カフェのブランド力徹底比較! 王者スタバには課題も。意外な競合が浮上
スターバックスの圧倒的な存在感、ドトールの日常利用カフェとしての安定した地位、コメダの独自性が浮き彫りに
日本に数多く展開するカフェチェーン。スターバックスやドトールコーヒー、コメダ珈琲店など、街中で見かけるおなじみのブランドがしのぎを削っています。 消費者の心をつかむブランドとは何か、その「健康状態」を探るべく、マーケティングリサーチサービス「ブランドの健康診断」(https://brandch.jp/)が、全国の消費者を対象に大規模調査を実施しました。
日本に数多く展開するカフェチェーン。スターバックスやドトールコーヒー、コメダ珈琲店など、街中で見かけるおなじみのブランドがしのぎを削っています。
消費者の心をつかむカフェブランドとは何か、その「健康状態」を探るべく、マーケティングリサーチサービス「ブランドの健康診断」(https://brandch.jp/)が、全国の消費者を対象に大規模調査を実施しました。
対象はスターバックスコーヒー、ドトールコーヒーショップ、コメダ珈琲店、タリーズコーヒー、星乃珈琲店、サンマルクカフェの6ブランド。
純粋想起、認知度、リピート率、価値対価格、推奨度、ブランドイメージなどを詳細に分析し、各ブランドの強みと課題を明らかにしました。
本記事では、調査結果の概要を紹介し、今後のマーケティング戦略への示唆を探ります。
スターバックス、圧倒的な存在感とコーヒーへの信頼
調査結果の最大の注目点は、スターバックスの圧倒的な存在感の強さです。
純粋想起(ブランド名を思い浮かべる割合)と直近3カ月の利用は、いずれも他ブランドを大きく引き離す結果となりました。 リピート率も高く、消費者の意識と日常に深く根付いていることがわかります。
「コーヒーが美味しい」といったブランドイメージも強く、カフェの最重要要素をしっかり押さえ、王者としての地位は確固たるものだと言えるでしょう。
しかし、スターバックスには課題も見られます。「価格に見合った価値」のスコアが調査対象の中では相対的に低く、同じくシアトル系カフェのタリーズコーヒーと並んで価格に対する納得感が低いことを示唆する結果となりました。
スターバックスのプレミアムなブランド体験は多くの消費者に支持されていますが、これまでやや大胆に値上げをしてきたことでメニューに対する価値認識が一部で揺らいでいる可能性があります。
ドトールはコストパフォーマンスと利便性で健闘
一方、ドトールコーヒーは「価格に見合った価値」のスコアが高水準で、コストパフォーマンスの高さが際立っています。純粋想起や直近リピートもスターバックスに次ぐ高スコアで、多くの消費者に支持されていることがわかります。
「便利だ」というブランドイメージも強く、使い勝手の良さから、日常使いのカフェとして安定した地位を築いているといえます。
コメダ珈琲店は独自のブランドイメージで差別化
コメダ珈琲店は、独自のブランドイメージで存在感を示しました。「心が落ち着く」、「フードが美味しい」、「メニューが豊富」といった項目で他ブランドより評価され、特に居心地の良さや食事を含めた滞在を求める消費者から高い評価を得ました。
純粋想起やリピート率はスターバックスやドトールに及ばないものの、特定のブランドイメージでトップスコアを獲得したことから、明確に差別化ができているといえるでしょう。
タリーズ、星乃珈琲店、サンマルクの位置づけ
タリーズコーヒーは、各ブランドイメージは他ブランドと比べてやや弱い結果となりましたが、純粋想起やリピート比率では一定の存在感を示しました。
星乃珈琲店はブランド推奨のスコアが高く、利用者からの支持が顕著だと言えます。
サンマルクカフェは全体的にスコアが控えめでしたが、価値対価格や利便性で一定の評価を得ています。
調査概要
調査時期: 2025年6月
調査手法: インターネット調査
調査対象: 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県に在住の20-69歳男女
割付: 性別年齢区分により人口構成に合わせる
サンプル数: 300
まとめ
今回の「カフェチェーンのブランドの健康診断」調査では、スターバックスの圧倒的な存在感、ドトールの日常利用カフェとしての安定した地位、コメダの独自性が浮き彫りになりました。
各ブランドは、消費者の価値観やライフスタイルの変化にどう対応するかが今後の成長のカギを握ります。「ブランドの健康診断」サービス(https://brandch.jp/)では、こうした調査を通じて企業のマーケティング戦略を支援しています。
貴社のブランド戦略にも、「ブランドの健康診断」を活用してみませんか。
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