽い能動運動と弱い押圧を組み合わせ、筋膜の癒着解放や固有受容器の調整によって筋緊張を緩和すると考えられている。薬に頼らず、身体を傷つけない保守的療法であるため、副作用が少なく、術後リハビリや高齢者ケアにも有用である。

国際的評価と今後の展望

今回の研究成果は、英語論文「The Muscle Relaxation Effects of Gentle, Focal Load (4.9–7.4 N) With a Narrow Contact Area: A Narrative Review of Kanshoho and Conventional Manual Therapies」として発表され、緩消法が国際的にも科学的根拠を持つ療法であることが示された。
さらに、米国特許取得済みの技術であることから、今後は臨床応用の拡大と世界的な普及が期待される。

代表理事・坂戸孝志氏は次のようにコメントしている。

「従来、筋肉のこりをほぐすには強い力や長時間が必要という常識がありました。しかし今回、わずかな力で筋肉を緩められることが科学的に証明できたことは大きな意義です。性別や体型を問わず安定した効果が得られる手法ですので、多くの慢性痛に悩む方々の健康増進に役立つと確信しています。今後はさらなる臨床応用と普及に努め、安全で即効性のある痛みのケアを広く提供していきたい。」

企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。

種類
その他

カテゴリ
美容・健康